gtx760 性能

gtx760 性能 /概要

2013年6月発売の「GTX760」は、現在のPascalアーキテクチャである「GTX1000」シリーズから数えると2世代前の「Kepler」アーキテクチャを採用したミドルレンジGPUです。

前世代のGTX 660 Tiをも凌駕するパフォーマンス、GTX 660並の低価格で人気を博しました。

GTX1000シリーズやRadeon RXシリーズが販売された事により、型落ちのOEMバルク品「GTX760」が大量に放出されるようになり、非常に入手しやすいのが
魅力。

最新GPUの1/3~1/4以下の価格で手に入りますが、発売から8年を経たGPUは2021年現在でも使えるのでしょうか?

Kepler世代のミドルレンジGPU「Geforce GTX760」が最新GPU「GTX1050Ti」、「GTX1060」、「RX560」、「RX570」にどこまで通用するか検証してみます。

性能

項目 GTX 960 GTX 760 GTX 970 GTX 1050 Ti GTX 1060(6GB)
アーキテクチャ Maxwell Maxwell Maxwell Pascal Pascal
コードネーム GM206 GK104 GM204 GP107 GP106
CUDAコア 1024基 1152基 1664基 768基 1280基
ベースクロック 1127MHz 980MHz 1050MHz 1290MHz 1506MHz
ブーストクロック 1178MHz 1033MHz 1178MHz 1392MHz 1708MHz
メモリ容量 GDDR5 2GB GDDR5 2GB GDDR5 4GB GDDR5 4GB GDDR5 6GB
消費電力(TDP) 120W 170W 145W 75W 120W
補助電源 6pin×1 6pin×2 6pin×2 6pin×1 6pin×1

現在のエントリーモデルとなる「GTX1050Ti」や1世代前の「GTX960」と比較すると、省電力性を除くと大きく見劣りする事はありません。

コアにはGTX680やGTX770と同じ「GK104」が採用され、フルスペックからシェーダー数などがカットされたモデルとなっています。

ビデオメモリは2GBと4GBが存在しますが、安価に流通している製品の大半が2GBのモデルになります。

ゲームに対する性能も前世代のGTX 1050に近く、基本的にはGTX 660 Tiよりも高い数値を出していますが、ゲームとの相性によっては逆転してしまうこともあります。

GTX 760 vs GTX 960

基本性能は一長一短こそあれどほぼ同等で、GTX960はGTX760の苦手分野をいい意味であきらめて、得意分野を伸ばしているのが特徴です。

GTX960はバランスよりも長所を伸ばした形になっており、標準的なゲーマーの環境に特化している2つの「60番」の中でも、GTX960はGTX760に比べて細かく見ていけばベンチマークのスコアでも500程度離していて、通常のゲームではGTX960に分があります。

また、GTX960は冷却性能や静音性はミドルクラス特有の高さがあり、環境を選ばないという特徴も持ち合わせているのは魅力的です。

しかし、苦手な分野もはっきりしており、フルHDを超える高解像度にはGTX960は不向きです。

GTX760は苦手な分野もハッキリしているので器用貧乏な時もありますが、バランスに優れており、TERAやFF14などの負荷の高いゲームでは処理性能に差があるためGTX760の方が相性がいいです。

ただ、スペック不足感があるのはやはり否めず、2015年に登場した人気タイトル「Rocket League」の最低環境はGTX 760になっており、5年前のゲームですら最低限必要なグラフィックボードにGTX 760を提示している事からも性能的にギリギリだという事が分かります。

やはりGTX 760は性能的に最新のゲームをプレイするのには適しておらず、GTX 960はGTX 760よりも10%ほど性能が高く、GTX 1650はGTX 960よりも更に40%ほど性能が高いです。

GTX 760 vs GTX 590

GTX 760はGTX 660と同じく標準レベルのグラフィックボードであり、性能はGTX 590やGTX 660Tiに近いです。

GTX 590と比べて省電力性など様々な点で改良され、性能が同程度であることからGTX 590の上位互換という立ち位置になります。

2013年3月登場までのゲームであれば問題なく動作するのも同じで、1年2年で性能の限界が来ると予想されるのも同様です。

GTX 760 vs PS4

PS4とPCによるクロスプラットフォーム対応のゲームが登場した場合、GTX 760の性能ではカクつく場合があります。

そもそもゲーミングPCの場合、PS4と違いゲームによって必要なスペックを合わせなくてはならないので、ある程度高い性能が求められます。

PCゲームも8GBのメモリが当たり前となると予想されるため、グラフィックボード以外もハイスペックにしておくことが重要です。

GTX760 vs GTX1060

10年近く前のGPUという事で、流石にミドルレンジの「GTX1060」には遥かに劣ります。

gtx760 性能 /評価

結論を先に言ってしまうと、GTX 760は、元々のゲーミング性能自体が良くないグラボです。

GTX1030くらいのスペックであり、1000番台のグラボの中では、ローミドルクラスのGTX1050の少し下ぐらいなので、型番として存在しないですがGT1040といった位置付けになります。

昨今のゲームを平均的な設定で遊ぶのはやや厳しく、 主要なゲームは低設定での割り切りプレイが前提でしょう。

正直、PUBGのようなプレイ人数の多い人気ゲームをプレイするのも厳しいです。

現在は使用が困難なグラフィックボード

GTX 970、GTX 1070 Ti、RTX 2070 SUPERのように、人気のグラフィックボードは70番台ですが、当時700シリーズで最も人気を得ていたGTX 760もその流れを継いでいました。

ただ、GTX 760は7年前のゲームの最低環境になる程度のグラフィックボードなので、負荷の高い最新のゲームではプレイすら困難になる可能性が高いです。

最新のゲームの多くは設定で負荷を幅広く変更できますし、GTX 760でも対応しやすいタイトルもそれなりにありますが、プレイするタイトルの要求スペックに合わせて買い替えを検討した方が無難です。

そもそも後継機のGTX 1050ですら発売当初から性能不足が指摘されており、GTX 760は当然厳しいです。

GTX 1050は省電力性に長けているのでGTX 760と比べて選択の余地が残りますが、GTX 760はそれ以降のモデルと比べて省電力性など長所となるものが無く将来性はありません。

ミドルクラスの製品寿命は二世代が限界

ミドルクラスのグラフィックボードは製品寿命が二世代程度と言われており、GTX 760は三世代前のグラフィックボードになりますので、今では一般的になりつつある高リフレッシュレートも実現困難です。

また、GTX 760はGTX 660 Tiの後継機に位置づけされていますが、NVIDIAのグラフィックボードは世代が上がると型番が一つ下がり、従来のワンランク下の型番で同等以上のパフォーマンスになります。

単純にその法則で行けばGTX 900シリーズではGTX 950より低くなっているのは明白であり、ゲーミング用途に適した最低の型番である50番台よりも次の900シリーズで下回っていますので、そこから2世代進めば当然通用しないグラフィックボードになります。

買い替えるならGTX 1650以上を推奨

買い替えを検討するならGTX 1650の性能以上、かつ同等の価格が基準になります。

GTX 1650の新品価格はおよそ15,000円、一世代前のミドルクラスGTX 1060 3GBは14,000円、GTX 1060 3GBより高い性能を持つGTX 980は13,000円程度で購入できる事からも買い替えやすいはずです。

更に上の、GTX 1660 Tiでも30,000円、中古で25,000円程度なので、27,000円から購入出来るGTX 1070 Tiも手を出しやすいです。

なお、RTX 20シリーズ以上となると性能的にも価格的にも比較対象にならないです。

リアルタイムレイトレーシングという機能が初めて実装されたのがRTX 20シリーズなので、機能面で並べるものが無いです。

gtx760 性能 /ゲームベンチマーク

Hitman

グラフィックボード fps値(フルHD最高設定)
GTX 1050 2G 40 fps
GTX 1050 Ti 4G 47 fps
GTX 1060 6G 75 fps
GTX 1060 3G 61 fps
RX 470 68 fps
GTX 770 49 fps
HD 7950 Boost 47 fps
GTX 670 42 fps
GTX 760 41 fps
GTX 660 Ti 33 fps
GTX 660 31 fps
GTX 960 27 fps

最高設定でもGTX 660 Tiを上回るスコアを出しており、GTX 660と比べても30%近くスコアが伸びています。

しっかりと性能が引き上げられていることがわかりますね。

FF14

グラフィックボード fps値(フルHD最高画質)
GTX 1070 160 fps
GTX 980 Ti 150 fps
GTX 1060 6GB 126 fps
GTX 980 124 fps
GTX 1060 3GB 119 fps
GTX 970 118 fps
RX 580 113 fps
RX 570 93 fps
GTX 1050 Ti 78 fps
GTX 960 72 fps
GTX 760 64 fps
RX560 55 fps

PS3世代の古めのゲーミング性能を図るFF14ベンチではGeforce最適化が強く、GTX760はRX560すらも大きく上回るスコアに。

「とても快適」判定を得ており、フルHDなら最高画質でもプレイできます。

FF15

グラフィックボード fps値(フルHD) fps値(4K)
GTX 1060 6GB 52 fps 19 fps
RX 570 38 fps 15 fps
GTX 1650 38 fps 15 fps
GTX 760 29 fps 12 fps
GTX 1050 Ti 28 fps 11 fps

やや重いの評価ですが、上位のGTX 1050Tiよりもわずかにスコアが上という結果に。

確かにぬるぬる感は下がったようには見えましたが、比べてみて初めてわかるというレベルで、普通に遊べます。

ドラゴンクエストX

グラフィックボード fps値(4K最高画質)
Radeon Vega 64 198 fps
GTX 970 127 fps
GTX 960 86 fps
GTX 760 85 fps
GTX 660 67 fps
RX 570 112 fps
GTX 1050 Ti 81 fps

4K最高画質でもGTX760は「とても快適」判定となり、4Kでも高いフレームで快適にプレイできます。

RX560のスコアが振るわないなか、GTX760は何故かGTX1050とGTX1050Tiを上回っていますが、最新GPUはドライバの最適化不足なのかもしれません。

ファンタシースターオンライン2

グラフィックボード fps値(フルHD最高画質設定6)
Radeon Vega 64 612 fps
GTX 970 508 fps
RX 570 287 fps
GTX 1050 Ti 232 fps
GTX 960 212 fps
GTX 760 182 fps
GTX 660 104 fps
RX 560 78 fps

GTX760は設定6の最高画質でも2万に迫るスコア(200fps以上)に達しており、快適にPSO2が遊べます。

設定次第ではWQHDや4Kでのプレイも可能。

Radeon勢は全体的にスコアが振るわず、GTX760はRX560を圧倒する形となりました。

gtx760 性能 /消費電力

アイドル時の消費電力

グラフィックボード 消費電力
GTX 1070 47 W
GTX 1060 44 W
GTX 970 51 W
RX 580 54 W
RX 570 46 W
GTX 760 50 W
GTX 960 48 W
GTX 750 Ti 47 W

近年のビデオカードはアイドル時の消費電力が抑えられて省エネになっていますが、旧世代のGTX760も最新世代のGPUと比較すると10W程度と高いです。

GTX960とは同水準なので、どちらかというとGTX760の燃費が悪いというよりも、最新PscalアーキテクチャのGTX1000番台が優秀過ぎると言えそうです。

高負荷時の消費電力

グラフィックボード 消費電力
GTX 1070 243 W
GTX 1060 198 W
GTX 970 265 W
RX 580 291 W
RX 570 221 W
GTX 960 240 W
GTX 760 232 W
GTX 750 Ti 132 W

高負荷になるとGTX760は次世代のエントリーモデルであるGTX1050Tiと比較すると100W近い消費電力の増加となっています。

同程度の性能のRX560とは100Wの差となり、ワットパフォーマンスとう観点では最新GPUに大きく遅れを取っていますね。

gtx760 性能 /まとめ

GTX760は現行のミドルレンジGPUと比べてしまうと流石に大きく見劣りしますが、GTX1050TiやGTX1050、GTX960、RX560と比較すると性能的には同程度かやや落ちる程度に留まっています。

Pascalアーキテクチャはミドルレンジ以上のGPUの性能飛躍率は高いですが、エントリークラスはそこまで性能差がないので、2世代前のミドルレンジGPUである「GTX760」とゲーム体験を大きく左右する程の性能差が出ていない事が分かります。

現在GTX1050やGTX1050Tiだけでなく、最新のGTX1650まで値下がりしているので、ワットパフォーマンスやビデオボード事態の寿命を踏まえるとGTX760を指名買いする意味は感じられません。

価格だけ見ると、自作目的でGTX760の新品に近い品が税込み4000円程度で手に入るなら悪くない選択肢にも思えますが、中古で買うのはおすすめしません。

グラフィックボードは部品点数が多く、長く使われた中古品は故障のリスクが高いので、10年近く前のグラボであるGTX760の中古だといつ壊れるか分かりません。

中古で購入する場合は、1ヶ月程度の保証があるショップを探して購入するようにしましょう。

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