GTX1060の性能 /GeForceのGPUのGTX1060の性能

gtx1060 性能 /仕様と特徴

項目 GTX 1060(6GB) GTX 960 GTX 1070 GTX 1660 SUPER
アーキテクチャ Pascal Maxwell Pascal Turing
コードネーム GP106 GM206 GP104 TU116
CUDAコア 1280基 1024基 1920基 1408基
ベースクロック 1506MHz 1127MHz 1506MHz 1530MHz
ブーストクロック 1708MHz 1178MHz 1683MHz 1785MHz
メモリ容量 GDDR5 6GB GDDR5 2GB GDDR5 8GB GDDR6 6GB
消費電力(TDP) 120W 120W 150W 125W
補助電源 6pin×1 6pin×1 8pin×1 8pin×1
参考価格 $299 $199 $379 $229

「Geforce GTX 1060」はNVIDIAの PascalアーキテクチャのミドルクラスGPUです。

先行して発売されたAMD Radeon のRX480、RX470のカウンターとして2016年7月にリリースされました。

前世代GTX960からの進化した点
  • 製造プロセスが16nmとなり、前世代のGeForce GTX 960(28nm)から比べて微細化した事で、動作クロックが大きく上昇し性能が向上
  • グラフィックメモリが6GBに増加され(GeForce GTX 960:2GB)、かつ8Gbpsと高速化
  • 高いフレームレートが必要なVRや、高解像度のゲーム、DirectX 12に対し最適化
  • CUDAコアの増加、さらに実行効率が改良され、PhysXを使用したゲームのパフォーマンスが向上

前世代のGTX960と比べるとおよそ倍の性能を持っていて、価格も1万円以上安く、何もかも優れています。

GeForce GTX 960の上位モデルであるGTX 970と比較しても20%も性能が向上しており、やはりPascal世代は革命的だったと言えるでしょう。

さすがにGTX980Tiと比べると34%低くなりますが、GTX980と比べてCUDAコアは少ないですが、クロックは40%程度アップ、GPUメモリも50%アップと明らかにパワーアップしています。

まさに、Pascalアーキテクチャーの特徴である高クロック動作でありながら、プロセスルールのシュリンクによる動作クロックの向上が端的に表れています。

製造プロセスは最新Truingから1世代前の16nm、ビデオメモリもGDDR5となっていますが、容量は6GBとなっており、現行のエントリーモデルと差がありません。

GTX960のGPUコアはGM206(Maxwell世代)でしたが、今回PascalではGP106に変わった事により、製造プロセスが28nmから16nmへと40%小型化された事に伴いダイサイズも10%小さくなっています。

必要サイズが小さくなればトランジスタの数が増やせるので、29.4億→72億へと大幅に増量されて、クロック数アップに繋がっています。

実際に公表されているブーストクロックは「Maxwell」世代のGeForce GTX 960と比べて1.4倍に達しており、これによりチップの演算能力(単精度浮動小数点演算性能)は2.4 TFLOPS→4.4 TFLOPSと1.8倍の性能を実現しています。

グラフィックボード性能に大きく影響を与えるCUDAコアも1024基から1280基へと増えているのもポイントで、ベースクロック周波数は34%高く、ブーストクロック周波数は45%引き上げられています。

さらに、メモリ容量も2GB→6GBへの大幅アップしており、2022年以降のゲームでもまだまだ現役でプレイ可能です。

GPUメモリ容量が多いほうがゲームプレイ時のフレームレートが上がりますので、この長く使える点は大きな利点と言えるでしょう。

メモリバスが128 bitから192 bitへと広くなった事でメモリバンド幅も70%以上引き上げられていて全体的にパワーアップしていることがわかります。

トランジスタ数50%アップに対してダイサイズは40%アップに留まりますが、これほどに高い演算能力を持ちながらもチップの消費電力は低く抑えられており、消費電力はGTX 960と同じ120Wに留まっています。

さらに、電源の要求条件は推奨電源が400W以上で補助電源端子は6Pinコネクタが1つとなっていますので、GeForce GTX 960からの交換も容易に行えます。

GTX 1060 6GB vs GTX 1060 3GB

項目 GTX 1060(6GB) GTX 1060 3GB GTX 960
アーキテクチャ Pascal Pascal Maxwell
コードネーム GP106 GP106 GM206
プロセス 16 nm 16 nm 28 nm
トランジスタ数 44億個 44億個 29.4億個
ダイサイズ 200 mm2 200 mm2 228 mm2
SMs 9 10 8
CUDAコア 1280基 1152基 1024基
ベースクロック 1506MHz 1506MHz 1127MHz
ブーストクロック 1708MHz 1708MHz 1178MHz
メモリ容量 GDDR5 6GB GDDR5 3GB GDDR5 2GB
バンド幅 192.2 GB/s 192.2 GB/s 112.2 GB/s
消費電力(TDP) 120W 120W 120W
補助電源 6pin×1 6pin×1 6pin×1
参考価格 $299 $249 $199
発売日 2016年8月19日 2016年7月19日 2015年1月22日

GTX1060にはビデオメモリが3GBと6GBモデルが存在し、3GBモデルはシェーダー数などもカットされているので注意が必要です。

GTX 1060 3GBと比較すると大きな違いはメモリ容量とCUDAコアです。

SMsが10→9となり、CUDAコアが1280基→1152基と僅かにスペックが抑えられています。

ベースクロックやブーストクロックは変わりありませんし、メモリバスやバンド幅も共通です。

ただし、GPUメモリ容量が6GBから3GBと半減しています。

CUDAコアが10%ダウン、GPUメモリ容量が半分になってどれだけゲーミング性能に影響を与えるのか気になるところですが、実際にGTX 1060 6GBとGTX 1060 3GBの差は7?10%程度です。

今は50番台でもGTX 1650 SUPERになるとさらに性能が高くなっていることを考えると、少しでも性能の高い6GBモデルを選択すべきです。

なお、GTX1060の6GBと3GBの価格差は$50となっていますが、GTX1060とGTX960の価格は$199と共通です。

価格を考えるとGTX 960の後継モデルはGTX 1060 3GBと考えて良いかもしれません。

GTX 1060 6GB vs GTX 1070

上位のGTX 1070と比較するとクロック数はほぼ同等です。

違いは、CUDAコア、GPUメモリです。性能向上によって消費電力もわずかに上がっています。

大きな違いとしては、GTX 1070になるとWQHDでの安定感が高くなる点です。

例えば、4K解像度でプレイすることはないけど、WQHDを最高設定で楽しみたいという方には最適です。

一方、GTX 1060 6GBはフルHDでのゲームプレイが前提なので、フルHD以上はほとんど考えていない場合はベストな選択となり得ます。

GTX 1060 6GB vs GTX 1080

大まかに言えば、基本的な仕様はGeForce GTX 1080から、演算コア数を半分にした物がGeForce GTX 1060となります。

冷却機構は従来同様にベイパーチャンバー + シロッコファン方式のヒートシンクファンを採用していますが、ヒートシンクカバーはGeForce GTX 1080 Founders Editionで見られたようなポリゴンチックな意匠ではなく、GeForce GTX TITANシリーズなどで見られたデザインに近い物となっています。

また、GeForce GTX 1060はSLIをサポートしないため、基板上部に設けられていたSLI用の端子は無くなっています。

GTX 1060 6GB vs GTX 1660

性能面で比較すると、さすがに上位モデルであるGTX 1660の方が17%高く、GTX 1660 SUPERは33%高くなっています。

特にTuring世代のGTX 1660 SUPERとなるとかなり性能差は開いており、MaxwellからPascal世代への進化と比べて見劣りしてしまいます。

また、GTX 1660搭載ビデオカードの税込販売価格は3万円前後であり、この価格は、GeForce GTX 1060 6GBの価格帯に被るかたちとなっていました。

同価格帯であれば、1~2割ほど高性能で、ワットパフォーマンスにも優れたGeForce GTX 1660の方が、より魅力的な選択肢となるのは明らかです。

ただし、近年はマイニング需要でGTX 1660が市場に不足している事もあり、値段も高騰中です。

今後GTX 1060を中古で安く購入するのも一つの選択肢に入ってくるかと思います。

gtx1060 性能 /評価

最も利用者の多いグラフィックボード

参考:Steam公式サイト

実はGeForce GTX 1060は、2022年時点でも最も利用者の多いグラフィックボードとなっています。

全体でのシェアは2022年2月時点で9.46%と高水準だで、一時は10%を超えていたこともあります。

後継モデルであるGTX 1660 SUPERやGTX 1660も人気が高いことがわかる。

市場に大量に出回っているので、中古での購入もしやすく、入手のしやすさは大きな利点であると言えるでしょう。

中古価格は16,000円前後からと手頃

GTX 1060 6GBは、非常にコスパが高いグラボです。

現在中古価格は大体税込で16,000円前後、ヤフオクだと10,000円以下でも購入できるほど安くなっており、新品の半額以下で購入できます。

また、1円あたりの性能もGTX 1070よりも高くなっています。

現行のGTX 1650 SUPERとは10%程度性能差はあるとは言っても、2万円オーバーであることを考えると意外と悪くない選択肢になります。

さらに、BTOメーカーでもラインナップが多く完成品の中古ゲーミングPCも割と多く出回っています。

これもユーザーに人気があるからこそですが、お店からしても需要があるからバルクで発注をして単価を抑えることが可能です。

FULL HD中設定のゲームプレイならまだ現役

GTX 1060は、最新のゲームでも中設定であればまだまだフルHDでプレイできます。

ただ、GTX 1060が出た当時はフルHD環境×高設定でのゲームプレイもできていたのですが、今は要求スペックも上がり高設定でのゲームプレイが厳しいタイトルも増えてきています。

最新のタイトルをプレイする場合は、基本的には設定調整が前提で選ぶようにしましょう。

GTX 1060 3GBが優秀なせいで人気に陰りが

GTX1060 6GBは、コスパが高く人気があるグラフィックボードに違いはないのですが、廉価モデルとしてGTX1060 3GBが2016年8月に発売されました。

GTX 1060 6GBと同等の性能を持ちつつ価格がおよそ5,000円安いとなると、やはり安い方に人気が出てしまいます。

BTOメーカーもGTX 1060 6GBのラインナップを減らしGTX 1060 3GBモデルが中心となっていきました。

例えば、マウスコンピューターでは6GBモデルはありませんでした。

ただし、それでも6GBの方がパフォーマンスが高いので、立場が全くなったということではありません。

性能差は7~10%程度はあるので、基本的には予算が許すのであれば6GBモデルを選択しておくと良いでしょう。

gtx1060 性能 /GF-GTX1060-6GBで検証

GTX 1060の性能を測るため、今回は「玄人志向 ビデオカード GEFORCE GTX 1060搭載 GF-GTX1060-6GB/OC/DF」を使って検証しました。

玄人志向ブランドとして発売されていますが、実際の中身はGALAX社のOEM「GeForce GTX 1060 EX OC 6GB」です。

スペックには両者に差はなく、「GALAX」の代わりに「玄人志向」シールが貼られている点だけが違います。

GF-GTX1060-6GBの特徴

  • インターフェース形状:PCI Express(3.0) x16
  • コアクロック:ベース 1,544MHz ブースト1,759MHz
  • メモリクロック:8,008MHz
  • ビデオメモリ:GDDR5 6GB 256bit
  • 映像出力:HDMI2.0b/DisplayPort 1.4/DL-DVI
  • 補助電源コネクタ:6ピン×1
  • 専有PCIスロット:2スロット
  • カード寸法:26.8cm x 13.9cm x 4.15cm

付属品は6pin変換ケーブルと簡易マニュアル、ドライバです。

中身の黒いダンボールケースと梱包スチロールはGALAX製と同じ、化粧箱のみ「玄人志向」に変更した形になっていました。

ブラックと貴重としたカラーで流線デザインになっており、シンプルな分「玄人志向」のファンのシールが目立っています。

ヒートパプが外側に飛び出していますが、補助電源をビデオボードのサイドに付ける事ができるケースであれば干渉しないです。

側面には控えめに「GEFORCE GTX」とロゴが記されており、LEDで光るといったギミックはありません。

2スロットジャストに収まるものの、エアフローを踏まえるとファン側は1スロット空ける必要があります。

空冷ファンは2つ備えており、カード長はGeforce GTXのハイクラスであるGTX 1080のリファレンスモデルのカード長に近い「26.8cm」となってます。

全体のカード寸法は「26.8cm x 13.9cm x 4.15cm」となっており、一般的なミドルタワーケースであれば問題なく収まります。

映像端子は「HDMI2.0b」と「DisplayPort 1.4」を搭載しており、4K 60Mhz、ゲーミングの高リフレッシュレート対応も可能。

今世代のグラフィックボードでは珍しくDVI端子も2基備えており、古いモニタのマルチ画面にも対応できます。

補助電源は6ピン×1に収まっていますので、極端にスリムなPCケースを利用してなければ、干渉し辛いはずです。

gtx1060 性能 /ベンチマーク

3DMARK TimeSpy

グラフィックボード スコア
RTX 2070 8751
RTX 2060 SUPER 8669
GTX 1080 Ti 8444
RTX 2060 7620
GTX 1080 7333
Radeon Ⅶ 8596
RX 5700 XT 8728
RX 5600 XT 7120
GTX 1070 5824
GTX 1660 5754
GTX 980 Ti 5324
RX 5500 5146
GTX 1650 SUPER 5021
RX 580 4439
GTX 1060 6GB 4101
GTX 1060 3GB 3799
GTX 1650 3730
GTX 970 3581
RX 570 3779
GTX 960 2512
GTX 1050 Ti 2530
RX 560 2082
GTX 680 2102

DirectX12のゲーム指標となる「TimeSpy」は、AMD RADEONが強いベンチマークですが、「GTX1060 6GB」は「Geforce RX580」とほぼ互角のスコアです。

次世代のGTX 1650の性能は悠々と超えており、前世代のミドルハイのGTX 970は完全に上回るスコアが出ています。

ただ、流同世代の上位GPUの「GTX 1070」は価格も2万円以上差があるので、さすがに性能差は大きいです。

3DMARK Firestrike Full HD

グラフィックボード スコア
RTX 2070 18984
RTX 2060 SUPER 18958
GTX 1080 Ti 20459
RTX 2060 16857
GTX 1080 17869
Radeon Ⅶ 21122
RX 5700 XT 21090
RX 5600 XT 17820
GTX 1070 Ti 16057
GTX 980 Ti 15101
GTX 1070 14881
GTX 1660 Ti 14612
GTX 1660 12182
GTX 1060 6GB 11422
GTX 1650 SUPER 11170
GTX 1060 3GB 10415
RX 570 10035
GTX 970 9367
GTX 1650 8466
GTX 1050 Ti 6947
GTX 680 6905
GTX 960 6822
RX 560 6191

DirectX11の指標となるFireStrikeでは、GTX 1650 SUPERと比較するとややスコアが下回ります。

RX 580にも少し及ばないですが、全体としては誤差に近い範囲に収まっています。

同世代の下位モデルとなるGTX 1050 TIとは大きなスコア差で上回っており、ワンランク上の画質とフレームレートでゲームを遊べる事が期待できそうです。

Borderland 3

グラフィックボード fps値(フルHD・標準設定) fps値(フルHD・最高設定) fps値(フルHD・ウルトラ設定)
GTX 1660 Ti 107 fps 58 fps 52 fps
GTX 1660 SUPER 105 fps 55 fps 50 fps
GTX 1660 91 fps 47 fps 46 fps
GTX 1650 SUPER 89 fps 43 fps 39 fps
GTX 1060 6GB 81 fps 44 fps 39 fps
GTX 1060 3GB 74 fps 36 fps 31 fps
GTX 970 69 fps 36 fps 31 fps
GTX 1650 65 fps 33 fps 28 fps

標準設定なら3GBモデルでも74fps前後でるので余裕があります。

6GBになると81fpsと10%のパフォーマンス向上が見込めますので、最高設定にこだわらなければGTX 1060でも問題ないでしょう。

ただ、GTX 1650 SUPERとの差は9%とそれなりに開いており、現行モデルのGTX 1660 SUPERあるいはGTX 1660になると最大30%の差があります。

Shadow of the Tomb Raider

グラフィックボード 低画質 中画質 高画質 最高画質
GTX 1650 super 126 fps 107 fps 82 fps 76 fps
GTX 1650 4G 93 fps 77 fps 57 fps 53 fps
GTX 1060 6G 98 fps 81 fps 64 fps 62 fps
GTX 1060 3G 89 fps 73 fps 57 fps 49 fps
GTX 970 80 fps 60 fps 52 fps 40 fps
GTX 1050Ti 4G 72 fps 60 fps 57 fps 38 fps
GTX 1050 2G 66 fps 53 fps 52 fps 35 fps
RX 570 108 fps 88 fps 65 fps 64 fps

Shadow of the Tomb Raiderなら最高設定でも対応可能、標準設定ならさらに安定したゲームプレイができます。

GTX 970よりも13%程度高いスコアが出ています。

GTX 1060 6GBとGTX 1060 3GBとの性能差は7%、最高設定なら14%も差が開きます。

GTX 1650 SUPERになるとさらに23%性能が高くなるので、やはり次世代との性能差はそれなりに開くようです。

Metro Exodus

グラフィックボード fps値(フルHD・標準設定) fps値(フルHD・最高設定)
GTX 1660 Ti 75 fps 57 fps
GTX 1660 Super 72 fps 53 fps
GTX 1660 63 fps 47 fps
GTX 1650 SUPER 58 fps 42 fps
GTX 1060 6GB 55 fps 42 fps
GTX 1060 3GB 51 fps 38 fps
GTX 970 43 fps 29 fps
GTX 1650 43 fps 31 fps

本作は現行のミドルクラスでも最高設定でのゲームプレイは厳しい負荷の高いタイトルですが、GTX 1060クラスだと標準設定でのゲームプレイが前提になってきます。

GTX 1060 6GBとGTX 1060 3GBとの性能差は7%ですが、負荷の高いタイトルを考えると6GB搭載モデルを選択した方がよさそうです。

Pascal世代のGTX 970だとかなり苦戦しており、GTX 1060 6GBとのフレームレートの差は30%-40%と大きいです。

Battlefield 1(DirectX 12)

グラフィックボード fps値(フルHD)
GTX 1080 Ti 190 fps
RX Vega 64 134 fps
GTX 1080 128 fps
GTX 1070 Ti 114 fps
GTX 1070 108 fps
GTX 1060 6GB 102 fps
GTX 980 Ti 98 fps
GTX 1060 3GB 94 fps
GTX 970 3.5GB 87 fps
GTX 1050 Ti 4GB 68 fps
GTX 1050 2GB 55 fps

GTX 1060 6GBは、FULL HD環境において従来モデルのハイエンドモデルであるGTX 980 Yiに迫るスコアを叩き出しています。

ただ、上位モデルのGTX 1070はさらにその上をいき、とGTX 1060 6GBよりも30%以上も差がついています。

DOOM(Vulkan)

グラフィックボード fps値(フルHD)
GTX 1080 Ti 199 fps
RX Vega 64 188 fps
GTX 1070 Ti 169 fps
GTX 1080 150 fps
GTX 980 Ti 124 fps
GTX 1060 6GB 123 fps
GTX 1060 3GB 113 fps
GTX 970 3.5GB 109 fps
GTX 1050 Ti 4GB 77 fps
GTX 1050 2GB 52 fps

そこそこ負荷の高いタイトルであったDOOMでも高い数値になっています。

FULL HDなら設定を下げれば100fpsを目指すことも可能です。

Civilization VI(DirectX 11)

グラフィックボード fps値(フルHD)
GTX 1080 Ti 75 fps
RX Vega 64 71 fps
GTX 1080 75 fps
GTX 1070 Ti 75 fps
GTX 980 Ti 75 fps
GTX 1060 6GB 71 fps
GTX 1060 3GB 65 fps
GTX 970 3.5GB 57 fps
GTX 1050 Ti 4GB 43 fps
GTX 1050 2GB 38 fps

CiV6については60fpsオーバーで安定しています。

GTX 970よりも8%程度性能が高くなっており、GTX 1060 3GBでもFULL HD環境なら65fps出ますが、やはりGTX 1060 6GBよりも7%程度フレームレートは低くなります。

Grand Theft Auto V(DirectX 12)

グラフィックボード fps値(フルHD)
RTX 2060 SUPER 109 fps
GTX 1080 Ti 104 fps
GTX 1080 104 fps
GTX 1060 6GB 68 fps
GTX 1060 3GB 67 fps
GTX 970 58 fps
RX 470 56 fps
GTX 1050 Ti 4GB 46 fps
GTX 1050 2GB 41 fps

GTA 5では、GTX 1060 6GBでもGTX 1060 3GBでも余裕のゲームプレイが可能です。

68fpsと余裕があり、3GBモデルでも67FPSと高い数値が出ており、GTX 1060 6GBとの性能差は4%-8%です。

$50安いことを考えると十分なスコアが出ており、Radeon RX 470と比べても10FPS程度高いフレームレートを出しています。

本作のような要求スペックがそれほど高くないタイトルだと設定を調整すれば4K解像度でもプレイできそうです。

Hitman(DirectX 12)

グラフィックボード fps値(フルHD)
GTX 1060 6G 75 fps
RX 470 68 fps
GTX 1060 3G 61 fps
GTX 960 51 fps
GTX 1050 2G 40 fps
GTX 1050 Ti 4G 47 fps

ハリウッドで映画化もされてる人気の高いステルスアクションゲームです。

AMDとの相性が良いタイトルであり、FULL HDで75fpsと高くなっていますが、GTX1060 3GBは、メモリ容量が大きいGTX 1060 6GBやRX 480と比べてfpsが低く苦戦しています。

GTX 1060 6GBとの性能差はFULL HD環境で55%、WQHD環境でも40%と大きいので、WQHDだとフレームレートを安定させるために設定を調整した方が良いかもしれません。

DirectX 12になるとGPUメモリ容量が性能に影響を与えので、今後このようなタイトルが増える可能性が高いことを考えると6GBモデルの方が将来性が高いと言えます。

Assassin’s Creed Origins

グラフィックボード fps値(フルHD・中間設定) fps値(フルHD・最高設定)
GTX 1060 6GB 76 fps 56 fps
GTX 1060 3GB 72 fps 48 fps
GTX 970 3.5GB 55 fps 42 fps
GTX 1050 Ti 49 fps 36 fps
GTX 1050 2GB 42 fps 27 fps

Assassin’s Creed Originsは、比較的要求スペックが高いです。

GTX 1060 3GBとの差は23%と大きいので、GTX 1060 3GBだと物足りなさを感じてしまうこともあります。

GTX 1060 3GBとRadeon RX 480と同等のスコアとなっていたので、GPUメモリ容量というよりもCUDAコアなど根本的なスペックが影響している事が考えられます。

Far Cry Primal

グラフィックボード fps値(フルHD)
GTX 1060 6GB 65 fps
GTX 1060 3GB 61 fps
GTX 970 57 fps
RX 470 51 fps
GTX 1050 Ti 4GB 40 fps
GTX 1050 2GB 37 fps

Far Cry 5ではGTX 1060 3GBとの差は小さいです。

GTX 1060 3GBとのフレームレートの差は8%に留まります。

GTX 1060 3GBでも、FULL HD環境ではRadeon RX 470よりも10%程度高いスコアが出ていました。

FF14 紅蓮の解放者

グラフィックボード fps値(フルHD)
RTX2080 Ti 200 fps
RTX2080 SUPER 194 fps
RTX2080 192 fps
GTX 1080 Ti 192 fps
RTX 2070 177 fps
GTX 1080 177 fps
GTX 1070 160 fps
GTX 980 Ti 150 fps
GTX 1060 6GB 126 fps
GTX 980 124 fps
GTX 1060 3GB 119 fps
GTX 970 118 fps
RX 580 113 fps
RX 570 93 fps
GTX 1050 Ti 78 fps
GTX 960 72 fps
GTX 660 70 fps

NVIDIA Geforceに有利なファイナルファンタジー14ベンチマークでは、全体的にGeforce勢がRadeon勢を圧倒しています。

前世代のハイレンジ「GTX980」と互角のスコアであり、「GTX1060 6GB」=「GTX1650 SUPER]という傾向も顕著に出ています。

ただ、4KだとGTX1060では「快適」判定は出ますが、実際のプレイはギリギリで流石に荷が重いです。

FF14を4Kで安定して快適に遊びたければRTX2060、GTX1080以上が必要です。

ドラゴンクエストX

グラフィックボード fps値(4K)
RTX 2070 210 fps
GTX 1080 191 fps
RTX 2060 181 fps
Radeon Vega 64 198 fps
GTX 1070 162 fps
GTX 1070 159 fps
GTX 970 127 fps
GTX 960 86 fps
GTX 660 67 fps
RX 570 112 fps

ドラクエ10では2K設定だとGTX1050TI以上はスコアが飽和気味で伸びません。

GTX1060の性能だとややオーバースペック気味で、2Kでもゲーミングモニターを用いた120FPS超えの高フレームレートで遊べます。

4Kになると相応にGPU負荷が高まりますが、GTX1060 6GBは4K設定でも「すごく快適」で高いフレームレートを常時維持できます。

ここでも3GBと6GBの差はシェーダープロセッサ数の差にほぼ比例している事が分かります。

ファンタシースターオンライン2 設定6

グラフィックボード fps値(フルHD)
RTX 2070 902 fps
GTX 1080 850 fps
RTX 2060 762 fps
Radeon Vega 64 612 fps
GTX 1060 6GB 558 fps
GTX 1060 3GB 510 fps
GTX 970 508 fps
RX 580 448 fps
GTX 960 212 fps
GTX 660 104 fps
RX 570 287 fps
RX 560 78 fps

PSO2とRadeonとすこぶる相性が悪いゲームなので、RX580と比較すると20%程度高いスコアが出ています。

GTX1050TIと比較すると250%前後と圧倒的です。

GTX1060のGPU性能があれば 最高画質でも全く問題なく快適に遊べます。

gtx1060 性能 /VRのベンチマーク

GTX 1060のPascalアーキテクチャは、「VRWorks AUDIO」により実現するより実世界に近い音響効果(壁や物体に反射して耳に届くまで遅延が発生する、等)により、VR環境でより没入感を体感できるようになっています。

もちろん最新のRTXシリーズのグラフィックボードのVR機能には劣りますが、一般的なVRゲームは十分にプレイできます。

SteamVR OrangeRoom

グラフィックボード スコア
RTX 2070 10816
RTX 2060 SUPER 9878
GTX 1080 Ti 11241
GTX 1080 11100
RTX 2060 9878
Radeon Ⅶ 10084
RX 5700 XT 10019
GTX 1070 9273
GTX 1060 6GB 7280
GTX 1060 3GB 6752
GTX 970 6032
GTX 960 4102
GTX 1050 Ti 3902
RX 560 3301
GTX 680 3506

GTX1060はVRレディGPUとして謳われており、VRMarkの比較的低負荷の「Orange Room」ではRX580、GTX980も僅かに上回っています。

高負荷のVRゲーム以外は快適に遊べる事が分かります。

VRMark BlueRoom

RTX2060 2344
GTX1070 1692
GTX1660Ti 1946
GTX1060 6GB 1262

高負荷の「Blue Room」ではハイエンドクラスとは差が付いたスコアに落ち着いています。

内部解像度を向上させるようなVR体験は、GTX1070以上が必要となりそうです。

gtx1060 性能 /消費電力と温度

温度

グラフィックボード 温度
RX 580 75 度
GTX 1060 6GB 64 度
RX 570 67 度
GTX 1650 69 度
GTX 1050 Ti 63 度

外気温26度の環境でFF14プレイ時にMSIAfterBurnerで測定しました。

発熱も少ないので、これならミニタワーやスリムタワーでも問題ないでしょう。

ワンランク上のGTX 1070になると排熱にも気を使う必要が出てきますが、次世代のGTX 1650やRX 570よりも温度が低く抑えられているのはメリットだと言えそうです。

消費電力

グラフィックボード 消費電力(アイドル時) 消費電力(高負荷時)
RTX 2060 SUPER 46 W 289 W
GTX 1080 Ti 50 W 350 W
GTX 1080 47 W 287 W
RTX 2060 42 W 395 W
GTX 1070 47 W 243 W
GTX 1060 44 W 198 W
GTX 970 51 W 265 W
RX 580 54 W 291 W
RX 570 46 W 221 W

「BT-WATTCH1」を利用し、システム全体の消費電力がどの程度異なるかをチェックしてみました。

システム起動10分後の安定値を“アイドル時”、3DMarkの“Time Spyデモ”実行中のピーク値を“高負荷時”としています。

GTX 1060は省電力で、CUDAコアがGTX 1070に比べて少ないことで消費電力を抑えることができます。

消費電力が少ないということは電源ユニットのランニングコストも下げることができます。

ただ、60番台のグラフィックボードであればどれも省エネなので、それほど神経質になる必要はありません。

gtx1060 性能 /メーカー別ランキングBest3

1位:玄人志向 GF-GTX1060-6GB/OC/DF

2016年7月発売の当サイトの検証で使ったモデル。

Base:1544MHz、Boost:1759MHz。

ファンは2つで空調性が高く、DisplayPort x1 HDMI x1 DVI-D x2と豊富な映像端子は自作PCとも相性が良いです。

人気が有りすぎて、中古価格が上昇気味な点を除けば、GTX 1060の中でも特におすすめです。

2位:ASUS ROG STRIX-GTX1060-O6G-GAMING

2016年7月発売の最もスペックが高いフラッグシップモデル。

同系統の下位モデルとしてSTRIX-GTX1060-DC2O6Gもありますが、こちらは最初からオーバークロックされているのが大きな違いで、付属ソフトウェアを使うとさらにオーバークロックして周波数を上げることが可能です。

オーバークロックした後の周波数の上限も高く、LEDでイルミネーションすることも可能です。(下位モデルはLEDがついていません)

またメモリ速度がアップしており、定格の8Gbpsよりも200kbps速い8.2Gbpsで動作します。

下位モデルはファン2つですが、本機は3つ付いています。

ただ、下位モデルよりも全長が長いため、狭いケースに入れる場合は自動的にファンを停止してゼロノイズにする必要があります。

未使用品はプレミア価格で50万近くするので、購入するなら安めの中古を探しましょう。

3位:GTX 1060 AERO ITX 3G OC

2017年4月発売の全長が短い小型タイプのモデル。

ただし、ロープロファイルではないので、自作PCに利用する際は注意が必要です。

gtx1060 性能 /まとめ

「Geforce GTX 1060」はフルHDゲーミングではまだまだ現役のグラフィックボードです。

前世代のハイレンジ「GTX980」やライバルAMDの競合「RX580」とほぼ互角クラスで、現行モデルの中では「GTX1650 SUPER」と遜色のないパフォーマンスを維持しています。

GTX 1060 3GBと比べるとGPUメモリ容量が多い分だけフレームレートが安定する傾向があるので、3D CAD・Photoshopでの3D作業やRAW現像などを考えている方にとっても利用価値が高いです。

利用者が一番多いグラボなので流通が多く、中古市場の値下がり幅も大きいので、次世代モデルがお手頃価格になるまでGTX1060 6GBで粘るのも悪くない選択肢だと言えそうです。

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