gtx1080 性能

gtx1080 性能 /仕様

「Geforce GTX 1080」は2016年5月に発売されたPascalアーキテクチャを採用するNVIDIA最新のハイエンドクラスGPUです。

これまでのKepler→Maxwellと着実に進化をしており、Pascalはこれまでの集大成だと言えますが、プロセスルールがGTX900シリーズの28nm HPから16nm FinFETへと移行し、高いGPU性能と低い消費電力の両立を実現しています。

発売当時、前世代のGTX 980 Tiと同等の価格でTITAN X/GTX980 SLIよりも性能が高いというはPascal世代においては主役的な役割を果たしたグラボでした。

プロゲーマーでも1080Tiではなく1080でPUBGをやっていた人は多く、GTX1080は2019年に発売されたAMD Radeon VIIと同程度の性能になっていることからしてもかなり優秀なグラボです。

今となっては品薄になってしまったため、GTX1080よりも安いのにもかかわらず性能は上昇しているRTX2060か、後継モデルであれば「RTX 2060 SUPER」を購入するのをおすすめします。

無印とFounders Editionは何が違う?

GTX 1080でまず最初に発売されたのは特別仕様のFounders Edition版で、通常のGTX1080から、冷却機構がパワーアップされたモデルでした。

当初発表された価格は、無印は599ドルで日本円だと65000円ぐらいであったのに対して、Founders Editionは699ドルで77000円ぐらいでしたが、実際に発売された価格は、Founders Editionが10万円前後というところでした。

素材、加工、設計が通常のものより高性能になっており、熱設計でかなり優位に立っており、一例を挙げると、基盤裏面に取り付けられたバックプレートのヒートシンクがあり、さらにこれはマルチGPUのSLIで複数グラフィックボードを取り付ける際にはエアフローを考慮して取り外すこともできるようになっています。

この強化された冷却性能は、安定性よりも、むしろオーバークロック耐性に効果があり、GTX1080の定格コアクロックはベースが1607MHz、ブースト時で1733MHzとなっていますが、オーバークロックで2GHzでも安定動作するポテンシャルを秘めています。

多少高くともFounders Edition版を購入するべきでしょう。

スペック比較

項目 GTX 1080 GTX 1080 Ti GTX 980 Ti GTX 1070 Ti GeForce RTX 2060
アーキテクチャ Pascal Pascal Maxwell Pascal Turing
コードネーム GP104 GP102 GM200 GP104 TU106
CUDAコア 2560基 3584基 2816基 2432基 1920基
ベースクロック 1607MHz 1481MHz 1000MHz 1607Mhz 1365MHz
ブーストクロック 1733MHz 1582MHz 1075MHz 1683Mhz 1680MHz
メモリ容量 8GB(GDDR5X) 11GB (GDDR5X) 6GB(GDDR5) 8GB(GDDR5X) 6GB (GDDR6)
メモリインターフェース 256 bit 352 bit 384 bit 256 bit 192 bit
消費電力(TDP) 180W 250W 250W 180W 160W
価格 約74,000円 約87,000円 約82,000円 約72,000円 約37,000円

Maxwellのハイエンド「GTX TITAN X」を大きく上回る性能を示し、GTX980SLIに匹敵するほど、かつてない性能の飛躍がみられます。

発売当初はシングル最速GPUとして「ニューキング」として据えられたハイエンドでしたが、その後、次世代GPUとなる「Turing」アーキテクチャの「RTX]シリーズが発売され、現在の市場は在庫一掃セールといった様相を見せている。

性能面では、GTX 1080は、現行モデルであるRTX 2060 SUPERと同等の性能を持っており、おおよそミドルクラスの性能だと考えて良いでしょう。

GTX 1080 TiになるとRTX 2080に近い性能になりますが、GTX 1070 TiはPascal世代でも後発のグラフィックボードでGTX 1080に近い性能となっていて当時は主力のグラフィックボードでした。

GTX 980 Tiとの性能差は40%-50%と大きめで、アーキテクチャが変わってパフォーマンスが大きく向上しています。

GTX980とは比較にならない高い性能

GTX1080単体の性能を見るなら過去世代のGTX980と比較するのがわかりやすいでしょう。

世代が変わったことでMaxwellからPascalに変わっており、アーキテクチャ、トランジスタ数、ダイサイズ、プロセスなど内部的に大きく進歩しています。

トランジスタは大きければ大きいほど高性能、ダイサイズ及びプロセスは小さいほど優れていると考えて良いですね。

さらに、GPU性能を計る肝心のCUDAコアやクロック周波数も45%向上しています。

もはやGTX980とは比較にならなず、GTX980 SLIよりも性能が上なのは驚きです。

これだけ性能がアップしても消費電力(TDP)は10%アップだけに抑えているのはさすがですね。

なお、価格については元々は$199の差がありましたが、現在は同価格にまで落ち着いています。

アークテクチャの進化によりGTX 980 Tiから飛躍的なスペックアップ!

前世代のGTX 980 Tiと比べるとアーキテクチャがMaxwellからPascalに進化してプロセスが28nm→16nmと縮小化されています。

結果的にダイサイズが601n㎡→314n㎡へと大幅にコンパクトになり、省電力性も高められてクロック周波数を引き上げられいます。

コア数が10%減っているものの、コアクロック及びブーストクロックをおよそ60%もアップさせており、格段に性能がアップする結果となっています。

GPUメモリも6GB→8GBにアップしており、メモリ規格もGDDR5Xとより高性能なものに切り替えられていますが、これらはPascal世代のグラフィックボード全体に見られる特徴です。

メモリは、世代が新しくなると容量は増加するのが基本ですが、速度の向上も今回はかなり大きくなっています。

4kモニタのような高解像度や、モニタを複数台使うマルチディスプレイでも大容量の高速なメモリは心強いでしょう。

なお、消費電力は、GTX 950Tiで250Wに達した消費電力は、今回のGTX1080ではそこから180Wとなっておりかなり省電力化しています。

補助電源コネクタは、今までの世代は75Wを給電できる6ピン電源2つを使うところが、150Wを給電できる8ピンコネクタ1つに変更されていますので、補助電源のケーブルも若干すっきりします。

GTX 1080 Tiよりサイズダウンするも性能も約30%ダウン

GTX1080Tiでは全長170mm以下のMini ITXサイズグラボが存在しませんでしたが、GTX1080ではMini ITXサイズのコンパクトなグラボが存在するのもメリットです。

しかし、性能面ではGTX 1080 Tiと比べるとさすがに一回り落ちています。

CUDAコア数が40%アップ、ベースクロックを8%ダウンさせており、クロック数は抑えられているもののコア数アップによる性能アップが顕著に見られます。

ダイサイズは大きくなっているものおその分トランジスタ数が60%アップしています。GPUメモリについても11GBへのアップしています。

総合的にみると、GTX1080TiはGTX1080と比べて20%から最大30%程度性能が高いです。

後継RTX 2060にはTuring世代ならではの技術を採用

RTX 2060は、プロセスが16nm→12nmへとさらに縮小化されており、トランジスタ数も72億から108億へと大幅に増えています。

プロセスが縮小化されているにも関わらずダイサイズが314n㎡から445n㎡へと大幅に大きくなっているのはRTコア・Tensorコアが増えたからですが、これらのコアはPascal以前のグラフィックボードには搭載されておらずTuring世代からの最新技術となっています。

これらのレイトレーシングやDLSSの機能はGTX1080には無い機能であり、RTX 2060を選ぶメリットですし、メモリ規格もGDDR6へとワンランク引き上げられた事によりグラフィックボードの性能は着実に進化しており、RTX 2060の後継モデルがRTX 2060 SUPERは更に優れています。

GTX1070Tiの登場で存在感が薄くなってしまった

GTX1080発売からおよそ1年半後の2017年11月2日にGTX1070Tiが発売されました。

立場的には当然GTX1080とGTX1070の間ですが、性能で見るとかなりGTX1080よりになってしまっており、登場後からコスパの高さから爆発的な人気になりGTX1080の存在が危ぶまれる結果となりました。

具体的なスペックを比べてみると、GTX 1080は、GTX 1070 TiよりCUDAコア数が若干多く、ブースト時のクロック周波数が50Mhzだけ高いだけで、その割に150ドルも高いという結果に。

更に、GTX 1070 Tiは暗号通貨を掘り出す性能(=ハッシュレート)がGTX 1080に迫る性能であることが分かり、バカ売れしてしまいます。

特にこの傾向はドスパラなどBTOメーカーのラインナップを見ると顕著で、GTX1080のラインナップがなくなってGTX1070Tiを取り扱うようになっていました。

GTX1070に近い価格で、GTX1080と同程度のグラフィックボードを購入できるとなると当然ですよね。

ただし、総合性能ではGTX1080の方が高いですし、4K解像度の適正度で言えばGTX1080に軍配が上がりますので、何を目的とするかで評価が変わりますね。

ただ、マイニングブームの今ではGTX 1080とGTX 1070 Tiの価格差はほとんど無くなっており、今からGTX 1070や1070 Tiを買うなら、1080を買ったほうが「お得」です。

GTX TITAN Xを超える

特別なグラフィックボードである「GTX TITAN X」との比較なので価格帯がそもそも違ったり、改良型だったりするのですが、それでも性能は大幅に向上している点は特筆すべき点です。

世代が変わり、単純に仕様比較できないほど大幅に変わっており、CUDAコア数は少なくなりましたが、代わりにクロックが大幅に高くなっています。

この点を考慮するとCUDAコア1つ当たりの性能が大幅に向上している事が分かります。

メモリ周りで目を引くのはGDDR5Xのメモリですが、数世代続いていたGDDR5から「X」が付いたメモリに変わっています。

GDDR5Xの採用はGTX1080が初ですが、名前の通りGDDR5からの拡張規格でGPU側の対応が必要だった為に、今回初めて搭載されることとなった経緯があり、速度は、7.0Gbpsから10.0Gbpsへとかなり速くなっています。

消費電力は驚異的なまでに削減されており、GTX TITAN Xとその簡易版であるGTX980Tiは250Wもの消費電力が公称されていますが、GTX 1080は3分の2に近い180Wとなっています。

この結果を見る限り、ハイエンド同士なら現行世代のグラフィックボードから電源を気にせずそのまま載せ替えても電源は問題ないと言えるでしょう。

性能的には、今までの最高性能のGeForce GTX TITAN Xの倍近い性能を叩き出し、なおかつ消費電力はTITAN Xよりも低くなっているので、ハイエンドゲーマーには、是非もなく選ぶべきグラフィックボードとなりました。

GeForce GTX1070は完全下位互換

GeForce GTX1080の下位のボードとして、GeForce GTX1070も発売されましたが、
立ち位置的には、今までどおり、GeForce GTX980に対するGTX970のようにGUDAコア数やメモリが減って、消費電力が下がり値段も安くなるといったところです。

GTX1070の価格は379ドル、日本の相場で42000円というところですが、実際に登場してみると5万~6万円、GTX1070にもFounders Editionが用意されていて、こちらは449ドル49000円ほどでした。

現在同じポジションのGeForce GTX970と比べると、こちらも倍近い性能なので、GTX 1080では大げさだという人はGTX1070を選択するのもありです。

AMDのRadeon Vega 64よりも総合的には上

AMDが満を持して投入したフラグシップモデルVega 64を上回る性能を持っています。

各種タイトルのベンチマークで見るとわかりますが、DirectX 12やVulkanなど最新のAPIを導入したタイトルだと一部下回ることもあります。

それでも総合性能で上回っていて安定したゲームプレイが可能となっており、消費電力が低くなおかつ温度も上がりにくいとなると魅力的です。

搭載する電源ユニットのお金を抑えることができるのでコスパもかなり良好です。

gtx1080 性能 /評価

RTXシリーズの登場で中古価格は大幅値下がり

発売当初は海外では「699ドル」のGPUが国内では10万8000円前後という高い価格設定で「アスク税」による国内自作市場の歪みが騒がれた「GTX1080」ですが、発売開始から徐々に値下がりしていきました。

特に顕著なのは、上位GPUの「GTX1080TI」とライバルAMDの「Radeon VEGA」の登場で「599ドル」に価格改定された事により、国内価格も大きく下がっています。

2020年現在は終売したため、「GTX1080」は中古市場のみの価格となっていますが、「RTX」シリーズの発売以降は価格が急降下し、現在は3万円~4万円程度といったところですが、これはRTX 2060の中古価格とほぼ同じです。

他の最安値クラスで比較するとRX5600XTやGTX1660Tiあたりと競合することになります。

RTX 2060と比較するとGTX 1080の方が性能が高いので選択肢としては悪くないですが、AmazonなどでRTX 2060 SUPERの価格が30,000円前半まで落ちることがありますが、RTX 2060 SUPERとはほぼ同等の性能があることからも、中古でGTX 1080を購入するのは必ずしも賢明とは言えないです。

もし、GTX 1080の購入を考えるとすれば20,000円中盤まで価格が落ちた時が買い時だと言えるでしょう。

生産終了後も未だ現役を貫くグラボ

GTX 1080は、現行モデルであるRTX 2060 SUPERと同等の性能を持っている事からも、未だに現役でバリバリ使えるモデルになっています。

購入時は高価でも長い目で見るとコストパフォーマンスが高いというのはあながち間違いではなく、4年以上も使えるのなら高い買い物ではなかったという事になります。

ただ、最新のゲームについては、やはり4K解像度でのゲームプレイは厳しいタイトルも多々あるので、あくまでもFULL HD環境~WQHD環境までなら対応することができるグラボという立ち位置になっています。

旧来ゲームに対する4K解像度のエントリーモデルとしてはまだま優秀!

数年前のゲームに対しては、GTX1080は4K解像度でのゲームプレイをこなすことができます。

未だ多くのタイトルで60FPSの快適なフレームレートを実現することができますので、これまでカクついたりなどでストレスを感じていた方に最適です。

一部のタイトルでは設定を調整することで対応可能ですし、価格的にはGTX1080Tiよりも手頃なので購入しやすい事もあり、まさにエントリーモデルとして最適なグラフィックボードです。

gtx1080 性能 /検証環境

検証に使ったグラボ

今回レビューに用いるグラフィックボードは「ZOTAC GeForce GTX 1080 AMP Extreme」を使用しました。

3連ファンによる高い冷却性能とオーバークロック仕様の上位モデルで、「GTX1080」製品の中でも最強クラスに位置するビデオカードですが、大きすぎて逆に最安値クラスに値下がりしており、動作検証用に中古で買うにはうってつけでした。

  • インターフェース形状:PCI Express(3.0) x16
  • コアクロック:ベース 1771 MHz ブースト1911 MHz
  • メモリクロック:10.8 GHz
  • ビデオメモリ:GDDR5X 8GB 256bit
  • 映像出力:HDMI2.0b×1/DisplayPort 1.4×1/DL-DVI×1
  • 補助電源コネクタ:8ピン×1+6ピン×1
  • 専有PCIスロット:2.5スロット
  • サイズ:約325×150×56.6mm
  • 推奨電源容量:500W以上

付属品はシンプルでドライバとマニュアルとDual 6-pin to 8-pin PCIe adapter の補助電源変換コネクタが2つ、分厚いクッションとエアキャップで厳重に梱包されています。

AMP Extremeという事からも一目で分かる巨大さになっており、全体の作りも堅牢そのもので 重量1.5Kgも軽く越える弩級クラスのグラボです。

大型の冷却ファンを3基搭載した「IceStorm」クーラーを採用しており、16+2フェーズ電源回路という高品質な電気回路もアピールしています。

LEDライティング機能なども備えており、FireStormと呼ばれる専用制御ソフトウェアで色の変化や消灯など様々なコントロールが可能となっています。

GTX1070以上はSLI可能モデルなのでSLIブリッジ端子が備わっています。

1.5Kgを越える重量という事もあり、PCI-Expressスロットに収めると斜めにたわんでしまうので、マザーボードの負担も気がかりです。

突っ張り棒か見た目に拘るなら「ゲーミング突っ張り棒」で支えて上げた方が良いでしょう。

ハイエンドグラフィックボードでは削減されつつあるDVI端子が備わっているため、古いモニタを利用しているユーザーも安心です。

ディスプレイポートは3つ備わっており、バージョンは規格上では8K-60Hzや4k-120Hz、HDRをサポートする「DisplayPort 1.4」となっています。

「HDMI」は1つで4K/60Hz映像出力、HDR対応、横長の変則アスペクト比モニタに対応した「HDMI2.0b」に対応しています。

「IceStorm」と名付けらた3連ファンはセミファンレス仕様で負荷が低い時は完全停止し、静音化が図られており、巨大なヒートシンクと相まって、高い性能と静音性の両立が期待できます。

刻印も国内メーカーの「玄人志向」のようなチープなシールではなく、高級感溢れるデザインとなっており、見た目に拘る自作ユーザーも安心です。

ハイエンドモデルという事で金属バックプレートが搭載されており、超重量級のビデオボードの変形・たわみを予防してくれます。

補助電源については、GTX1080のリファレンス版は8ピン×1という仕様ですが、本モデルはオーバークロックモデルという事で補助電源は8ピン×2に強化されています。

推奨電源は500W以上と意外と控えめですが、補助電源ピンは通電するとランプが点灯します。

gtx1080 性能 /ゲームベンチマーク

FINAL FANTASY XIV : 漆黒のヴィランズ

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(4K)
RTX 2070 126 fps 49 fps
RTX 2060 SUPER 121 fps 47 fps
RTX 2060 116 fps 41 fps
GTX 1080 Ti 151 fps 65 fps
GTX 1080 131 fps 48 fps
GTX 1070 Ti 77 fps 21 fps
GTX 1070 69 fps 18 fps
RX 570 76fps 13 fps

PS3世代の少し古めのゲーム性能指標となるFF14ベンチでは、ライバルVEGAを圧倒する結果となりました。

ハイスコア時の判定や処理が違うのか紅蓮と蒼天と比べるとでスコア差が出る結果となっていましたが、フルHDでは負荷が飽和しており「RTX2070」との性能差は大きくなりません。

「GTX1080」は4Kでも「非常に快適」判定が出ており、軽いゲームであれば4Kゲーミングも快適なプレイが期待できますし、NVIDIA GAMEWORKの影響が濃く出ているので、「RX 570」との差は大きく広がり、全く相手になりません。

FINAL FANTASY XV

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(4K)
RTX 2060 79 fps 33 fps
GTX 1080 76 fps 31fps
RX 5700 XT 75 fps 30 fps
Radeon Ⅶ 65 fps 32 fps
Radeon Vega 64 62 fps 27 fps

4Kではかつて「キング」と呼ばれた「GTX1080」が意地を見せており、「RTX2060」に肉薄した数値になりました。

RX 5700もわずかに上回っており、状況によっては最新GPUと互角以上のパフォーマンスを示している事が分かりました。

CS:GO

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(4K)
GTX 1080 Ti 272 fps 247 fps
GTX 1080 270 fps 200 fps

フルHDの平均フレームレートは「270fps」でした。

ゲーミングモニターも余裕ですね。

Deus EX : Mankind Divided

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(WQHD) fps値(4K)
GTX 1080 Ti 100 fps 70 fps 38 fps
GTX 1080 77 fps 53 fps 28 fps
RTX 2070 81 fps 57 fps 31 fps
GTX 1070 Ti 71 fps 50 fps 27 fps
GTX 1070 63 fps 43 fps 23 fps

フルHD / 1920×1080WQHD / 2560×14404K / 3840×2160で測定。

非常に重たいグラフィックで知られるDXMDも、平均77fpsのフレームレートを達成しました。

さすがに4Kゲーミングは厳しいですが、フルHDなら問題無く遊べます。

DOOM

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(WQHD) fps値(4K)
GTX 1080 Ti 199 fps 138 fps 72 fps
RX Vega 64 188 fps 114 fps 60 fps
GTX 1070 Ti 169 fps 99 fps 52 fps
GTX 1080 150 fps 99 fps 50 fps
GTX 980 Ti 124 fps 73 fps 36 fps

重めのAPIタイトルのDoomでも快適にゲームがプレイできます。

4K解像度だと設定の調整が必須ですが、それでも問題なく4K解像度に対応できます。

Fallout 4

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(WQHD) fps値(4K)
GTX 980 SLI 134 fps 103 fps 57 fps
GTX 1080 130 fps 93 fps 52 fps
GTX 980 Ti 96 fps 64 fps
R9 Fury X 95 fps 69 fps
GTX 980 79 fps 52 fps

GTX 1080は、GTX 980 SLIに近い結果が出ている事が分かります。

GTX 980 Tiと比較しても40%以上パフォーマンスが高く、同じ型番であるGTX 980と比較すると70%も向上しており、流石はハイエンドのグラフィックボードであると言えるでしょう。

Fortnite : Battle Royale

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(4K)
RTX 2060 SUPER 120 fps 42 fps
GTX 1080 Ti 156 fps 63 fps
GTX 1080 135 fps 45 fps

軽めのグラフィックのゲームなので、余裕の結果です。

平均フレームレートは135fpsとなり、RTX 2060 SUPERを凌駕しました。

Grand Theft Auto V

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(4K)
RTX 2060 SUPER 109 fps 38 fps
GTX 1080 Ti 104 fps 62 fps
GTX 1080 104 fps 43 fps

最高設定の4K解像度では40fpsちょっとですが、中設定程度まで落とせば60 fpsに到達します。

このレベルのスペックのゲームであれば、性能面においてそれほど心配しなくても良いということがわかります。

Overwatch

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(4K)
RTX 2060 SUPER 187 fps 66 fp
GTX 1080 Ti 269 fps 190 fps
GTX 1080 206 fps 141 fps

オーバーウォッチは平均200fps以上で動作。

4Kでもゲーミングモニターが問題なく使えます。

PlayerUnknown’s BattleGrounds

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(4K)
RTX 2060 SUPER 99 fps 43 fps
GTX 1080 Ti 169 fps 70 fps
GTX 1080 139 fps 51 fps

すべてのグラフィック設定にて、平均100fpsオーバーを達成しました。

最近のPUBGはだいぶ最適化が進んでいる事が分かります。

Rainbow Six Siege

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(4K)
RTX 2060 SUPER 230 fps 69 fps
GTX 1080 Ti 199 fps 67 fps
GTX 1080 156 fps 48 fps

虹六でも超安定したfps値が出ますが、RTX2060SUPERには勝てませんでした。

やはり最新ゲームになる程RTXシリーズが有利な傾向が顕著です。

Rise of the Tomb Raider

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(WQHD) fps値(4K)
GTX 1080 Ti 128 fps 89 fps 49 fps
GTX 1080 89 fps 62 fps 33 fps
RTX 2070 97 fps 63 fps 35 fps
GTX 1070 Ti 84 fps 61 fps 31 fps
GTX 1070 73 fps 54 fps 27 fps
GTX 980 SLI 94 fps 75 fps 33 fps
GTX 980 Ti 79 fps 53 fps 22 fps
R9 Fury X 55 fps 42 fps 15 fps
GTX 980 62 fps 44 fps 19 fps

GTX 980 SLIよりもスコアが高いのは驚きですね。

RTX 2070にすら迫るスコアを叩き出しました。

さすがにWQHD環境ではあと一歩というところですが、シングルGPUとしては十分健闘しています。

GTX 980 Tiとの差は30%、GTX 980との差は60%としっかり進化していることがわかります。

Watch Dogs 2

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(WQHD) fps値(4K)
GTX 1080 Ti 102 fps 78 fps
RX Vega 64 63 fps 51 fps 27 fps
GTX 1080 84 fps 59 fps 32 fps
GTX 1070 Ti 74 fps 55 fps 30 fps
GTX 980 Ti 56 fps 44 fps 23 fps

要求スペックがかなり高いゲームなので、WQHDでも59FPSと抑え込まれています。

今後の最適化で多少は改善されると思いますが、さすがにGTX1080でこの数値は厳しいです。

これからプレイするのであれば、RTXシリーズのグラボでプレイした方が無難ですね。

Witcher 3

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(WQHD) fps値(4K)
GTX 1080 Ti 118 fps 90 fps 52 fps
GTX 1080 93 fps 68 fps 39 fps
RTX 2070 106 fps 78 fps 44 fps
GTX 1070 Ti 88 fps 64 fps 36 fps
GTX 1070 76 fps 55 fps 31 fps

ゲラルドに合わせてNVIDIA HairWorksを入れてウルトラ設定で計測しました。

fps値はフルHDで90オーバーと十分な数値が出ているのですが、GTX1080だとやや重たいです。

それでも気になる程ではないので、快適にプレイする事はできます。

黒い砂漠

フルHD(1920×1080)のfps値

グラフィックボード リマスター(fps値) ウルトラモード(fps値)
RTX 2060 93 fps 36 fps
GTX 1080 Ti 101 fps 47 fps
GTX 1080 95 fps 39 fps
GTX 1070 Ti 92 fps 31 fps
GTX 1060 6GB 60 fps 20 fps
GTX 1050 Ti 34 fps
GTX 1050 29 fps
RX 580 8GB 50 fps 18 fps
RX 570 4GB 43 fps 17 fps

激重な最高仕様βモードを除いて、平均144fpsオーバーも達成。

MMORPGにこれだけのフレームレートが必要かどうかはともかく、超ヌルヌル映像でした。

4K(3840×2160)のfps値

グラフィックボード リマスター(fps値) ウルトラモード(fps値)
RTX 2060 34 fps
GTX 1080 Ti 54 fps 9 fps
GTX 1080 39 fps 6 fps
RX 580 8GB 19 fps

GTX 1080で4Kウルトラ設定でのプレイはほぼ不可能でした。

リマスターならなんとかプレイできますが、かなり重いので快適プレイとは程遠いです。

マインクラフト

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(4K)
GTX 1080 Ti 1016 fps 234 fps
RX Vega 64 809 fps 186 fps
GTX 1080 849 fps 195 fps
GTX 1070 Ti 802 fps 185 fps
GTX 980 Ti 609 fps 140 fps

Optifineを導入して計測しましたが余裕でした。

Battlefield 1(DirectX 12)

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(WQHD) fps値(4K)
GTX 1080 Ti 190 fps 131 fps 69 fps
RX Vega 64 134 fps 109 fps 59 fps
GTX 1080 128 fps 101 fps 52 fps
GTX 1070 Ti 114 fps 93 fps 48 fps
GTX 980 Ti 98 fps 71 fps 36 fps

BF1ではGTX1070Tiよりも10%性能が高いという結果になりました。

最高設定だと4K解像度でのゲームプレイは多少もたつきますが、それでも調整をすれば十分対応できます。

最高設定で快適にとなるとやはりGTX1080Tiになりますね。

Civilization VI(DirectX 11)

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(WQHD) fps値(4K)
GTX 1080 Ti 75 fps 75 fps 75 fps
RX Vega 64 71 fps 58 fps 57 fps
GTX 1080 75 fps 75 fps 71 fps
GTX 1070 Ti 75 fps 75 fps 69 fps
GTX 980 Ti 75 fps 70 fps 50 fps

Civ6はCPUがボトルネックになっており、75FPSがボーダーとなっています。

4K解像度でも71.7FPSと安定したゲームプレイが可能です。

RX Vegaが落ち込んでいるのはやはり最適化がされていないという事が分かります。

Hitman(DirectX 12)

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(WQHD) fps値(4K)
GTX 1080 Ti 158 fps 125 fps 73 fps
GTX 1080 131 fps 99 fps 57 fps
RTX 2070 129 fps 103 fps 60 fps
GTX 1070 Ti 128 fps 95 fps 54 fps
GTX 1070 110 fps 80 fps 45 fps
GTX 980 SLI 131 fps 109 fps 91 fps
GTX 980 Ti 114 fps 92 fps 64 fps
R9 Fury X 104 fps 85 fps 64 fps
GTX 980 101 fps 75 fps 50 fps

GTX 1080は、WQHD環境でも99fpsとかなり余裕があり、GTX 980 Tiが60fps弱であることを考えるとかなりの進歩です。

WQHDは100FPS前後出ているのでゲーミングモニターも活用できます。

最高設定でも4K解像度でも57fps出ているのでそれなりにゲームプレイができます。

多少遅延を感じることもありますが問題ないレベルです。

PHANTASY STAR ONLINE 2(設定6)

グラフィックボード fps値(フルHD)
RTX 2070 902 fps
GTX 1080 850 fps
RTX 2060 762 fps
Radeon Vega 64 612 fps

RADEONはPSOには最適化されていないためか、Gefroceと比較すると1ランク落ちる結果となっています。

GPUは飽和気味で、GTX 1080 TiやGTX 1070は元より、RTXシリーズとの差も小さいです。

ドラゴンクエストX ベンチマーク

グラフィックボード fps値(4K)
RTX 2070 210 fps
GTX 1080 191 fps
RTX 2060 181 fps
Radeon Vega 64 198 fps

ドラクエ10ベンチはフルHDではスコアは完全に飽和して、「GTX1050TI」あたりからスコア差が出ず参考にならないため、4Kでのベンチ結果に絞りました。

4KでもフルHDと大差ない2万近いスコアで「すごく快適」判定が出ます。

VEGA64とは互角といった所で、高FPSによる4Kゲーミングが期待できます。

やはり2万を超えたあたりでGPU負荷は飽和気味でGTX1080TIとの差は小さいです。

gtx1080 性能 /3DMARK

3DMARK TimeSpy

グラフィックボード スコア
RTX 2070 8751
RTX 2060 SUPER 8669
GTX 1080 Ti 8444
RTX 2060 7620
GTX 1080 7333
Radeon Ⅶ 8596
RX 5700 XT 8728
RX 5600 XT 7120

DirectX12のゲーム性能と高負荷ゲーミング性能を図る「TimeSpy」は、Turingが強いベンチマークなので、「GTX1080」は「RTX2060」に及ばない結果となりました。

しかし、AMD上位のRX 5600 XTは上回っています。

3DMARK Firestrike Full HD

グラフィックボード スコア
RTX 2070 18984
RTX 2060 SUPER 18958
GTX 1080 Ti 20459
RTX 2060 16857
GTX 1080 17869
Radeon Ⅶ 21122
RX 5700 XT 21090
RX 5600 XT 17820
GTX 1660 Ti 14612

現在主流のDirectX11のゲーム性能を図るフルHD「FireStrike」では、「RTX2060」以上「RTX2060 SUPER」未満といった結果になりました。

「RX5600XT」は上回っており、1660TiやGTX1070、RX590といった最新のミドルレンジのグラボも大きく突き放しています。

gtx1080 性能 /VRベンチマーク

VRMark Orange Room

グラフィックボード スコア
RTX 2070 10816
RTX 2060 SUPER 9878
GTX 1080 Ti 11241
GTX 1080 11100
RTX 2060 9878
Radeon Ⅶ 10084
RX 5700 XT 10019

VRレディとなる「Geforce GTX1080」ですが、余裕の1万超えで通常のVRゲームであれば十分快適なVR体験が可能な事が期待できます。

ただ、「Orange Room」は軽量なVRの指標なので、全体的にスコアが飽和気味で上位GPUでは差が出にくい結果になっています。

VRMark Blue Room

グラフィックボード スコア
RTX 2070 2761
RTX 2060 SUPER 2723
GTX 1080 Ti 3291
RTX 2060 2344
GTX 1080 2246
Radeon Ⅶ 2635
RX 5700 XT 2489

高負荷のBlueRoomではGPU性能の差がスコアとなって現れており、上位のGTX1080TIと比較すると大きな差を付けられていますし、「RTX2060」「RTX2070」にも及ばないという結果になりました。

内部解像度を上げるような高品質VR体験を求める場合はGTX1080では荷が重そうですね。

SteamVR Perfomance Test

グラフィックボード スコア
RTX 2070 11
RTX 2060 SUPER 11
GTX 1080 Ti 11
RTX 2060 11
GTX 1080 11
Radeon Ⅶ 11
RX 5700 XT 11

SteamVRのVR性能指標となる「SteamVR Perfomance Test」では、忠実度は「11」とカンストしており、「GTX1080」は十分快適にSteamVRソフトが遊べることが分かります。

また、「テストされたフレーム」に注目すると「VRレディ」以上のGPU性能の差が浮き上がってきており、RTX2060を上回るが、RTX2070には届いていない事も分かります。

gtx1080 性能 /消費電力・温度

消費電力

グラフィックボード 消費電力
RTX 2070 289 W
RTX 2060 SUPER 281 W
GTX 1080 Ti 325 W
GTX 1080 279 W
RTX 2060 271 W
Radeon Ⅶ 392 W
RX 5700 XT 323 W
GTX 1070 Ti 177 W
RX Vega 64 292 W
GTX 980 Ti 211 W

Pascal世代になった事で省電力性に磨きがかかっており、GTX980Tiよりも20%ほど省電力です。

RX Vega 64よりも40%、GTX1070Tiよりも5%消費電力が少ないです。

GeForceはハイクラスでもミドルクラスと大差ない低消費電力を保っていますが、Radeonはクラスが上がると消費電力も向上しており、制御に苦労している事も見て取れます。

温度

グラフィックボード グラボの温度(最大値)
GTX 1080 Ti 75度
GTX 1080 68度

FF15ベンチマークを実行中に、HWiNFOを使ってGPUコア温度を計測しました。

ただ、グラフィックボードの温度はオリファンモデルの出来によって完全に左右されるため、各GPUの比較は参考程度にしていただけたらと思います。

gtx1080 性能 /おすすめメーカーBest3

1位:【ZOTAC】 GeForce GTX 1080 AMP Extreme+ ZT-P10800I-10P 8GB

2016年6月発売されたモデルで、当サイトの検証に使ったグラボ。

ファンが3つ付いているので冷却性抜群ですが、サイズがかなり大きいです。

2位:【ELSA】 GeForce GTX 1080 8GB GLADIAC GD1080-8GERXG 8GB

2016年9月発売されたモデル。

性能重視で、流体軸受けファンを採用しています。

3位:【ASUS】ROG-STRIX-GTX1080-O8G-11GBPS 11GB

2017年6月発売のモデル。

ファンx3、セミファンレス、ベースクロック1695MHzとなっており、冷却性も性能も優秀ですが、お値段も少し高めです。

gtx1080 性能 /まとめ

結論:発売から4年以上を経ても現役で使える性能のグラボ!

「GTX1080」は発売から4年以上を経ており、次世代GPUの「RTX2070」と比較すると流石に厳しい結果ですが、「RTX2060」とは良い勝負を演じており、古めのゲームによっては相性の問題で上回る事すらあります。

ただし、最新のゲームエンジンでは「RTX2060」が有利なケースも多く、将来性はやはり「Truing」アーキテクチャのほうが高いです。

AMDのライバルの「VEGA64」と比較すると1万から2万円程度安く、選択肢も広いですし、特価やメモリクロックアップ版の影響で在庫処分セールも多い点もメリット。

RadeonのFulidmotionやAMD FreeSyncなどに大きな拘りがなければ、VEGA64を選ぶくらいならGTX1080を選んだ方がお得です。

発売から4年を経て、「GTX1080」の性能は相対的には「ミドルハイ」クラスまで落ちてきていますが、レイトレースやDLSSが未だ普及しておらず、大半のAAAゲームは「DirectX11」がベースとなっています。

古いゲームで4K解像度でのゲームプレイは元より、動画編集やRAW現像、Auto CARDなどの3Dアプリケーションの入門用としても使い勝手がいいです。

RTコア、Tensorコアを用いた新世代のグラフィックシステムが普及するまでは、お買い得になった「GTX1080」で粘るというのも、悪くない選択肢だと思います。

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