gtx980ti 性能

gtx980ti 性能 /仕様

Geforce GTX 980Tiは2015年6月に発売された3世代前のMaxwellアーキテクチャのGPUでです。

ボード1枚で最大4画面出力を可能とし、コアベースクロック 1,051MHz、ブーストクロック 1,140MHz、メモリクロック 7,010MHzといった高スペックな水準を誇り、当時の最強GPU「GTX Titan X」に迫る性能を示しながらも、10万円を切る価格で流通したかつての王者です。

後継として2017年3月に「GTX1080Ti」、2018年9月に「RTX2080Ti」が発売されており、そして2020年のRTX3090へとその系譜は脈々と受け継がれています。

GTX 980Tiは、発売から5年程経過していますがまだまだ現役で殆どのゲームがノンストレスで遊べるため使い勝手がよく、GTX1000番台程けた外れの金額がかからないので、市場でも非常に人気のある一品となっています。

新品はプレミア価格で20万ほどしますが、出回っている中古品は2~3万で購入可能なので、自作PCにもおすすめです。

通常のGTX980と比較してもその性能の差は歴然としており、4K解像度にも対応、ゲームだけでなく動画作成や3Dモデルの編集にも使いまわしての使用が期待できます。

GTX 980 TiはGPUに価格革命を起こした最初のグラフィックボード!

GTX 780 Tiが$699、GTX 980 Tiは$649で展開された事で、最強と謳われたGTX 690の性能とコスパを軽々上回り、GTX 780 Tiの2番手感を打ち消し、最強のグラフィックボードとして大々的に登場、GTX 780 Tiと違い、比較すべき製品の無い状態だった事も幸いして一気に市場に広まりました。

厳密には、GTX TITAN Zという40万円オーバーのグラフィックボードが性能面の比較対象として存在したのですが、性能は高くても価格差があり過ぎて一般に認知されることは無く、GTX980Ti最強伝説に拍車をかけました。

今では、最強のグラフィックボードは80 Tiであるというのは常識ですが、GTX 980Tiの発売当初は、多くのユーザーがここからグラフィックボードの進化は停滞すると考えており、実際はそうはなりませんでした。

スペック

項目 GTX 780 Ti GTX 1080 GTX 1080 Ti GTX 980 Ti GTX 1070 Ti GeForce RTX 2060
アーキテクチャ Kepler Pascal Pascal Maxwell Pascal Turing
コードネーム GK110 GP104 GP102 GM200 GP104 TU106
CUDAコア 2880基 2560基 3584基 2816基 2432基 1920基
ベースクロック 875MHz 1607MHz 1481MHz 1000MHz 1607Mhz 1365MHz
ブーストクロック 928MHz 1733MHz 1582MHz 1075MHz 1683Mhz 1680MHz
メモリ容量 3GB 8GB(GDDR5X) 11GB (GDDR5X) 6GB(GDDR5) 8GB(GDDR5X) 6GB (GDDR6)
メモリインターフェース 384 bit 256 bit 352 bit 384 bit 256 bit 192 bit
消費電力(TDP) 250W 180W 250W 250W 180W 160W
発売時の価格 約87,000円 約74,000円 約87,000円 約82,000円 約72,000円 約37,000円

いずれのモデルでも消費電力は減少傾向にあり、性能だけが順当にアップ、省電力化が進んでいる事が分かります。

各世代の80 Tiは最上位の性能を持っており、GTX 980 Tiのみならず、GTX 780 Tiも現在でも通用するグラフィックボードです。

登場から5年以上経っても通用する製品寿命の長さはハイエンドモデルの長所ですね。

現行のGTX 1660よりも優れた処理性能を持っており、メモリ帯域は2倍近く、バス幅も2倍、搭載しているメモリ容量も同等です。

メモリ周りの処理能力は現行のグラフィックボードでも届かない製品が半数近くに上ります。

ビデオメモリは6GBと最新GPUのミドルレンジ程度となるが、シェーダープロセッサ数は2816と現在のミドルハイクラスと比較しても負けていませんし、クロック数は控えめなものの、TDPは250Wとなっており省電力性も高いです。

前世代のGTX780Tiより大幅なスペック向上

ひとつ前の世代のGTX780Tiと比較するとCUDAコア数は減るもののGPUメモリが3GBから6GBと倍になり、また、コアクロック数やブーストクロック数も上がっているから明らかにスペックが上がっていることが分かります。

ダイサイズも大きくなり、GTX 780 Tiでは561m㎡だったものがGTX 980 Tiでは601m㎡と7%大型化されています。

GTX 980 Tiの6GBというGPUメモリは、現在ではミドルクラスでも当たり前にある容量ですが、発売当時はGTX 980 Ti以外にはGTX 780の特殊版とTITANシリーズくらいでしかなかったこの6GBという容量は存在していませんでした。

大容量とも言えるメモリ容量を搭載したことで、ゲームへの快適性も大きく向上しました。

処理性能もコアクロックを見て分かる通り、世代が進めば数値が高くなっており、GTX 780 TiからGTX 980 Tiで14%程度向上しています。

次世代のGTX1080Tiには明らかに負ける

GTX 1080 Tiは現在のハイクラス以上の性能のグラフィックボードです。

GTX980Tiと現行のGTX1080 Tiと比較すると、どうしてもコア数、コアクロック数、ブーストクロック数が大きく離されてしまっています。

GTX 1080 Tiになるとプロセスが16nmになりダイサイズもコンパクトになっています。

流石にGTX 980 TiはGTX 1080 Tiに比べると20%近く性能が落ちるので比肩することは出来ないですね。

RADEON R9 Fury Xのライバルという立ち位置

ライバルの、RADEONに対しては、RADEON R9 Fury Xとは発売当初の実売価格がほぼ同じで、性能もほぼ同じぐらいでした。

ただし、RADEONは「初物価格」のご祝儀が乗っている状態の価格から下がり続ける傾向が強いので、現在のコスパはRADEON R9 Fury Xの方が上です。

また、RADEON R9 Furyは「X」が付かない空冷モデルも安く買えるので、冷却性能についても向こうが上です。

TITAN Xよりも用途が明確なグラボ

GTX980Tiは、900番台の最高峰でハイスペックグラフィックボードという位置づけになっていますが、更に上のグラボであるTITAN Xに比べると使いやすいグラボです。

そもそもGTX980Tiという名前から察するとGTX980のパワーアップ版のように感じますが、前世代のハイエンド最上位であるGTX TITAN Xの機能削減版といった感じの立ち位置に初めからなっていました。

項目 GeForce GTX980Ti GeForce GTX TITAN X
GPUクロック ベース1000MHz/最大1075MHz ベース1000MHz/最大1075MHz
メモリ帯域 336.5GB/s 336.5GB/s
メモリインターフェイス 384bit GDDR5 384bit GDDR5
メモリ容量 6GB 12GB
CUDAコア数 2816 3072

比較してみると性能的にはかなり近いところまで迫る性能を持っている事が分かりますね。

実売価格はGTX TITAN Xが14万~17万ぐらいに対して、GTX980Tiは10万~12万円ということではっきりと価格差もありました。

下位のGTX 980とは大きな性能差があるのに対して、上位のGTX TITAN Xとは性能差が小さいのは大きなポイントで、結局はGTX 980にランクダウンもせず、GTX TITAN Xに背伸びもせずといったユーザーが圧倒的に多かった為、一気に市場に広まりました。

性能

GTX 980 Tiは3世代前のグラフィックボードであり、さすがに3世代変わると上位モデルではなくなりつつありますが、それでも現行のミドルエンドクラスRTX 2060に匹敵するパフォーマンスを持っています。

リアルタイムレイトレーシング等の最新の技術には対応していないので、厳密に言うと強化版GTX 1660 Tiといった立ち位置になります。

現在の主力製品であるGTX 1660 Tiよりも10%以上高い性能は次世代でもミドルエンドクラスに期待出来る事も考えると、ハイエンドクラスが長寿命であることを証明するグラフィックボードでもあります。

フルHD環境下では十分に対応できる

性能的にWQHDは厳しいので、フルHD+高リフレッシュレートが主な用途になります。

これは現行のミドルクラスGTX 1660 Tiと同じ使い方ですが、GTX 1660 TiよりもGTX 980 Tiの方が性能が高い分だけ対応力も高いです。

最新のタイトルであっても、フルHD環境の元であれば十分に遊ぶことが可能で、4K解像度でのゲームをしない限りはストレスなく遊ぶことが可能です。

特に負荷が高いといわれているPUBGも問題なくプレイ可能でぬるぬる動いてくれるので、お手頃に入手できる割にはいろいろと活躍してくれます。

後2年は性能に困らず快適なゲームプレイが出来るレベルの性能であると言えるでしょう。

4K下では能力不足

最新のゲームではWQHDでも厳しいので、4Kでプレイしようとすると更に能力不足が目立ってしまいます。

4Kプレイを検討している人は、GTX1000番台を素直に購入しましょう。

特にGTX1070Tiあたりは価格も下がってきているので少し背伸びすれば届く範囲です。

gtx980ti 性能 /評価

現在もミドルエンドクラスとして運用可能

GTX 980 Tiはまだまだ現役で通用するグラフィックボードなので、フルHD環境なら設定次第で高リフレッシュレートも安定させることができます。

これは、GPUメモリが当時としては珍しい6GBだった事が幸いしており、3GBであったなら、ここまで長持ちしなかったはずです。

実際、フルHDゲーミングであれば、2020年になってもGTX 980 Ti以上の性能が求められるゲームは存在しておらず、GPUメモリが同じ6GBのもので比べてみても、GTX 980 TiはGTX 1060 6GBに対して25%以上性能が高いので、性能不足に陥るのはしばらく先でしょう。

現行のRTX 20シリーズやGTX 16シリーズへの買い替えを検討するのではなく、次世代のRTX3000シリーズへの買い替えを検討すべきです。

GTX 900シリーズはかなり寿命が長いグラボ!

GTX 900シリーズが価格を大きく抑えた事により、GTX 700シリーズのハイクラスがGTX 900シリーズのミドルクラスで届く性能になったため、より安く、より高い性能を手にすることが出来るようになりました。

性能が伸びた事により、GTX 980 Tiの製品寿命を大きく伸ばし、3年以上後の環境にも対応出来るようになったのはGTX 900シリーズ以降からです。

当時から比べるとランクは確かに落ちていますが、今も尚高い評価を得て、通用するグラフィックボードであるのは優秀である証拠です。

例えば、GTX 1060 3GBはGTX 900シリーズの後に登場したミドルクラスのグラフィックボードで、非常に人気の高いグラフィックボードでコストパフォーマンスに優れていましたが、GTX 980 Tiよりも新しいにも関わらず、既に推奨環境を満たせないゲームが登場しています。

そういった意味では旧製品とは言えハイエンドクラスの寿命の長さをしっかり示しているGTX980 Tiは、5年以上推奨環境をクリア出来た唯一のグラフィックボードです。

中古で新しく探すならGTX 1070 Tiの方がおすすめ

実は、GTX 980 Tiは中古市場にほとんど出回っていません。

オークション等のユーザー出品製品でも2万円ほどなので、それなら中古で25,000円ほどで市場に流れているGTX 1070 Tiを選択した方が良いです。

GTX 980 Tiよりも一世代上の製品である。GTX 10シリーズで最も人気の高いグラフィックボードだったので、市場に数多くあるので探しやすいのもポイントです。

CPUと違いグラフィックボードは世代ごとにチップセットで制限されることはないので、古い製品をあえて選択するよりも、同等の価格の新しい製品を選択した方が将来性があります。

現行の同スペック帯のグラボではGTX 1660 Ti辺りが新品で28,000円ほどで販売されていますが、性能面が少し不安なので、+5,000円でRTX 2060を購入する方が無難かもしれません。

gtx980ti 性能 /テスト環境

テストに使用したグラボ

今回レビューに用いるグラフィックボードはMSIの「MSI GTX980Ti 6GD5 V1」を使用しました。

NVIDIAのリファレンスデザインなので、各社からリリースされている製品で性能に差異はありません。

リファレンスデザインということで外排気を採用しており、瞬発力は控え気味ですが、エアフローが良好とは言えない環境下でも安定した性能が発揮できる事が強みです。

MSI GTX980Ti 6GD5のスペック
  • インターフェース形状:PCI Express(3.0) x16
  • ベース/ブーストクロック:1000MHz/1076 MHz
  • メモリクロック:7010MHz
  • ビデオメモリ:GDDR5 6GB
  • 映像出力:HDMI2.0×1/Displayport1.2×3、DL-DVI×1
  • 補助電源コネクタ:8ピン×1 6ピン×1
  • 専有PCIスロット:2スロット
  • カードサイズ:275mm x 110mm x 37mm

専有スロットは2つに収まっており、複数GPUを運用する際にもレイアウトの制限が発生しにくいです。

前世代のGTX780のリファレンスグラフィックボードとサイズを比べてみても、275mm x 110mm x 37mmとカード長に大差はありません。

デザインも大きな変更はないですが、ヒートシンクカバーがブラッククリアーに変更、刻印も黒文字に微調整されています。

GPUファンはGPU内部の熱をPCケースの外に排出する外排気のシロッコファンを採用しており、PCケース内部に熱を拡散しないため、省スペースPCケースでも安定した性能を維持できるので、複数のグラフィックボードを利用したい場合でも運用しやすいと思います。

映像端子には、DisplayPort×1.2、HDMI×2.0、DVI-I×1となっており、古めのモニターから最新モニターでも十分使える構成となっています。

「HDMI」は4K/60Hz映像出力に対応した「HDMI2.0」となりシネスコ(21:9)もサポート、ディスプレイポートのバージョンも4K/60Hz映像出力対応の 「DisplayPort 1.2」となります。

補助電源は8ピン+6ピンが1つずつの仕様。

電源ユニットの容量はパーツ構成次第ですが、概ね600Wあれば足りるといったところです。

バックプレートがないため、最新のグラボよりも経年劣化しやすいです。

近年のハイエンドではバックプレートは必須ですが、当時は未搭載の機種も少なくなかったのです。

gtx980ti 性能 /ゲームベンチマーク

Battlefield 4

グラフィックボード fps値(WQHD) fps値(4K)
Radeon R9 295×2 95 fps 50 fps
GTX Titan X 77 fps 39 fps
GTX 980 Ti 77 fps 39 fps
GTX 980 59 fps 30 fps
GTX 780 Ti 55 fps 27 fps
Radeon R9 290X 50 fps 26 fps

GTX 780 Tiと比べると40%近くスコアが伸びています。

4K解像度への対応はできないですが、それでもfpsは50%向上していることから性能の伸びを体感できます。

GTX Titan Xとほぼ横並び状態ですが、GTX 980との差は大きく30%もあります。

Grand Theft Auto 5

グラフィックボード fps値(WQHD) fps値(4K)
GTX 1080 Ti 97 fps 62 fps
GTX 1080 84 fps 43 fps
Radeon R9 295×2 83 fps 53 fps
GTX 980 Ti 79 fps 40 fps
GTX Titan X 79 fps 41 fps
GTX 980 63 fps 31 fps
GTX 780 Ti 56 fps 28 fps
Radeon R9 290X 52 fps 26 fps

ギリギリGTX1080には敵いませんが、GTX Titan Xを抑えた性能を発揮。

Raden RX 9 295×2については例外的なモデルなのでそれほど考える必要はないですが、GTX 780 Tiと比べて40%向上しています。

WQHD環境でもゲームプレイが快適に行えるのが分かりますね。

The Witcher 3: Wild Hunt

グラフィックボード fps値(WQHD) fps値(4K)
Radeon R9 295×2 37 fps 26 fps
GTX 980 Ti 61 fps 35 fps
GTX Titan X 64 fps 36 fps
GTX 980 50 fps 29 fps
GTX 780 Ti 36 fps 22 fps
Radeon R9 290X 44 fps 24 fps
GTX 1080 Ti 90 fps 52 fps
GTX 1080 68 fps 39 fps
GTX 1070 Ti 64 fps 36 fps
GTX 1070 55 fps 31 fps

全体的にRadeon製品が苦戦する結果となりました。

GTX980TiはRadeon R9 295×2よりも70%高いですが、ここまでの差が開くのはゲーム側の最適化の問題もあると思います。

GTX 980との差も20%と大きく、この差が将来性の高さに繋がっています。

数世代前のグラフィックボードでもウルトラハイエンドを選択しておけば長く使用できますね。

FinalFantasy XV

グラフィックボード fps値(フルHD最高画質)
RTX2080 Ti 129 fps
RTX2080 SUPER 111 fps
RTX2070 SUPER 103 fps
GTX 1080Ti 102 fps
RTX2060 SUPER 88 fps
GTX 1080 83 fps
GTX 1070Ti 77 fps
GTX 1070 69 fps
GTX1660Ti 68 fps
RX 5700 65 fps
GTX1660 SUPER 65 fps
GTX 980 Ti 60 fps
GTX1660 56 fps
GTX1650 SUPER 49 fps
GTX 1060 6GB 45 fps
RX 5500 XT 41 fps
GTX 1060 3GB 41 fps
GTX 970 41 fps
GTX 1650 39 fps
GTX 960 26 fps
GTX 1050Ti 25 fps
GTX 660 17 fps

スクウェア・エニックスの看板タイトルとなるFF15のベンチマークでは、GTX1660以上GTX1660SUPER未満といった感じのスコアになります。

フルHDは快適判定を得ることができており、FF15クラスのヘビーゲームでもGTX980Tiなら十分遊べます。

FF14 紅蓮の解放者

グラフィックボード fps値(フルHD)
RTX2080 Ti 200 fps
RTX2080 SUPER 194 fps
RTX2080 192 fps
GTX 1080 Ti 192 fps
RTX 2070 177 fps
GTX 1080 177 fps
GTX 1070 160 fps
GTX 980 Ti 150 fps
GTX 1060 6GB 126 fps
GTX 980 124 fps
GTX 1060 3GB 119 fps
GTX 970 118 fps
RX 580 113 fps
RX 570 93 fps
GTX 1050 Ti 78 fps
GTX 960 72 fps
GTX 660 70 fps

フルHDでは非常に快適判定となっており、GTX1660以上GTX1660SUPER未満に収まっており、GTX1660Tiと比較しても僅差です。

ドラゴンクエストX

グラフィックボード fps値(4K)
RTX 2070 210 fps
GTX 1080 191 fps
RTX 2060 181 fps
Radeon Vega 64 198 fps
GTX 980 Ti 183 fps
GTX 970 127 fps
GTX 960 86 fps
GTX 660 67 fps
RX 570 112 fps
GTX 1050 Ti 81 fps

かなり古いベンチマークなので、最新GPUのスコアの伸びが悪く、代わりにGTX980Tiは性能通りにスケールしており、RTX2060を超える奮闘を見せています。

なお、RadeonのRX5700シリーズはDirectX9とは相性がすこぶる悪く相手になりません。

ファンタシースターオンライン2 設定6

グラフィックボード fps値(フルHD)
RTX 2070 902 fps
GTX 1080 850 fps
GTX 980 Ti 745 fps
GTX 1070 Ti 760 fps
RTX 2060 762 fps
GTX 1070 703 fps
Radeon Vega 64 612 fps
GTX 970 508 fps
GTX 1050 Ti 232 fps
GTX 960 212 fps
GTX 660 104 fps
RX 570 287 fps
RX 560 78 fps

PSO2も最新GPUのスコアが伸び悩む中、GTX980Tiはスコアを伸ばし、RTX2060に迫る値を示しています。

GTX1070を抜き去り、GTX1070Tiにあと一歩のところまで迫ることができた。

gtx980ti 性能 /3DMark

3DMARK TimeSpy

グラフィックボード スコア
RTX 2070 8751
RTX 2060 SUPER 8669
GTX 1080 Ti 8444
RTX 2060 7620
GTX 1080 7333
Radeon Ⅶ 8596
RX 5700 XT 8728
RX 5600 XT 7120
GTX 1660 5754
GTX 980 Ti 5324
RX 5500 5146
GTX 1650 SUPER 5021
GTX 1060 6GB 4101
GTX 1060 3GB 3799
GTX 1650 3730
GTX 970 3581
RX 570 3779
GTX 960 2512
GTX 1050 Ti 2530
RX 560 2082
GTX 680 2102

最新のDirectX12ゲーム性能を図る「TimeSpy」では最新アーキテクチャの方が強いです。

GTX1650Super以上GTX1660未満といった結果になり、ライバルAMDのRX5500と大差ないというパッとしない感じです。

3DMARK Firestrike Full HD

グラフィックボード スコア
RTX 2070 18984
RTX 2060 SUPER 18958
GTX 1080 Ti 20459
RTX 2060 16857
GTX 1080 17869
Radeon Ⅶ 21122
RX 5700 XT 21090
RX 5600 XT 17820
GTX 1070 Ti 16057
GTX 980 Ti 15101
GTX 1070 14881
GTX 1660 Ti 14612
GTX 1660 12182
GTX 1060 6GB 11422
GTX 1650 SUPER 11170
GTX 1060 3GB 10415
RX 570 10035
GTX 970 9367
GTX 1650 8466
GTX 1050 Ti 6947
GTX 680 6905
GTX 960 6822
RX 560 6191

現在主流のDirectX11のゲーム性能を図るフルHD「FireStrike」では、GTX980Tiは本領を発揮し、GTX1660Tiを上回ります。

現行ゲームはDirectx11ベースが殆どで、ターゲット解像度を踏まえると、十分満足できる結果だですね。

全世代のGTX1070を上回っている点にも注目です。

gtx980ti 性能 /VRMark

VRMark Orange Room

グラフィックボード スコア
RTX 2070 10816
RTX 2060 SUPER 9878
GTX 1080 Ti 11241
GTX 1080 11100
RTX 2060 9878
Radeon Ⅶ 10084
RX 5700 XT 10019
GTX 980 Ti 9241
GTX 1070 9273
GTX 1060 6GB 7280
GTX 1060 3GB 6752
GTX 970 6032
GTX 960 4102
GTX 1050 Ti 3902
RX 560 3301
GTX 680 3506

軽量VRの指標となるOrange Roomでは、VRレディの基準となる5000~6000は軽くオーバーしており、現在市場に流通している一般的なVRソフトであれば十分快適なVR体験が味わえそうです。

VRMark Blue Room

グラフィックボード スコア
RTX 2070 2761
RTX 2060 SUPER 2723
GTX 1080 Ti 3291
RTX 2060 2344
GTX 1080 2246
Radeon Ⅶ 2635
RX 5700 XT 2489
GTX 1660 1696
GTX 980 Ti 1636
GTX 1060 6GB 1262
GTX 1060 3GB 1102
GTX 970 1072

高負荷VRの性能指標を図るBlueRoomでは、最新GPUのスコアが伸びる中、GTX980Tiはやや苦戦気味です。

GTX1660にも及ばないので、内部解像度を上げてプレイするようなVR設定は厳しいです。

SteamVR Performance Test

グラフィックボード スコア
RTX 2070 11
RTX 2060 SUPER 11
GTX 1080 Ti 11
RTX 2060 11
GTX 1080 11
Radeon Ⅶ 11
RX 5700 XT 11
GTX 980 Ti 10.6
GTX 1060 6GB 8.8
GTX 1060 3GB 7.6
GTX 970 6.9

現在のVRゲームの標準となるStemaVRのパフォーマンステスト。GTX980Tiはカンスト一歩手前の10.6となっており、OCモデルであれば「11」も十分手が届きます。

gtx980ti 性能 /消費電力

高負荷時のシステム全体の消費電力

グラフィックボード 消費電力
RTX 2070 340 W
RTX 2060 SUPER 289 W
GTX 1080 Ti 350 W
GTX 1080 287 W
RTX 2060 395 W
GTX 1070 243 W
GTX 1060 198 W
GTX 970 265 W
RX 580 291 W
RX 570 221 W
GTX 960 240 W
GTX 1050 Ti 145 W
GTX 680 244 W
GTX 980 Ti 324 W
RX 590 339 W

GTX980Tiは流石に消費電力は高く、現行のRTX2060と比較しても消費電力が高いでうが、RX590と比較すると大差なく、全く許容できない水準ではありません。

電気料金比較

グラフィックボード 電気料金/年
RTX 2070 7,990円
RTX 2060 SUPER 7,880円
GTX 1080 Ti 8,980円
GTX 1080 7,880円
RTX 2060 7,660円
Radeon Ⅶ 9,660円
RX 5700 XT 8,870円
GTX 1050 Ti 4,220円
GTX 680 6,630円
GTX 980 Ti 8,430円
GTX 1660 SUPER 6,460円
RX 590 8,376円

「1日3時間、GPU負荷100%でゲームを1年プレイした」と想定した場合の年間電気料金を比較してみました。

同性能の最新GPUと比較すると年間2000円程度の差がありますが、実際には多くの人は1日3時間もゲームプレイは困難なので年間ベースでみると大きな差にはなりません。

gtx980ti 性能 /まとめ

2世代前となるGTX980Tiですが、ゲーミング性能はまだ現役クラスで、最新のミドルレンジGPUとなるGTX1660~GTX1660Tiの間に概ね収まるパフォーマンスを発揮します。

WQHDや4Kなどの高解像度環境下では厳しいゲームタイトルも多いですが、フルHDであれば高画質とフレームレートの両立を狙えるGPU性能を持っています。

RTXシリーズの登場によって、最新ゲームグラフィックの目玉としてレイトレースやDLSSが注目されているが対応タイトルは僅かであり、まだまだ普及していません。

PS5というゲームハードウェアの一新の控えていることもあり、次世代のゲームスタンダートはまだ定まっていませんが、発売済みのゲームと遊ぶという視点であれば、あえて中古で型落ちのGTX980Tiを狙うのも悪くないと思います。

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