gtx1660 性能

gtx1660 性能 /仕様

GeForce GTX 1660は、上位モデルのGeForce GTX 1660 Tiと同じGPUコア「TU116」を採用する、GeForce GTX 16 シリーズのミドルレンジのグラボです。

TU116はTuringアーキテクチャを採用したGPUコアですが、RTコアやTensorコアが省かれているため、DirectX Raytracing(DXR)やDLSSのサポートが省かれており、その分RTXシリーズより価格が安いというメリットがあります。

発売当初のGTX1660の価格設定はわずか219ドルでしたが、更に値下がりして2.3~2.5万円にまで落ち着きつつあるので、コスパはかなり高いです。

FULL HD環境のゲームプレイに最適なミドルクラスの代表格!

GTX 1660の最大の特徴は、FULL HD環境(1920×1080)でのゲームプレイに最適化されている事です。

性能はだいたいGTX 1060と1070の中間を意識しており、GTX 1060 6GBをやや超える性能なので、競合するRX 580やRX 590よりも人気が高いです。

性能的にも売れ筋商品であったGTX 1060 6GBの後継モデルであり、GTX 1660Tiと同様に市場の中心となっています。

項目 RTX2060 1660Ti 1660 1060
GPUコア TU106 TU116 TU116 GP106
製造プロセス 12nm 12nm 12nm 16nm
CUDAコア 1920基 1536基 1408基 1280基
定格クロック 1365MHz 1500MHz 1530MHz 1506MHz
ブーストクロック 1680MHz 1770MHz 1785MHz 1709MHz
RTコア 5G Ray/s
メモリタイプ GDDR6 GDDR6 GDDR5 GDDR5
メモリ容量 6GB 6GB 6GB 6GB
メモリバス幅 192bit 192bit 192bit 192bit
メモリバス帯域幅 336.0GB/s 288.0GB/s 192.0GB/s 192.2GB/s
NVLink × × × ×
G-SYNC
TDP 160W 120W 120W 120W
補助電源 8Pin 8Pin 8Pin 6Pin
推奨電源 550W 450W 450W 500W
参考価格 約45,000円 約38,000円 約29,000円 約24,000円

それぞれのグラボを比較してみると、GTX 1660はGTX 1060 6GBよりも約13%、GTX 1060 3GBモデルよりも約30%高い性能を持っています。

RTX 2060やGTX 1660Tiではオーバースペックに感じてしまうユーザーに特におすすめのグラボと言えるでしょう。

総合的なコスパはGTX 1660Tiの方が上

GTX 1660 Tiには24個の演算ユニットが有効化されていて、1個あたり64個のCUDAコアが入っていますが、一方GTX 1660では演算ユニットを2個減らし、CUDAコアを1408個に落としており、8%下がっています。

また、GTX 1660 Tiではメモリバス帯域幅 288 GB/sと高くGDDR6メモリを使用している一方で、GTX1650ではGDDR5メモリにダウングレードされています。

GDDR5は、かろうじて192 bitメモリバスとなっていますが、性能が劣るGDDR5メモリではメモリバス帯域幅が192 GB/sへと33%低くなっており、結果的に性能差は5%以上に広がっている事が分かります。

ベースクロックとブーストクロックはGTX 1660の方がわずかに高いですが、パフォーマンス差にはあまり出ない程度です。

価格差では現状GTX 1660Tiが4万円弱~強に対し、GTX 1660が3万円弱~強と、その差は約1万円程なのに対して、総合的な性能差はおよそ10%もあります。

GTX1660の場合、最高設定で60 fpsを超えるか超えないかという境界のゲームは結構多いので、予算に余裕があるならGTX1660Tiを選ぶに越した事はありません。

また、ワットパフォーマンスも「GTX 1660 Ti」より下がるので、「GTX 1660 Ti」の方がお得感は強めです。

GTX 1060 より1.3倍の性能アップ

GeForce GTX 1660は、従来モデルのGTX 1060 6GBと比較した場合、およそ1.3倍ほどスコアが上昇しています。

前述の通り、最新世代「Turing」では非常に高速なVRAM「GDDR6」を採用しているのが通例であるにも関わらず、GTX 1660ではコストが安い「GDDR5」が引き続き使われています。

このためGTX 1660のVRAM帯域幅は1秒あたり192 GBにまで低下してしまっていますが、フルHDゲーミングの使い方に絞るのであれば、それほど大きな性能差は出ないです。

性能は「GTX 1060」より若干上といった程度となっています。思ったより「GTX 1660 Ti」を大きく下回る性能となっていますが、ミドルレンジGPUとしては十分な性能となっており、最新のゲームも問題なく動作可能なレベルです。

ワットパフォーマンスについても「GTX 1060」より優れています。

  • GTX 1660:5.027 TFLOPS
  • GTX 1060 6GB:4.567 TFLOPS

CUDAコア数が増えた事によるグラフィックボードの理論性能(FP32)は、GTX 1060と比較しておよそ10%以上進化しており、価格は80ドルも安くなっているのでコスパの面でも優秀なのが分かります。

性能アップを実現しつつ、消費電力の目安である「TDP」も引き続き120 Wを維持しています。

ただし、補助電源コネクタは6ピンから8ピンへと増えている点だけは残念な点です。

低価格なグラボはアップグレードの交換用として購入されることが多いですが、補助電源コネクタが8ピンになると、パソコンによっては搭載できないケースが出てきてしまいます。

消費電力は変わらないはずなのに、なぜ補助電源コネクタをわざわざ8ピンに増やしたのかという点だけはGTX1060に劣る点であると言えるでしょう。

RTXシリーズの方が将来性は高い

1世代前のGTX1060は、それなりに立ち位置が明確なグラボでした。

補助電源不要なTDP75Wの「GTX1050Ti」より上を行くために6ピン補助電源を必要としており、「補助電源が必要なグラボの中で最も安いものがGTX1060」といった立ち位置になっていました。

つまり、1世代前のGTX1060は、補助電源6ピン×1の範囲内でどこまで性能を向上させることができるかを追求しているのが明確だったGPUです。

しかしながら、Turing世代のGTX1660は「補助電源8ピン×1があるから本当はもっと性能を高くできるけれども、できるだけRTXよりも性能を低くした」意図が読み取れるGPUになっています。

販売元のNVIDIAとしては、レイトレーシングコアを搭載したRTX2060を主力商品にしたい販売戦略を持っており、レイトレーシングコアを搭載したグラボが普及すれば各ゲームメーカーもレイトレーシングコアに対応したゲームをリリースしなければならなくなり、最終的にはNVIDIAの目的の「今後はレイトレーシング対応のゲームが主流になる」が実現するわけです。

つまり、NVIDIAとしては、本当に売りたいのはRTXシリーズであり、1660や1660Tiの性能を高くしてしまったらレイトレーシングコア搭載のRTXを買ってくれなくなるのを避けようとしているわけです。

そういった販売元の事情により、2020年現在では、たとえレイトレーシング非対応のゲームをするのが目的でも、高フレームレート性能のグラボが欲しい場合は、RTX2060以上のグラボが必要になっています。

ただ、ユーザーは出来るだけ安いグラボが欲しいのは明確で、Steamの統計調査でも$250以下のグラフィックボードが主流となっているという調査結果が出ています。

GTX 1080、GTX 1080TiそしてすべてのRTXモデルを合わせても市場の6%以下であるのに対して、ミドルレンジのGTX 1060、GTX 1050Ti、GTX 1050が統計におけるすべてのグラフィックボードの30%以上を占めている事からも、現状ではGTX1660はNVIDIA主力商品である事実である事は間違いありません。

今後もしばらくはこの流れは続くでしょう。

GTX 1660 Superの発売により搭載モデルは激減中

GeForce GTX 1660のパワーアップ版としてGTX 1660 Superが登場したことにより、GTX 1660搭載のゲーミングPCは現在激減しています。

各BTOメーカーは、GTX 1660 Super搭載モデルへ続々と切り替えており、現時点でGTX 1660搭載モデルをメインで販売しているのはG-Tuneぐらいです。

その一方で、GTX1660単体のグラフィックボードの価格も急激に安くなっているので、コスパ重視で購入するならお買い得である事も事実です。

gtx1660 性能 /テスト環境で検証

実際にゲームのベンチマークスコアを検証してみました。

検証用のベース機材には、以下の通りIntelの8コア/16スレッドCPU「Core i9-9900K」を搭載したIntel Z390環境を用意しました。

OS Windows 10 Pro 64bit(Ver1809)
CPU Core i9 9900K
グラボ GTX1660他
メモリ DDR4-2666 8GB x2
マザーボード Intel Z390
SSD SATA 250GB
HDD SATA 2TB
電源ユニット 1200W(80+ Platinum)
ドライバ 419.35 Beta(GTX1660対応ドライバ)
ディスプレイ 1920 x 1080 240Hz(BenQ XL2546)

テスト環境に用意したグラボ

製品名 ZT-T16600F-10L
ベースクロック 1,530 MHz
ブーストクロック 1,785 MHz
メモリ容量 6GB (GDDR5)
メモリスピード 8.0 Gtps
メモリインターフェース 192 bit
<メモリ帯域/th>

192 GB/s

今回は、ZOTAC製ビデオカード「ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 TWIN FAN 6GB 192BIT GDDR5 (ZT-T16600F-10L)」でベンチマークを測定して、ゲーミング性能をチェックしました。

カード長を173.4mmに抑えたコンパクト設計を特徴としながらも、4+2フェーズの電源回路を備えるオリジナル基板と、デュアルファンGPUクーラーを搭載しています。

動作に必要なPCI Express補助電源コネクタは、GTX1660の仕様通り8ピン1系統です。

ディスプレイ出力端子には、HDMI 2.0b×1基とDisplayPort 1.4×3基を備えています。

gtx1660 性能 /ベンチマークスコア

重い部類のゲームでは、1920×1080(フルHD)の解像度の場合、ゴーストリコン ワイルドランズ以外はいずれも60 fpsを超えるか超えないかくらいのスコアが出ます。

それでもミドルクラスとして見ると、高いベンチマークスコアであり、フルHD/60Hzの液晶でプレイするなら、ほとんどのゲームが、高設定以上でプレイできました。

WQHD(2560×1440)液晶や、フルHD/高リフレッシュレートの液晶でプレイするなら、もう少し上位のビデオカードがいいと思います。

中程度の重さのゲームでは、1920×1080解像度なら、ほとんどのゲームが60 fps以上で動作しますが、2560×1440の解像度だと、ギリギリ60 fpsを超えないゲームが多いです。

WQHD/60Hz 液晶でのプレイを考えている場合には、上位のGTX 1660Tiの方がおすすめです。

FF14 : 漆黒のヴィランズ

グラフィックボード フレームレート
RTX 2080Ti 122 fps
RTX 2080 111 fps
RTX 2070 97 fps
RTX 2060 83 fps
GTX 1660Ti 71 fps
GTX 1660 60 fps
GTX 1060 6GB 55 fps

※2560×1440、最高品質で測定

割と重い部類のゲームであるFF14漆黒のヴィランズですが、WQHDでもギリギリ60fps到達します。

ただ、シーンによってはカクつくので、GTX1660ではフルHDでプレイした方が安定しています。

FF15

グラフィックボード フレームレート
RTX 2080Ti 120 fps
RTX 2080 109 fps
GTX 1080Ti 102 fps
RTX 2070 94 fps
GTX 1080 82 fps
RTX 2060 79 fps
GTX 1070Ti 77 fps
GTX 1070 69 fps
GTX 1660Ti 68 fps
GTX 1660 60 fps
GTX 1060 6GB 51.6 fps
RX 580 42.9 fps

※1920×1080、高品質で測定

かなり重たいベンチマークであるFF15ですが、GeForce GTX 1660は、GeForce GTX 1060 6GBを約13~17%上回りました。

上位モデルのGeForce GTX 1660 Tiとの差は約16~18%ですが、フルHDならギリギリ60fpsはキープできます。

Apex Legends

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 111 fps
GTX 1070 102 fps
GTX 1660Ti 111 fps
GTX 1660 98 fps
GTX 1060 6GB 65 fps
RX 580 76 fps

※1920 x 1080、最高設定で測定

Apex LegendsはNVIDIAの最新世代と相性の良いゲームなので、ミドルレンジのGTX 1660でもGTX 1070に迫る圧倒的な性能を発揮しました。

CS:GO

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 274 fps
GTX 1070 266 fps
GTX 1660Ti 253 fps
GTX 1660 236 fps
GTX 1060 6GB 260 fps
RX 580 267 fps

※1920 x 1080、最高設定で測定

1世代前のゲームであるCSGOはそれほどフレームレートが振るわず、GTX 1060やRX 580にも劣る結果となりました。

とは言っても、240 fpsくらいは出ているので、ゲーミングモニターでも快適にプレイできます。

Call of Duty : Black Ops IV

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 148 fps
GTX 1070 123 fps
GTX 1660Ti 126 fps
GTX 1660 111 fps
GTX 1060 6GB 87 fps
RX 580 107 fps

※1920 x 1080、最高設定で測定

COD最新シリーズのCall of Duty : Black Ops IVでは、約25%もフレームレートを伸ばしました。

新しいゲームであるほどTurning世代のグラボは性能が伸びやすいです。

Rainbow Six Siege

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 166 fps
GTX 1070 129 fps
GTX 1660Ti 150 fps
GTX 1660 124 fps
GTX 1060 6GB 95 fps
RX 580 110 fps

※1920 x 1080、最高設定で測定

レインボーシックスシージは付属のベンチマークで測定しました。

レインボーシックスシージもNVIDIAの最新世代とかなり相性の良いゲームなので、GTX1060から30%の性能アップという結果になりました。

Overwatch

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 177 fps
GTX 1070 172 fps
GTX 1660Ti 154 fps
GTX 1660 127 fps
GTX 1060 6GB 123 fps
RX 580 108 fps

※1920 x 1080、エピック設定(100%)で測定

GeForce GTX 1660は、GeForce GTX 1060 6GBを約4~6%程度上回りましたが、あまり性能は伸びず。

GeForce GTX 1660 Tiとの差は約17~19%でした。

といっても、フルHD解像度でGeForce GTX 1660が記録したフレームレートは120Hzに達しており、高リフレッシュレートディスプレイでも快適にプレイできます。

PUBG

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 142 fps
GTX 1070 1214 fps
GTX 1660Ti 121 fps
GTX 1660 106 fps
GTX 1060 6GB 88 fps
RX 580 89 fps

※1920 x 1080、ウルトラ設定で測定

PUBGではGTX 1660が順当に性能アップしており、GTX 1660 TiとGTX 1060のちょうど中間の数値になりました。

DOOM

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 137 fps
GTX 1070 134 fps
GTX 1660Ti 132 fps
GTX 1660 134 fps
GTX 1060 6GB 113 fps
RX 580 100 fps

※1920 x 1080、最高設定で測定

DOOMはGTX 1660 TiやGTX 1070と並んで、ほぼ上限に近いフレームレートになりました。

GTX 1060と比較すると約19%もゲーミング性能は上がっています。

Grand Theft Auto V

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 97 fps
GTX 1070 98 fps
GTX 1660Ti 92 fps
GTX 1660 77 fps
GTX 1060 6GB 76 fps
RX 580 62 fps

※1920 x 1080、最高設定で測定

GTX 1060とほとんど変わらない性能でした。

やはり少し古めのゲームになると、GTX1660とGTX1060の性能差はほとんど見られません。

NieR : Automata

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 584 fps
GTX 1070 59fps
GTX 1660Ti 59 fps
GTX 1660 58 fps
GTX 1060 6GB 51 fps
RX 580 47 fps

※1920 x 1080、最高設定で測定

超重たいニーアオートマタは、GTX 1660ではフルHDで平均60 fpsの上限に近いフレームレートに到達します。

GTX 1060では到達できないので、かなりの性能UPを実感できます。

Rise of the Tomb Raider

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 102 fps
GTX 1070 97 fps
GTX 1660Ti 87 fps
GTX 1660 71 fps
GTX 1060 6GB 69 fps
RX 580 68 fps

※1920 x 1080、最高設定で測定

GTX1660ではトゥームレイダーのフレームレートはそれほど伸びず。

VRAMをよく使うゲームなので、GDDR5のままでは効率よくフレームレートを出せないのかもしれません。

Witcher 3

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 80 fps
GTX 1070 67 fps
GTX 1660Ti 68 fps
GTX 1660 59 fps
GTX 1060 6GB 50 fps
RX 580 52 fps

※1920 x 1080、最高設定で測定

NVIDIA HairWorksを有効化した状態でも、GTX 1660はほぼ平均60 fpsキープ、GTX 1060と比較すると約17%の性能アップです。

バイオハザードRE:2

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 135 fps
GTX 1070 116 fps
GTX 1660Ti 119 fps
GTX 1660 101 fps
GTX 1060 6GB 82 fps
RX 580 99 fps

※1920 x 1080、カスタム設定(VRAM : 7.38 GB消費)で測定

VRAMを約7.4 GB使用する設定で測定して、GTX 1660は前モデルよりも約23%もフレームレートを伸ばしました。

モンスターハンターワールド

グラフィックボード フレームレート
RTX 2080Ti 115 fps
RTX 2080 100 fps
GTX 1080Ti 90 fps
RTX 2070 82 fps
GTX 1080 70 fps
RTX 2060 69 fps
GTX 1070Ti 69 fps
GTX 1070 60 fps
GTX 1660Ti 60 fps
GTX 1660 53 fps
GTX 1060 6GB 46 fps
RX 580 51 fps

※1920 x 1080、ウルトラで測定

GeForce GTX 1660は、GeForce GTX 1060 6GBを約19~22%上回り、GeForce GTX 1660 Tiとの差は約15%となりました。

GTX 1060でも数字が伸びないMHWは、GTX 1660でも微妙に平均60 fpsには届きません。

GTX1660で滑らかな描画を期待するなら描画設定の調整が必須になります。

黒い砂漠

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 93 fps
GTX 1070 87 fps
GTX 1660Ti 82 fps
GTX 1660 71 fps
GTX 1060 6GB 60 fps
RX 580 50 fps

※1920 x 1080、リマスター品質で測定

GTX 1660なら余裕で平均60 fpsをキープできます。

前モデルからの伸び幅は約18%です。

Fortnite

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 130 fps
GTX 1660Ti 107 fps
GTX 1660 91 fps
GTX 1060 6GB 83 fps
RX 590 81 fps

※1920 x 1080、最高品質で測定

GTX 1060 6GBよりも10%スコアが高く、GTX 1660 Tiとの差も10%-15%程度になります。

メモリ規格の差が顕著に現れており、新しいタイトルでも余裕で対応することができる性能である事が分かります。

Battlefield 5

グラフィックボード フレームレート
RTX 2080Ti 132 fps
RTX 2080 112 fps
GTX 1080Ti 104 fps
RTX 2070 96 fps
GTX 1080 83 fps
RTX 2060 80 fps
GTX 1070Ti 77 fps
GTX 1070 68 fps
GTX 1660Ti 67 fps
GTX 1660 57 fps
GTX 1060 6GB 51 fps

※2560×1440、最高設定で測定

GeForce GTX 1660はGeForce GTX 1060 6GBを約14~16%上回っており、GeForce GTX 1660 Tiとの差は約19~20%です。

Battlefiedではややスペック通りの性能を発揮できていない印象ですが、GTX 1060 6GBとほぼ同等のスコアとなっています。

ただ、上記はWQHDの場合の話なので、フルHDであれば最高設定でも余裕で快適にプレイできます。

Far Cry 5

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 108 fps
GTX 1660Ti 94 fps
GTX 1660 82 fps
GTX 1060 6GB 71 fps
RX 590 80 fps

※2560×1440、最高品質で測定

GTX 1060 6GBよりも10%の性能UPしています。

RX 590とほぼ同等のスコアが出ており、GTX 1660 Tiとの性能差はおよそ15%程度になっています。

Deus EX: Mankind Divided

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 78 fps
GTX 1660Ti 66 fps
GTX 1660 55 fps
GTX 1060 6GB 47 fps
RX 590 56 fps

※2560×1440、最高品質で測定

かなり重いゲームであるDeus EXですが、GTX 1660では最高設定でのゲームプレイはかなり厳しいです。

ただ、GTX 1060 6GBと比べると20%程度性能が上がっており、設定を落とせば快適に遊べます。

GTX 1660Tiであれば60fpsキープできますので、更に快適にプレイできます。

Hitman 2

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 108 fps
GTX 1660Ti 98 fps
GTX 1660 90 fps
GTX 1060 6GB 74 fps
RX 590 57 fps

※1920 x 1080、最高品質で測定

GTX 1060 6GBよりも20%の性能UP、GTX 1660 Tiとの差も10%程度なので、性能差は大きくありません。

90fps近くキープできるので、リフレッシュレートの高いゲーミングモニターでもプレイできます。

Forza Horizon 4

グラフィックボード フレームレート
GTX 1660Ti 96 fps
GTX 1660 85 fps
GTX 1060 6GB 76 fps

※1920 x 1080、最高品質で測定

GeForce GTX 1060 6GBよりも約12~15%の性能UP、GeForce GTX 1660 Tiとの差は約14~16%です。

フルHDであれば、高品質かつ滑らかな描画でゲームを楽しむことができます。

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー

グラフィックボード フレームレート
RTX 2080Ti 120 fps
RTX 2080 113 fps
GTX 1080Ti 109 fps
RTX 2070 95 fps
GTX 1080 86 fps
RTX 2060 85 fps
GTX 1070Ti 80 fps
GTX 1660Ti 78 fps
GTX 1070 70 fps
GTX 1660 68 fps
GTX 1060 6GB 55 fps

※1920 x 1080、最高設定で測定

GeForce GTX 1060 6GBを約22%上回り、GeForce GTX 1660 Tiとの差は約18%でした。

画面解像度がフルHDであれば、平均60fpsはキープできます。

アサシン クリード オデッセイ

グラフィックボード フレームレート
GTX 1660Ti 55 fps
GTX 1660 47 fps
GTX 1060 6GB 41 fps

※1920 x 1080、最高設定で測定

GeForce GTX 1060 6GBよりも約12~16%の性能UP、GeForce GTX 1660 Tiとの差は約16~22%でした。

アサシン クリード オデッセイは、30fpsからプレイ可能なタイトルなので、フルHDで40fps以上キープできるGeForce GTX 1660であれば快適にプレイできます。

ゴーストリコン ワイルドランズ

グラフィックボード フレームレート
GTX 1660Ti 51 fps
GTX 1660 45 fps
GTX 1060 6GB 40 fps

※1920 x 1080、最高設定で測定

GeForce GTX 1060 6GBを約7%上回り、GeForce GTX 1660 Tiとの差は約14%という結果になりました。

オープンワールド系シューティングであるゴーストリコン ワイルドランズは30fpsからプレイ可能なタイトルなので、45fps平均で狙えるGTX1660でも快適にプレイできます。

SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE

グラフィックボード フレームレート
RTX 2060 60 fps
GTX 1070Ti 60 fps
GTX 1660Ti 60 fps
GTX 1660 59 fps

※2560×1440、最高設定で測定

「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE | 隻狼」は軽めのゲームですが、最大フレームレートが60 fpsという特徴があります。

1920×1080解像度なら60 fpsで余裕でプレイができますが、2560×1440の解像度の場合、最高設定だと60 fpsをギリギリ割ります。

WQHD/60Hz 液晶以上でのプレイを考えている場合には、 上位のGTX 1660Tiの方が快適にプレイできます。

gtx1660 性能 /3D Markのスコア

3DMark TimeSpy

グラフィックボード ベンチマークスコア
RTX 2080Ti 12388
RTX 2080 10602
GTX 1080Ti 8958
RTX 2070 8605
RTX 2060 7302
GTX 1080 6957
GTX 1070Ti 6794
GTX 1660Ti 6105
GTX 1070 5824
GTX 1660 5431
GTX 1060 6GB 4119
GTX 1060 3GB 3678
GTX 1650 3336

DirectX 12の高負荷テスト「Time Spy」においては、GeForce GTX 1660はGeForce GTX 1060 6GBを約23%上回りました。

上位モデルのGeForce GTX 1660 Tiとの差は約13~14%になります。

3DMark Firestrike

グラフィックボード ベンチマークスコア
RTX 2060 19576
GTX 1070 17978
GTX 1660Ti 16448
GTX 1660 14296
GTX 1060 6GB 12976

DirectX 11高負荷テストのフルHD向けベンチマーク「FireStrike」では、GPUスコアが14200点程度ですが、GTX 1060と比較してわずか4%しか伸びておらず、思ったより性能差が出ない結果となりました。

Fire Strike Extreme

グラフィックボード ベンチマークスコア
GTX 1660Ti 7361
GTX 1660 6221
GTX 1060 6GB 6119

WQHD解像度のFire Strike Extremeでは約2%差で上回りました。

Fire Strike Ultra

グラフィックボード ベンチマークスコア
GTX 1660Ti 74642
GTX 1660 63221
GTX 1060 6GB 51386

4K解像度のFire Strike Ultraでは、GTX1060と約9%の差が開きます。

GeForce GTX 1660 Tiとの差は約18~20%で一貫しており、4KについてはTuring世代とPascal世代のグラボの性能特性の違いによって数字の開きが激しい事が分かります。

gtx1660 性能 /VRMark

グラフィックボード スコア
GTX 1660Ti 132
GTX 1660 115
GTX 1060 6GB 80

VRMarkでは、最新のゲームに最適化されているDirectX 12の「Cyan Room」で平均フレームレートを測定してみました。

GeForce GTX 1660は、GTX 1060 6GBを約41%上回っており、上位モデルであるGeForce GTX 1660 Tiとの差は約16~17%程度でした。

VRAMの世代はGDDR5とGDDR6で異なっているものの、同じGPUコアをベースにしたGPUなので、性能特性は類似したものである事が分かります。

gtx1660 性能 /熱と消費電力

GTX 1660の温度

グラフィックボード 温度
RTX 2060 66度
GTX 1070 69度
GTX 1660Ti 67度
GTX 1660 70度
GTX 1060 6GB 64度
RX 580 74度

※MSI Afterburnerで計測

消費電力はGTX 1660 TiやGTX 1060とそこまで変わらないのですが、実際の温度はGTX1660がやや高いです。

ただ、グラボによって冷却性能には違いがあり、デュアルファンモデルの安いグラボについては、MSI Afterburnerの設定で回転数を上げて冷却性能を強化する事で多少は温度を下げる事もできます。

GTX 1660の消費電力

グラフィックボード 消費電力
RTX 2060 165 W
GTX 1070 157 W
GTX 1660Ti 1276 W
GTX 1660 117 W
GTX 1060 6GB 120 W
RX 580 193 W

※電源ユニットの電力ロガー機能で計測

消費電力はグラボやCPUに電力を供給している「+12Vレール」の実測値から、CPUの消費電力(Package Power)を差し引いた値を実測値としています。

結果はGTX 1660が約117Wとなっており、TDP公称値の120 Wにほとんど一致する事からも、GTX 1060より性能アップしているにも関わらず、消費電力は同じ水準を維持している事が分かります。

今回の消費電力の大小の計測については、GeForce GTX 1060 6GB搭載ビデオカードのみオーバークロックモデルを使ったのですが、ワットパフォーマンスに関しては、GeForce GTX 16シリーズが、Pascal世代のGeForce GTX 1060 6GBを上回っていることは間違いありません。

gtx1660 性能 /GeForce GTX 1660搭載のおすすめゲーミングPC

正式名称 STORM PG-TU
CPU AMD RYZEN5 3500(6コア/6スレッド 3.6GHz TDP65W)
グラフィック GTX 1660 6GB
メモリ Crucialメモリ DDR4 16GB
ストレージ NVMeSSD 250GB
価格 99,800 円(税込)
販売元 STORM

CPUに三世代AMD Ryzenプロセッサを搭載する事で価格を抑える事に成功、Intelの同スペック品に比べると3万円近くお得になっており、税込みで10万円を切るモデルはなかなかありません。

オーソドックスなミドルタワー型ケースを採用しており、5インチベイ搭載で光学式ドライブ搭載可能。

裏配線仕様でエアーフローもちゃんと考えられており、拡張性の高さもポイントが高いです。

※販売終了しました。

gtx1660 性能 /おすすめブランドBest3

1位:ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 6GB【ZOTAC】

【ZOTAC / ブーストクロック : 1785 MHz / ファン : デュアル内排気 / 厚み : 2スロット / TDP : 120 W】

当サイトのベンチマークの検証に使ったグラボ。

2スロット占有(厚さ35.3mm)で全長173.4mm。

ブーストクロック1,785MHzでファン×2、8ピン×1となっており、スペックはリファレンス版に完全準拠したスタンダードな性能になっており、値段が非常に安いです。

ZOTAC GAMING GeForce GTX 1660 6GB GDDR5の詳細

2位:GTX 1660 GAMING OC 6G WINDFORCE 3X【GIGABYTE】

【GIGABYTE / ブーストクロック : 1860 MHz / ファン : トリプル内排気 / 厚み : 2スロット / TDP : 120 W】

トリプルファンになっており、GTX1660の中では特に冷却性能と静音性に優れています。

デフォルトで+75 MHzのオーバークロックも施してあり、性能も高いです。

GIGABYTE (ギガバイト) 1660 GAMING OC 6Gの詳細

3位:GG-GTX1660-E6GB/DF【玄人志向】

【玄人志向 / ブーストクロック : 1800 MHz / ファン : デュアル内排気 / 厚み : 2スロット(39 mm) / TDP : 120 W】

デュアルファンモデルでほぼ最安値という点と、補助電源コネクタが「6 pin」なのでどのPCケースとも親和性が高い点がメリット。

既存PCのグラボをGTX1660に換装する場合は、このグラボを選ぶといいでしょう。

デメリットはちょっとダサい点と、冷却性能が微妙に低い点ですが、気になる程ではありません。

gtx1660 性能 /まとめ

GTX 1660のゲーミング性能は GTX 1060 と GTX 1660 Ti の中間程度の位置付けになっています。

実際にゲームをプレイしながら測定してみると、3DMarkよりも「GTX 1060」との差が大きくなっており、前モデルよりもかなり高い性能である事が分かります。

2万円台のGPUとしては過去最高レベルの性能であると言えるでしょう。

ただ、GTX 1660 Ti の方がやはり優秀です。

もちろん価格の安さの優位性はGTX 1660に若干分があるものの、価格も大幅アップというほどでもなく、総合的なコスパはGTX 1660 Tiの方が明らかに上です。

やはり、よほど予算がギリギリな人以外は、GTX1660Tiを選んだ方が満足度は高いでしょう。

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