GeForce RTX 3050の性能 /ベンチマーク、おすすめゲーミングPC
- GeForce RTX 3050の性能 /仕様
- GeForce RTX 3050の性能 /特徴
- GeForce RTX 3050の性能 /検証
- GeForce RTX 3050の性能 /ゲームベンチマーク
- GeForce RTX 3050の性能 /3D Mark
- GeForce RTX 3050の性能 /DLSS有効時のベンチマーク
- GeForce RTX 3050の性能 /レイトレーシング性能
- GeForce RTX 3050の性能 /クリエイター向けソフトのベンチマーク
- GeForce RTX 3050の性能 /消費電力・温度
- GeForce RTX 3050の性能 /搭載おすすめゲーミングPC
- GeForce RTX 3050の性能 /まとめ
GeForce RTX 3050の性能 /仕様
GeForce RTX 3050は、Ampere世代におけるエントリー向けモデルとして2022年1月27日23時より販売開始されたグラフィックボードです。
2020年9月にAmpere世代の初めてのモデルであるRTX 3090が登場してから1年4ヶ月の年月が経っての満を持しての登場となります。
立ち位置的には、GeForce GTX 1650の後継モデルにあたりますが、エントリークラスでありながら、RTX 3060 TiやRTX 3070と同じ8GBものVRAMを搭載。
さらに、TensorコアとRTコアが搭載され、DLSSとレイトレーシングに対応しています。
フルHD環境で標準設定であればどんなゲームによっては対応可能であり、タイトルによっては最高設定でのゲームプレイも出来る仕様のグラフィックボードであると言えるでしょう。
関連記事:グラボのおすすめ /グラフィックボード(GPU)を比較して評価【2023年】
基本スペック
項目 | RTX 3050 | RTX 3060 | RTX 2060 | GTX 1650 | GTX 1660 SUPER | コードネーム | Ampere | Ampere | Turing | Turing | Turing | GPU | GA106 | GA106 | TU106 | TU117 | TU116 |
---|---|---|---|---|---|
製造プロセス | 8nm | 8nm | 12nm | 12nm | 12mn |
CUDAコア | 2560基 | 3584基 | 1920基 | 896基 | 1408 |
Tensorコア | 80基 | 112基 | 240基 | – | – |
RTコア | 20基 | 28基 | 30基 | – | – |
ベースクロック | 1552 MHz | 1320 MHz | 1365 MHz | 1485 MHz | 1530 MHz |
ブーストクロック | 1777 MHz | 1777 MHz | 1680 MHz | 1665 MHz | 1785 MHz |
メモリ容量 | 8GB (GDDR6) | 12GB (GDDR6) | 6GB (GDDR6) | 4GB (GDDR6) | 6GB (GDDR6) |
メモリスピード | 14 Gbps | 15 Gbps | 14 Gbps | 8 Gbps | 14 Gbps |
メモリインターフェース | 128 bit | 192 bit | 192 bit | 128 bit | 192 bit |
メモリ帯域 | 224.0 GB/s | 360.0 GB/s | 336.0 GB/s | 128.0 GB/s | 336.0 GB/s |
消費電力 | 130W | 170W | 160W | 75W | 125W |
国内価格 | 35,980円~ | 44,800円~ | 30,800円~ | 22,800円~ | 28,800円~ |
発売日 | 2022/01/27 | 2021/02/26 | 2019/01/07 | 2019/04/23 | 2019/10/29 |
RTX 3050は、スペック的には従来モデルのGTX 1660 SUPERとRTX 2060の間に位置します。
GPUメモリ容量が8GBと50番台のモデルとしてはかなり大容量であり、前世代のミドルクラスであるGTX 1660 TiやGTX 1660 SUPERと動作クロックはほぼ同等ですが、CUDAコア数は増強、消費電力は130Wと低めとなっています。
メモリバス幅は128bit、帯域幅は224 GB/sと、メモリ関連ははそれほど強化されていませんが、ゲームでは旧ミドルクラスと比較してどれほどの性能差があるか注目したいところです。
GeForce RTX 3050 vs GeForce GTX 1660 SUPER
GeForce RTX 3050の性能は、Turing世代における60番台であるGTX 1660 SUPERよりも高いです。
エントリークラスにしては8GBものVRAMを搭載し、DLSSやレイトレーシング機能も利用できるRTXシリーズなので、GTX 1660 TiやGTX 1660 SUPERよりはプレイできるゲームの幅が広いと言えるでしょう。
ベンチマーク上は世代の古いGTX 1660 SUPERの方が高い数字を出しますが、実際はレイトレーシングとDLSSに対応したRTX 3050の方が良い結果となる事が多いです。
また、昨今のゲームはフルHDでさえ、VRAM容量をやたら消費しますが、VRAM容量6GBのGTX1660SUPERやGTX1660Tiだと、VRAM容量不足になる可能性がある事を考えると、8GB搭載されているRTX 3050の方が優れていると言えます。
さらに、画質の劣化を最小限にしつつ、フレームレートを大きく伸ばすDLSSを使えば、RTX3050では性能不足なゲームでもなんとかプレー可能なレベルまで引き上げることも可能です。
特にDLSSは大幅にフレームレートをブーストできるので、最新のゲームではRTX 3050の方がかなり有利です。
逆に、レイトレーシングやDLSSに対応していない古いゲームで比較すると、GTX 1660 SUPERの方が良い結果になる事もあります、
GTX 1660 SUPERならおよそ20%安く購入できますので、レイトレーシング性能を重視しないならGTX 1660 TiやGTX 1660 SUPERを選ぶのもありかもしれません。
GeForce RTX 3050 vs GeForce GTX 1650
GeFoerce RTX 3050は、Turing世代のエントリークラスのモデルである前世代のGTX1650と比較すると約1.8倍高速で、GTX 1650 SUPERと比べても15%以上、前世代のミドルクラスGTX 1660 Tiと同等以上の性能となっています。
GeForce GTX 1650に対して、GPUメモリの規格がGDDR5からGDDR6になり、VRAMの搭載量は4GB→8GBと倍増しています。
CUDAコア数は896基→2560基に増えており、2.8倍も多いです。
また、GTX 1650はTU117を搭載しており、プロセスは12nm、ダイサイズは200m㎡で、トランジスタ数は47億ですが、RTX 3050ではトランジスタ数が2.5倍近くまで増えています。
ベースクロックはRTX 3050の方が5%多く、ブーストクロックも6%多くなっており、メモリクロックも8 Gbpsから14 Gbpsへと大幅に強化されています。
メモリバスは同じ128 bitですが、帯域幅はRTX 3050の方が75%広くなっており、TDPは70%アップの130Wとなる。
さらにRTX3050はRTコア、Tensorコアを内蔵していますが、GTX1650には内蔵されていません。
RTX3050、GTX1650ともにエントリークラスのビデオカードですが、単純なスペックだけで比較すると、RTX3050の方がはるかに性能は上であり、パフォーマンスは50%アップしています。
ただし、価格差は$100で50番台ながら大幅に価格が上がっている点は留意しておきたいところです。
GeForce RTX 3050 vs GeForce RTX 2060
性能的には前世代のミドルクラスであるRTX 2060が近いですが、RTX 2060に対して20%程度性能が劣っています。
RTX 2060のGPUはTU106を搭載していますが、これはGTX 1650で採用されているTU117よりも一回り大きいGPUです。
プロセスは12nmで、GTX 1650と共通で、ダイサイズはRTX 3050よりも60%大きく、トランジスタ数はRTX 3050の方が10%多くなっています。
ただ、RTコアはRTX 2060の方が50%、TensorコアもRTX 2060の方が3倍、CUDAコア数はRTX 3050の方が33%多くなっています。
ベースクロックはRTX 3050の方が14%の方が高く、ターボクロックもRTX 3050の方が5%高いのですが、メモリクロックは14 Gbpsと同じであり、メモリバス幅は33%狭く、メモリバス帯域幅も33%ダウンしています。
ただ、TDPはRTX 3050の方が25%低くなっています。
GeForce RTX 3050 vs GeForce RTX 3060
Ampere世代の上位モデルであるRTX 3060と比較してみると、実は搭載しているGPUはどちらも同じGA106となっており、一見するとミドルレンジモデルにも思えます。
ただ、メモリバス幅はGeForce GTX 1650 SUPERと同じ128bitにするなど、メモリ帯域幅をGeForce RTX 3060の60%程度に抑えており、このメモリ周りの差が性能差に繋がっています。
細かくみてみると、VRAMの搭載量は12GB→8GBと50%削減、CUDAコア数は3584基→2560基と40%減らされています。
また、レイトレーシング、DLSSに関係のある、RTコア数は28基→20基に、Tensorコア数は112基→80基と減らされており、RTコアはRTX 3060の方が20%多く、Tensorコアも40%、トランジスタ数はRTX 3060の方が10%程度多くなっています。
ただ、プロセス及びダイサイズは共通で、ベースクロックも1320MHz→1552MHzと17%上がっています。
TDPはRTX 3060の方が30%多く170W、ボード電力は約23.5%となっており、電力効率はわずかに悪くなっている印象です。
メーカーの参考価格は249ドルですが、これは「RTX 3060」より80ドル安くなっており、約24.3%安くなっています。
RTX 3050単体のグラフィックボードの国内価格は34,980円~ですが、上位モデルのRTX 3060が44,800円~となっています。
ただ、搭載PC価格を見るとRTX 3060搭載モデルの方が安く価格が逆転している場合が多いです。
もちろん選択するCPU次第ではあるのですが、流通量の点では現状RTX 3060の方が多いという事情もありそうです。
4Kのような高解像度やデータ容量の多い動画編集などでは、コア性能差以上に上位モデルより大幅に劣ることになりますので、迷ったらRTX 3060を選ぶという選択肢も出てくると思います。
GeForce RTX 3050 vs Radeon RX 6500 XT
Radeon RX 6500 XTがPCIe 4.0×4であるのに対して、GeForce RTX 3050はPCIe 3.0接続であっても関わらず、性能差は20%程度優れています。
例えば、TECHSPOTではShadow of the Tomb Raiderで検証を行っていますが、PCIe 4.0とPCIe 3.0接続でのパフォーマンスを比較していて、いずれのケースでも全く同じフレームレートとなった事が証明されています。
逆に、AMD製Radeon RX 6500 XTではPCIe 3.0接続では顕著にパフォーマンスが低下してしまいます。
つまり、旧規格のシステムでも気にせずアップグレードできるという点で、RTX 3050は RX 6500 XTよりも優れていると言えるでしょう。
また、RTX 3050には、AV1を含む動画のエンコードやデコードにおいて支援機能が備わっており、エンコード作業においてCPU以外にGPUを活用することができます。
競合モデルであるRadeon RX 6500 XTではこの支援機能をカットしているので、この点においてもRTX 3050に優位性があると言えるでしょう。
GeForce RTX 3050の性能 /特徴
- エントリー向けモデルとしては最大容量となる8GBのGDDR6メモリを搭載
- 価格が比較的安い
- レイトレ・DLSS対応
- PCI Express Gen 4にも対応
- 8K映像のエンコード、デコード処理が可能
- WQHD以上の解像度でのゲームプレーには向いていない
- 3D性能はGTX1660 SUPER、GTX1660Tiと大差なし
- レイトレでのプレイは現実的には厳しい
- 補助電源が必須
GeForce RTX 3050の最大のポイントは、エントリークラスのモデルでありながらRTコアやTensorコアを搭載したことで、DLSSやリアルタイム レイ トレーシングの恩恵がもたらされる事と言えるでしょう。
タイトルによっては設定を落とす必要はあるものの、フルHDであれば超重量級ゲームでもプレーできる性能を有しているエントリークラスというのがRTX 3050の立ち位置です。
GeForce RTX 3050のコスパ
RTX 3050を搭載したモデルの相場は、135,800円~164,980円となっており、GTX 1660 SUPER搭載モデルとの価格差は5,000円(3%程度)になっています。
性能差が5%-10%程度あることに加えてレイトレーシング・DLSS機能があることを考えるとかなりお得と言えるでしょう。
RTX 3050単体の場合だと、参考価格50,000円位で売られているのであれば、買いだと言えます。
言い換えると、GTX1660ti、GTX1660SUPERより安い価格で売られているかどうかでコスパを測る事ができるグラボだと言えます。
逆に、6万円近くのモデルを買うのはあまりおすすめできません。
これは、最安価格7万円前後のRTX 3060の存在が見えてくるからです。
RTX 3060とRTX 3050の間にも埋めがたい性能差があるので、正直1万円の価格差ならRTX 3060の方がお得感があります。
特に、超重量級ゲームをフルHD最高設定でプレーしたいとなると、正直RTX 3050だと力不足なので、RTX 3060を選んだ方が満足感は感じられるはずです。
RTX 3050はマイニング性能は皆無
型番 | ハッシュレート | 消費電力 |
---|---|---|
RTX 3090 | 106.20 MH/s | 340W |
RTX 3080 | 83.72 MH/s | 319W |
RTX 3080 Ti | 74.61 MH/s | 338W |
RTX 3070 | 51.90 MH/s | 176W |
RTX 3060 Ti | 50.87 MH/s | 175W |
RTX 3070 Ti | 49.71 MH/s | 234W |
RTX 2060 SUPER | 37.51 MH/s | 161W |
RTX 3060 | 28.44 MH/s | 143W |
GTX 1660 SUPER | 25.94 MH/s | 109W |
GTX 1660 Ti | 25.01 MH/s | 108W |
RTX 3050 | 16.53 MH/s | 56W |
マイナーたちによる買い占めの横行に対して、NVIDIAは、GeForce RTX 3060の発売以降、LHR(Lite Hash Rate)版というマイニング制限をかけたGPUをリリースしていますが、GeForce RTX 3050もLHR版としてマイニング制限がかけられています。
実際に「NiceHash QuickMiner」でのGPUマイニングを行い、1分間でのハッシュレートと消費電力の平均を算出してみると、ハッシュレートは一時的に16.59 MH/s辺りまで上昇しますが、強力なマイニング制限により、0 MH/sまでに陥る事が何度もありました。
RTX 3050でのマイニング効率は最低で、マイニング性能は皆無に等しいと言っていいでしょう。
GeForce RTX 3050の性能 /検証
今回は「Palit GeForce RTX 3050 Dual」というグラボを検証に使用しました。
Palit製のグラフィックカードは安価で冷却性と静音性に優れており、今回のグラボの価格は新品で税込30,000円で購入しました。
エントリークラスとして考えると高額に感じるかもしれませんが、ヤフオクだと27,000円くらいで出品されている事もたまに見かけますので、なかなかお買い得のグラボだと思います。
Palit GeForce RTX 3050 Dualのスペック
チップ | NVIDIA GeForce RTX3050 |
---|---|
接続 | PCI Express 4.0 x16 |
メモリ容量 | 8GB |
メモリ種類 | GDDR6 |
メモリバス幅 | 128bit |
コアクロック | 1552MHz(ベースクロック) / 1777MHz(ブーストクロック) |
メモリスピード | 14Gbps |
モニタ出力 | HDMI2.1×1 |
DisplayPort | 1.4a×3 |
冷却機能 | 空冷ファン |
スロット | 2スロット占有 |
補助電源 | 8ピン×1 |
サイズ | 245×119×40mm |
90mm大口径ファンを2基備えたデュアルファン仕様、ファンは回っていてもかなり静かで、アイドル時は停止するようになっています。
黒色を基調とした、シンプルなデザインで、エントリークラスにしてはバックプレートが備えられており、見た目からの安っぽさは感じられません。
ハニカムブラケット構造でエアフローが最大15%増加するとの事で、冷却効率は良さそうです。
映像出力端子はDisplayPortが3ポート 、 HDMIが1ポート、補助電源には8ピンコネクタを1本使用可能です。
GeForce RTX 3050の性能 /ゲームベンチマーク
Borderlands 3
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHDウルトラ | WQHDウルトラ |
---|---|---|---|
RX 6600 | 165 fps | 84 fps | 78 fps |
RTX 3060 | 155 fps | 75 fps | 56 fps |
RTX 2060 | 119 fps | 61 fps | 59 fps |
RTX 3050 | 114 fps | 54 fps | 48 fps |
GTX 1660 SUPER | 103 fps | 49 fps | 36 fps |
RX 5500 XT 8GB | 99 fps | 48 fps | 45 fps |
RX 6500 XT | 81 fps | 36 fps | 33 fps |
GTX 1650 SUPER | 77 fps | 39 fps | 34 fps |
Borderlands 3はGTX 1660 SUPERと比べて標準設定で11%、最高設定で12%程度高いフレームレートという結果に。
RTX 2060と比べると4%-11%程度劣り、最高設定で60fpsを超えられませんでしたが、それでもエントリーモデルとしては充分な性能を発揮しています。
AMDの競合モデルであるRadeon RX 6500 XTと比べた場合でも標準設定で40%、最高設定でも46%も高いので、その差は圧倒的です。
Far Cry 6
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHDウルトラ | WQHDウルトラ |
---|---|---|---|
RX 6600 | 142 fps | 101 fps | 97 fps |
RTX 3060 | 131 fps | 97 fps | 92 fps |
RTX 2060 | 112 fps | 85 fps | 81 fps |
RTX 3050 | 99 fps | 74 fps | 70 fps |
GTX 1660 SUPER | 97 fps | 72 fps | 65 fps |
RX 5500 XT 8GB | 88 fps | 65 fps | 59 fps |
RX 6500 XT | 83 fps | 44 fps | 40 fps |
GTX 1650 SUPER | 81 fps | 42 fps | 38 fps |
Far Cry 6ではGTX 1660 SUPERとの性能差は3~4%程度となっており、あまり大きな差がありません。
一方で、RTX 2060と比べて標準設定では12%低く、最高設定では14%低くなっており、そこそこ大きな差がついています。
ただ、AMD競合モデルのRadeon RX 6500 XTと比べると標準設定で19%高く、最高設定では70%高くなっており、同時期に発売された同じエントリークラスとしては比較にならないくらいの差がついている事が分かります。
Flight Simlulator
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHDウルトラ | WQHDウルトラ |
---|---|---|---|
RTX 3060 | 106 fps | 66 fps | 61 fps |
RX 6600 | 97 fps | 58 fps | 52 fps |
RTX 2060 | 87 fps | 53 fps | 48 fps |
RTX 3050 | 75 fps | 46 fps | 41 fps |
GTX 1660 SUPER | 72 fps | 46 fps | 40 fps |
RX 6500 XT | 66 fps | 39 fps | 33 fps |
GTX 1650 SUPER | 61 fps | 37 fps | 31 fps |
RX 5500 XT 8GB | 57 fps | 33 fps | 27 fps |
Flight SimlulatorでもGTX 1660 SUPERとの性能差はほとんどありませんでした。
悪く言うと、RTX 3050のGPUメモリ容量の多さを活かしきれていないという事でしょう。
また、RTX 2060と比べると標準設定では14%低く、最高設定では15%低くなっており、RTX 2060とはかなり大きな性能差があります。
一方で、競合モデルであるRadeon RX 6500 XTと比べると15%以上もフレームレートが高く性能差がついています。
Apex Legends
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHDウルトラ | WQHDウルトラ |
---|---|---|---|
RTX 3060 | 266 fps | 183 fps | 131 fps |
RX 6600 | 187 fps | 138 fps | 107 fps |
RTX 3050 | 180 fps | 132 fps | 95 fps |
GTX 1660 SUPER | 170 fps | 122 fps | 88 fps |
RTX 3060と比べると約3分の2、RX 6600に対しては約4分の3程度劣る結果に。
DLSSやFSRが利用できないゲームでは、AMDのRX 6600とは差がつきにくいというか、むしろパフォーマンスが悪いかもしれません。
GTX 1660 SUPERには若干優っていますが、RTX 3050の価格によってはコスパは上だと言えるでしょう。
Escape From Tarkov
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHDウルトラ | WQHDウルトラ |
---|---|---|---|
RTX 3060 | 112 fps | 91 fps | 53 fps |
RX 6600 | 92 fps | 74 fps | 40 fps |
RTX 3050 | 85 fps | 72 fps | 42 fps |
GTX 1660 SUPER | 81 fps | 70 fps | 39 fps |
タルコフはβ版で現在は144fps上限値になっていますが、GeForce系だけ上限が外せる設定があるため、AMDよりも有利に思えますが、実際はそうでもありません。
RX 6600には最大フレームレートは大幅に上回っているにも関わらず、144fps上限があることが原因で、高負荷領域ではRTX 3050のほうが若干劣る結果に。
GTX1660 SUPERに対してもほとんど差がついていないので、やはりDLSSやFSRを使えないゲームでは、RTX 3050の性能は旧ミドルクラス程度までしか発揮できないようです。
モンスターハンターライズ
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHD最高設定 | WQHD最高設定 |
---|---|---|---|
RX 6600 | 250 fps | 200 fps | 141 fps |
RTX 3060 | 247 fps | 196 fps | 152 fps |
RTX 3050 | 198 fps | 149 fps | 109 fps |
GTX 1660 SUPER | 199 fps | 147 fps | 107 fps |
モンハンライズはRadeon系が強く、RX 6600とRTX 3050にはかなり大きな差がついています。
GTX 1660 SUPERには特に低画質では大差をつけて下回っており、あまり相性が良くないようです。
RTX 3060や RTX 3060 Tiも微妙な数値なので、ゲーム側の最適化の問題、もしくはAPIの問題かもしれません。
Rainbow Six Siege
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHDウルトラ | WQHDウルトラ |
---|---|---|---|
RX 6600 | 444 fps | 412 fps | 390 fps |
RTX 3060 | 439 fps | 406 fps | 389 fps |
RTX 3050 | 346 fps | 309 fps | 298 fps |
GTX 1650 | 223 fps | 194 fps | 185 fps |
軽いゲームなので、全体的に平均FPSが高めに出ています。
RTX3050であれば、最高設定でも240FPS維持できました。
Back 4 Blood
グラフィックボード | フルHD標準FSR | フルHD最高設定FSR | WQHD最高設定FSR |
---|---|---|---|
RX 6600 | 222 fps | 165 fps | 121 fps |
RTX 3060 | 245 fps | 197 fps | 145 fps |
RTX 3050 | 231 fps | 152 fps | 109 fps |
GTX 1660 SUPER | 227 fps | 147 fps | 98 fps |
FSRはGeForceもRadeonも両方使える機能ですが、RadeonのほうがFSRの効果が高いです。
実際Back 4 BloodでもRTX 3050よりRX 6600のほうが高フレームレートです。
GTX1660 SUPERには10~20fpsほど上回っていますが、価格からみれば妥当といえるかもしれません。
Ready or Not
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHDエピック | WQHDエピック |
---|---|---|---|
RTX 3060 | 333 fps | 3013 fps | 218 fps |
RTX 3050 | 289 fps | 242 fps | 152 fps |
RX 6600 | 197 fps | 153 fps | 84 fps |
GTX 1660 SUPER | 178 fps | 123 fps | 65 fps |
このゲームに関してはRTX 3050の性能が際立っています。
特に高画質では最大フレームレートがRX6600やGTX1660 SUPERを大幅に上回っており、相性の良さが感じられます。
Forza Horizon 5
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHDエクストリーム | WQHDエクストリーム |
---|---|---|---|
RTX 3060 | 89 fps | 75 fps | 63 fps |
RTX 3050 | 68 fps | 56 fps | 48 fps |
RX 6600 | 65 fps | 53 fps | 42 fps |
GTX 1660 SUPER | 55 fps | 42 fps | 35 fps |
Forza Horizon 5は中設定、低設定であれば、かなり軽いですが、エクストリーム設定になるとかなり重くなります。
エクストリーム設定では平均FPS60以下になるので、RTX 3050は中設定、低設定でのプレーが推奨です。
どうしても、エクストリーム設定でプレーしたいのならRTX3060が最低でも必要になりそうです。
PSO2
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHD最高 | WQHD最高 |
---|---|---|---|
RTX 3060 | 34822 | 10134 | 9899 |
RTX 3050 | 20399 | 5098 | 4756 |
GTX 1650 | 6945 | 1804 | 1701 |
RTX 3050は中設定、最高設定と設定が上がるにつれて、RTX3060との差が広がりました。
特に最高設定だと、RTX 3060はRTX 3050の倍のスコアを獲得しています。
アサシンクリードオリジンズ
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHD最高 | WQHD最高 |
---|---|---|---|
RTX 3060 | 15097 | 11878 | 10676 |
RTX 3050 | 12205 | 9234 | 9005 |
GTX 1650 | 9055 | 6656 | 6199 |
RTX 3050は全ての設定において「超高」判定でした。
ただ、最新作のアサシンクリードヴァルハラはかなり重いらしいので、最高設定だと少し厳しいかもしれません。
ヴァロラント
グラフィックボード | フルHD最低 | フルHD最高 |
---|---|---|
RTX 3060 | 511 | 374 |
RTX 3050 | 523 | 298 |
GTX 1650 | 532 | 187 |
ヴァロラントはプリセットがないので、グラフィックに関係する設定を全て高くしたものを最高設定に、全て低くしたものを最低設定として測定しました。
軽量なゲームなだけあって、全体的にフレームレートは高めにでます。
ただ、ゲームが軽すぎて、最低設定は各ビデオカードで差はほとんど生まれませんでした。
RTX 3050であれば、最高設定でも240fps維持できそうです。
PUBG
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHDウルトラ | WQHDウルトラ |
---|---|---|---|
RX 6600 | 211 fps | 188 fps | 120 fps |
RTX 3060 | 207 fps | 180 fps | 118 fps |
RTX 3050 | 141 fps | 125 fps | 83 fps |
GTX 1660 SUPER | 136 fps | 120 fps | 77 fps |
全体的に軽いゲームですが、最高設定にするとかなり重くなります。また、実際のバトルロイヤルではもう少し負荷が重くなると思います。
それを加味してやると、RTX3050で144fps維持したいのなら、最低設定にした方が無難だと思います。
FINAL FANTASY 14
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHDウルトラ | WQHDウルトラ |
---|---|---|---|
RX 6600 | 179 fps | 151 fps | 109 fps |
RTX 3060 | 178 fps | 148 fps | 100 fps |
RTX 3050 | 137 fps | 114 fps | 71 fps |
GTX 1660 SUPER | 138 fps | 113 fps | 70 fps |
全体的にスコアは高め。
RTX3050は全ての設定において、「非常に快適」判定が出ます。
FINAL FANTASY 15
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHD高品質 | WQHD高品質 |
---|---|---|---|
RX 6600 | 99 fps | 93 fps | |
RTX 3060 | 95 fps | 91 fps | 67 fps |
RTX 3050 | 76 fps | 66 fps | 48 fps |
GTX 1660 SUPER | 81 fps | 63 fps | 45 fps |
比較的重い部類に入るFF15ですが、RTX 3050はフルHD、標準設定であれば、「とても快適判定」で、最高設定でも「快適判定」でした。
GeForce RTX 3050の性能 /3D Mark
3DMark Time Spy
グラフィックボード | スコア |
---|---|
RTX 3060 | 8650 |
RTX 2060 | 7620 |
GTX 1070 | 5672 |
GTX 1660 Ti | 6497 |
RTX 3050 | 6101 |
GTX 1660 SUPER | 6000 |
GTX 1660 | 5431 |
GTX 1650 SUPER | 4630 |
GTX 1650 | 4520 |
GeFoerce RTX 3050は、前世代のエントリークラスのGeForce GTX 1650と比較すると約1.8倍の差がついており、前世代のミドルクラスGTX 1660 Tiと同等以上という結果に。
DLSSやレイトレーシング機能も利用できるRTXシリーズである事w考えると、やはりGTX 1660 TiやGTX 1660 SUPERよりはプレイできるゲームの幅が広いと言えそうです。
3DMark Fire Strike
グラフィックボード | スコア |
---|---|
RTX 3060 | 21996 |
RTX 2060 | 19015 |
GTX 1660 SUPER | 16261 |
RTX 3050 | 15558 |
GTX 1650 SUPER | 12199 |
DirectX 11 の代表的ベンチマークとして有名な、3D Mark 「Fire Strike」では、GeForce RTX 3050のスコアはGeForce RTX 3060のおおよそ70%とCUDAコア数通りの性能となっています。
GeForce GTX 1660 SUPERとはほぼ同等、GeForce GTX 1650 SUPERには30%近いスコア差となっています。
ただ、GeForce RTX 2060に対してはおおよそ80%のスコアと、さすがにミドルレンジモデルを逆転するまではいきません。
GeForce RTX 3050の性能 /DLSS有効時のベンチマーク
NVIDIA DLSS feature test
グラフィックボード | スコア(2560×1440) | スコア(3840×2160) |
---|---|---|
GeForce RTX 3080 | 116 fps [DLSS ON] 51 fps [DLSS OFF] |
63 fps [DLSS ON] 24 fps [DLSS OFF] |
GeForce RTX 2080 Ti | 92 fps [DLSS ON] 40 fps [DLSS OFF] |
49 fps [DLSS ON] 18 fps [DLSS OFF] |
GeForce RTX 3070 | 91 fps [DLSS ON] 38 fps [DLSS OFF] |
48 fps [DLSS ON] 17 fps [DLSS OFF] |
GeForce RTX 2080 SUPER | 76 fps [DLSS ON] 32 fps [DLSS OFF] |
39 fps [DLSS ON] 15 fps [DLSS OFF] |
GeForce RTX 3060 Ti | 79 fps [DLSS ON] 32 fps [DLSS OFF] |
41 fps [DLSS ON] 15 fps [DLSS OFF] |
GeForce RTX 3060 | 58 fps [DLSS ON] 23 fps [DLSS OFF] |
30 fps [DLSS ON] 10 fps [DLSS OFF] |
RTX 2070 SUPER | 66 fps [DLSS ON] 27 fps [DLSS OFF] |
34 fps [DLSS ON] 11 fps [DLSS OFF] |
RTX 2060 SUPER | 57 fps [DLSS ON] 23 fps [DLSS OFF] |
29 fps [DLSS ON] 10 fps [DLSS OFF] |
RTX 3050 | 41 fps [DLSS ON] 16 fps [DLSS OFF] |
22 fps [DLSS ON] 4 fps [DLSS OFF] |
GeForce RTX 3050に搭載されているTensorコアは80基と、RTXシリーズの中で最も少なく、元のフレームレートもかなり低いです。
それでも、DLSSの伸びは約2.6倍となっており、最新技術の恩恵をしっかり受けている結果に。
Fortnite
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHDウルトラ | WQHDウルトラ |
---|---|---|---|
RTX 3060 | 178 fps | 162 fps | 132 fps |
RTX 3050 | 153 fps | 130 fps | 98 fps |
RX 6600 | 87 fps | 75 fps | 52 fps |
GTX 1660 SUPER | 95 fps | 80 fps | 47 fps |
RTXシリーズはDLSSをON、他のグラボはそのまま測定しています。
軽い部類に入るFortniteでも、最高設定にするとかなり重くなりますが、GTX1650だと平均FPS60に届かないのに対して、RTX 3050であれば、最高設定でも60FPS維持できそうです。
中設定であれば144fpsを維持、最低設定であれば、240fps維持、低画質なら4Kでも遊べる結果がでました。
ただ、やはりRTX 3060とは結構な差があり、最大で70fps近くはありますから、全然ゲーム性能が違うといってよいでしょう。
とは言っても、RX 6600には最大40fpsほど、フルHD~4Kまですべてで上回るパフォーマンスを発揮しているので、DLSSを使えるとRTX 3050はかなり有利です。
Cyberpunk2077
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHDウルトラ | WQHDウルトラ |
---|---|---|---|
RTX 3060 | 142 fps | 123 fps | 85 fps |
RTX 3050 | 107 fps | 95 fps | 62 fps |
RX 6600 | 98 fps | 65 fps | 38 fps |
GTX 1660 SUPER | 64 fps | 45 fps | 29 fps |
RTXシリーズはパフォーマンスモード、他のグラボはそのまま測定しています。
超重量級のゲームのCyberpunk2077ですが、ウルトラ設定以外は普通にプレーできます。
また、DLSSを利用できる分、RTX 3050のパフォーマンスの向上が見受けられます。
RX 6600には最大で40fps、GTX1660 SUPERには70fpsほど上回っており、両者がWQHDウルトラ画質では性能不足に対して、RTX 3050は60fpsと、遊べる解像度・画質の範囲も違います。
DLSSが使えるとRTX 3050の強さが見えてきます。
Battlefield 2042
グラフィックボード | フルHD標準 | フルHDウルトラ | WQHDウルトラ |
---|---|---|---|
RTX 3060 | 163 fps | 132 fps | 86 fps |
RTX 3050 | 146 fps | 95 fps | 57 fps |
RX 6600 | 145 fps | 95 fps | 55 fps |
GTX 1660 SUPER | 116 fps | 67 fps | 45 fps |
Cyberpunk2077に匹敵するくらいの超重量級ゲームですが、GTX1660 SUPERに対してはDLSSが使える分、性能は上回っています。
ただ、RTX3050でも、最低設定でも144FPS維持は厳しいです。
特に128人対戦のall out warfareは参加人数も多いのもあって、すさまじい重さなので中設定推奨です。
RX 6600に対しては高画質では上ですが、低画質は下と互角です。
RX 6600はDLSS使えませんので、DLSS無しだと普通にRX 6600の方が上ですね。
GeForce RTX 3050の性能 /レイトレーシング性能
Port Royal
グラフィックボード | スコア(2560×1440) |
---|---|
GeForce RTX 3080 | 11052 |
GeForce RTX 3070 | 8360 |
GeForce RTX 3060 Ti | 6918 |
GeForce RTX 3060 | 5062 |
RTX 2080 Ti | 7860 |
RTX 2080 SUPER | 6900 |
RTX 2080 | 6037 |
RTX 2070 SUPER | 5810 |
RTX 2060 SUPER | 4884 |
RTX 2070 | 4834 |
RTX 2060 | 3734 |
RTX 3050 | 3538 |
3DMARKのリアルタイムレイトレーシングベンチマークテスト「Port Royal」のベンチマークの結果は、RTXシリーズの中では最下位です。
GeForce RTX 3050に搭載されているRTコアは20基と、RTXシリーズの中で最も少ないので、スペックがそのままスコアに現れた形になっています。
DirectX Raytracing
グラフィックボード | スコア(2560×1440) |
---|---|
GeForce RTX 3070 | 31 fps |
GeForce RTX 3060 Ti | 26 fps |
GeForce RTX 3060 | 19 fps |
RTX 2080 Ti | 30 fps |
Radeon RX 6800 | 21 fps |
RTX 2070 SUPER | 18 fps |
RTX 2060 SUPER | 15 fps |
RTX 3050 | 13 fps |
「DirectX Raytracing feature test」のベンチマークでは、GeForce RTX 3050がGeForce RTX 2060をやや上回りました。
画面内の影や反射のみレイトレーシング処理を行っている「Port Royal」よりも負荷が高いテストであるため、第2世代RTコアを搭載するGeForce RTX 30シリーズの強みが出ているのかもしれません。
RTX 2060やRX 6600と同等くらいの性能なら、やはりRTX 3050のレイトレーシング性能は低いと言わざる得ませんが、DLSSである程度補うことも出来ますので、プレイ上は普通に快適と言えるレベルになると思います。
Control
グラフィックボード | RT中設定 | RT最高設定 |
---|---|---|
RTX 3050 (DLSS有り) | 92 fps | 58 fps |
RTX 3060(DLSS無し) | 74 fps | 48 fps |
RTX 2060(DLSS無し) | 56 fps | 38 fps |
RTX 3050 (DLSS無し) | 52 fps | 31 fps |
RX 6600(DLSS無し) | 48 fps | 30 fps |
RX 6500 XT | 28 fps | 17 fps |
レイトレとDLSSの両方に対応した数少ないタイトルであるControl。
1080pで約1.6倍、1440pで1.7倍のfps向上が見られました。
RTX 2060に及びませんが、DLSSを活用すれば90fps前後まで伸ばすことができます。
競合モデルのRadeon RX 6500 XTと比べて80%から100%も高いフレームレートで上位モデルのRX 6600を上回っており、RTを最高設定にしなければある程度ゲームプレイを楽しめそうです。
Metro Exodus
グラフィックボード | RT中設定 | RT最高設定 |
---|---|---|
RTX 3060(DLSS無し) | 84 fps | 36 fps |
RTX 3050 (DLSS有り) | 76 fps | 33 fps |
RTX 2060(DLSS無し) | 68 fps | 25 fps |
RX 6600(DLSS無し) | 66 fps | 31 fps |
RTX 3050 (DLSS無し) | 59 fps | 24 fps |
RX 6500 XT | 15 fps | 11 fps |
Radeon RX 6600と比べるとパフォーマンスは落ちますが、DLSSを有効化すれば30%以上もフレームレートが向上するという結果に。
RTX 2060と比べても15%程度フレームレートが落ちますが、最高設定でなければ十分プレイできます。
GeForce RTX 3050の性能 /クリエイター向けソフトのベンチマーク
Adobe Premiere Pro CC(書き出し時間)
グラフィックボード | 書き出し時間(Adobe Premiere Pro CC) |
---|---|
GeForce RTX 2080 Ti | 3分50秒 |
GeForce RTX 3090 | 3分53秒 |
GeForce RTX 3080 | 3分56秒 |
GeForce RTX 2080 SUPER | 4分20秒 |
GeForce RTX 2070 SUPER | 4分22秒 |
GeForce RTX 3070 | 4分23秒 |
GeForce RTX 2060 SUPER | 4分24秒 |
GeForce RTX 3060 Ti | 4分28秒 |
GeForce RTX 3060 | 4分40秒 |
GeForce RTX 3050 | 3分59秒 |
4K/30p動画(約10分)を、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間を計測。
Premiere ProエンコードにおいてはRTX 3090が最も書き出し時間が速いですが、RTXシリーズだと、どのGPUもそれほど大差はない結果に。
また、GeForceに最適化されているからなのか、RX6600が一番遅い結果となっており、RTX 3050のほうが早いです。
ただ、RTX 3050よりGTX1660 SUPERのほうが早いという点は気になりました。
動画編集はメモリ周りの速度が重要になってくるので、GTX1660 SUPERよりメモリバス帯域幅が劣っている点が影響しているのかもしれません。
Blender Benchmark(レンダリング時間)
グラフィックボード | 書き出し時間(Adobe Premiere Pro CC) |
---|---|
GeForce RTX 3090 | 3分40秒 |
GeForce RTX 3080 | 4分22秒 |
GeForce RTX 3070 | 5分45秒 |
GeForce RTX 3060Ti | 6分27秒 |
GeForce RTX 2080 Ti | 7分13秒 |
GeForce RTX 2080 SUPER | 8分36秒 |
GeForce RTX 2070 SUPER | 11分35秒 |
GeForce RTX 3060 | 11分35秒 |
GeForce RTX 2060 SUPER | 14分39秒 |
GeForce RTX 3050 | 14分22秒 |
レンダリング速度では、RTXシリーズ最弱という結果に。
RTX 3060と比較するとかなり大差があり、RTX 2060 SUPERにも負けています。
GeForce RTX 3050の性能 /消費電力・温度
温度
グラフィックボード | グラボの温度(最大値) |
---|---|
RTX 2080 Ti | 75度 |
RTX 2080 Super | 70度 |
GeForce RTX 3060 | 69度 |
RTX 2070 Super | 68度 |
GeForce RTX 3070 | 67度 |
GeForce RTX 3060Ti | 65度 |
GeForce RTX 3080 | 63度 |
GeForce GTX 1650 | 61度 |
FF15ベンチマーク(3840 x 2160)を実行中に、HWiNFOを使ってGPUコア温度を計測しました。
RTX3050はシングルファンモデルなので、意外と高温です。
GTX 1650はRTX 3050と同じく、シングルファンモデルですが、そこまで発熱しないのもあって、問題なく冷やせていた事からも、RTX 3050自体の冷却性能はそこまで高くなさそうです。
RTX3080だと、サイズも大きく3連ファンで巨大なヒートシンクを採用していることもあって冷却性は勝負になりません。
消費電力
グラフィックボード | 消費電力 |
---|---|
GeForce RTX 3080 | 318 W |
GeForce RTX 2080 Ti | 306 W |
RX 5700 XT | 229 W |
GeForce RTX 3070 | 214 W |
RTX 2070 Super | 206 W |
GeForce RTX 3060Ti | 189 W |
RTX 2060 SUPER | 183 W |
RTX 2060 | 172 W |
GeForce RTX 3060 | 147 W |
GeForce RTX 3050 | 130 W |
FF15ベンチマーク(設定:高品質)を実行中に、グラフィックボード本体の消費電力を計測。
GeForce RTX 3050単体の消費電力は130Wとなっており、PC全体の消費電力ではおよそ210Wと、GTX 1660 Tiよりもやや高い数値。
RTX 2060との差は21%程度なので、旧世代のアーキテクチャとは消費電力では有利だといえます。
レイトレーシングの追加もあってこの消費電力に収まるなら十分だと言えるでしょう。
GeForce RTX 3050の性能 /搭載おすすめゲーミングPC
デスクトップ
Astromeda Scutum
正式名称 | Astromeda Scutum |
---|---|
CPU | Core i5-12400F |
グラフィックス | GeForce RTX 3050 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 240GB(SATA) |
電源 | 850W【80PLUS BRONZE】 |
価格 | 149,875円(税込) |
販売元 | マイニングベース |
人気急上昇中の「魅せるゲーミングPC」、ASTROMEDAシリーズのエントリーモデル。
正面から見ると左右にLEDパネルが搭載されているド派手なデザインになっており、カスタマイズ性も高いです。
キャンペーンの割引対象になる事も多く、セール中であれば約20%引きで購入できる事もあります。
何より、販売元のサポート体制がかなり手厚いので、ゲーミングPCを初めて買うという人にも断然おすすめできるモデルです。
G-GEAR GA5J-B221/B2
正式名称 | G-GEAR GA5J-B221/B2 |
---|---|
CPU | Core i5-12400 |
GPU | GeForce RTX 3050 / 8GB (GDDR6) |
メモリ | 16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 500GB SSD (M.2規格 / NVMe接続) |
価格 | 149,800円(税込) |
販売元 | TSUKUMO(ツクモ) |
汎用性が高さが魅力のツクモの最新のエントリークラスのモデル。
標準構成は最新のRTX3050搭載になっていますが、スペック構成について4つのパターンから選べるのが特徴です。
スペックダウンしたGTX1650のモデルであれば税別10万円から購入できますし、+3万円出せばRTX 3060 Tiのミドルレンジのモデルにカスタマイズできます。
PCケースの配置にもこだわっており、高速転送可能なUSB3.0ポートをアクセスしやすいフロントポートに標準で搭載。
USB2.0規格に比べ転送速度が大幅にアップしていますので大容量データの転送も楽々行えます。
他社の知名度が高いエントリーモデルは軒並み売り切れ&高騰中ですが、本機は売れ筋だけあって、在庫が豊富で価格も安定しているのもありがたいです。
ゲーミングノート
IdeaPad Gaming 370i
正式名称 | IdeaPad Gaming 370i |
---|---|
CPU | Intel Core i5-12500H |
GPU | RTX 3050 Laptop |
ディスプレイ | FHD IPS 光沢なし |
リフレッシュレート | 60Hz、144Hz |
価格 | 129,800円(税込)~ |
販売元 | Lenovo(レノボ) |
IdeaPad Gaming 370は、リフレッシュレート165Hzのディスプレイを搭載しつつも、かなりコスパの高いゲーミングノートです。
スペック的にはライト~ミドルゲーマー向けですが、129,800円で重くないゲームを高めのフレームレートで遊べると考えると驚異的な安さです。
さらに、使いやすさも考えられており、主に背面にインターフェイスがあるので、HDMIやLANケーブルが邪魔になりにくいです。
また、出っ張った背面あたりが熱をもちやすくなっているため、3Dゲームプレイ時でもキーボードが熱くなりにくいので、長時間プレイも安心して楽しめます。
GeForce RTX 3050の性能 /まとめ
GeForce RTX 3050の長所
- DLSS対応ゲームでは前世代GTX1660系より高い性能
- DLLS/FSR/軽いゲームなら高解像度でも遊べる
- 消費電力は低く、ショートタイプもあるので小型PC向き
- 最も低価格RTX 3050ならコスパは高い
RTX 3060との価格差を考えると差別化は出来ており、フルHDゲーミングを想定しているならRTX 3050はかなり良いグラボと言えるでしょう。
GTX 1660 SUPERを搭載したPCの方が微妙に安いですが、DLSSの高機能ぶりを考えると、これからGTX 1660系のPCを買うよりもRTX 3050を選んだ方が良いです。
10万?15万円クラスのPCに採用されているので値段もお手頃、DLSS対応であれば高画質高フレームレートも狙えますし、WQHD~4Kで遊べるゲームもあります。
GeForce RTX 3050の短所
- 種類によってはかなり高額になっている
- DLSS非対応ゲームではRX 6600よりやや劣る
- DLSS非対応ゲームではGTX 1660 SUPERと互角程度
- 省電力性は可も無く不可も無く
RTX 3050は種類によってはかなり高額になっており、単体で購入する場合は、価格差がある点は注意が必要です。
ただ、RX 6600もGTX 1660 SUPERも高騰しほぼ同価格になっているので、DLSSが利用できる分性能コスパでは若干RTX 3050が上と思うので、利用価値はあります。
また、FSR利用や何も利用しない場合だと、性能はGTX 1660系とほぼ大差がなく、RX 6600よりも若干劣ります。
消費電力もそこまで低いわけでもなく、DLSS可否で汎用か凡庸か評価が分かれるグラフィックボードであるという点は留意して購入される事をおすすめします。