RTX3060の性能 /【GeForce GPU】スペック、ベンチマーク、価格の評価

目次
  1. rtx3060 性能 /仕様
  2. rtx3060 性能 /テスト環境
  3. rtx3060 性能 /ゲームベンチマーク
  4. rtx3060 性能 /3D Mark
  5. rtx3060 性能 /VRのベンチマーク
  6. rtx3060 性能 /DLSS有効時のベンチマーク
  7. rtx3060 性能 /レイトレーシングのベンチマーク
  8. rtx3060 性能 /Resizable BAR有効時のベンチマーク
  9. rtx3060 性能 /クリエイティブ性能のベンチマーク
  10. rtx3060 性能 /温度と消費電力
  11. rtx3060 性能 /マイニングのハッシュレート
  12. rtx3060 性能 /GeForce RTX 3060搭載おすすめゲーミングPC
  13. rtx3060 性能 /RTX 3060おすすめ機種Best3
  14. rtx3060 性能 /まとめ

rtx3060 性能 /仕様

2021年2月26日に発売開始となった「GeForce RTX 3060」は、GeForce RTX 30シリーズ(Ampere)のミドルクラス下位モデルです。

Turing世代のRTX 2060の後継機であり、2020年12月3日に発売された「GeForce RTX 3060 Ti」の下位に位置付けられますが、高いコストパフォーマンスを誇ります。

特に注目すべきは異例の12GBの大容量のグラフィックスメモリを搭載している点で、これは上位のRTX 3060Tiだけでなく、さらに上位のRTX 3080よりも多いメモリ量となっており、ミドルレンジGPUとしては破格の多さです。

ただ、肝心のメモリバス幅は192 bit、帯域幅は360GB/sで、上位モデルより低くなっている点には注意。

帯域幅を補うためか、メモリスピードは15Gbpsまで引き上げられていますが、最近のゲームでは8GBあれば基本的に足りていると思うので、過剰感があるのは否めない印象です。

現状のゲームにおいては容量よりもメモリ帯域幅の方が重要なものが多い印象もあるので、容量を減らして安くするか、バス幅の大きいメモリを採用すれば更にパフォーマンスは良くなったでしょう。

しかし、ゲーム業界においてはまだフルHDが主流であるため、RTX 3060の需要はは非常に高いです。

コスト的にもRTX 3060搭載のゲーミングPCは比較的抑えられた価格となっており、少なくとも、フルHD+240Hzを考えるなら第一候補に挙げられます。

現在ゲーミングPCとマイニング需要により、枯渇気味であるグラフィックカード市場ですが、PCゲーマーたちにとっても、マイナーたちにとっても、注目の最新GPUです。

スペック

項目 RTX 3060 GeForce RTX 2070 SUPER GeForce RTX 2060 SUPER GeForce RTX 2070 GeForce RTX 2060
コードネーム Ampere Turing Turing Turing Turing
GPU GA106 TU104 TU106 TU106 TU106
製造プロセス 8nm 12nm 12nm 12nm 12nm
CUDAコア 3584基 2,560基 2,176基 2,304基 1,920基
Tensorコア 112基 320基 272基 288基 240基
RTコア 28基 40基 34基 36基 30基
ベースクロック 1320 MHz 1,605MHz 1,470MHz 1,410MHz 1,365MHz
ブーストクロック 1,777MHz 1,770MHz 1,650MHz 1,620MHz 1,680MHz
メモリ容量 12GB (GDDR6) 8GB (GDDR6) 8GB (GDDR6) 8GB (GDDR6) 6GB (GDDR6)
メモリスピード 15Gbps 14Gbps 14Gbps 14Gbps 14Gbps
メモリインターフェース 192bit 256 bit 256 bit 256 bit 192 bit
メモリ帯域 360GB/s 448GB/s 448GB/s 448GB/s 336.1GB/s
消費電力 170W 215W 175W 175W 160W
価格 約56,000円 約66,000円 約52,000円 約49,000円 約37,000円
発売日 2021/2/26 2019/7/9 2019/7/9 2018/10/17 2019/1/07

GeForce RTX 2060 SUPERと同等の性能

GeForce RTX 3060は、旧世代のRTX 2060と比較して約18%スコアがアップ、また、RTX 2060 SUPERよりもやや高いです。

CUDAコアは3584(28基×128)とRTX 2060よりも85%も、RTX 2060 SUPERと比べても65%も増えています。

RTX 2060と比べてベースクロックは3%ダウンして1320MHz、ブーストクロックは1780 MHzと6%アップとなっており、ミドルクラスにしてはやや高めに設定されています。

プロセスhq RTX2060シリーズの12nmから8nmへと微細化に成功しており、ダイサイズも一回り小さくなり38%小さい276m㎡となっています。

一方でトランジスタ数はRTX 2060よりも23%多い132.5億となっています。

GPU GA106のフルスペックは30基のSMs(GPC 3×10)が搭載されていますが、RTX 3060ではこの内2基が無効化され28基とSMsとなっています。

また、先述の通り、RTX 3060の最大の特徴はGPUメモリを12GB搭載していることで、これはRTX 2060の倍でRTX 2060 SUPERよりも50%多いです。

メモリクロックも15 Gbpsと優れていて一見するとメモリ周りが強化されているように見えます。

しかし、メモリバスバス幅が192bitと小さく、メモリバス帯域幅は360 GB/sとRTX 2060よりも微増に留まっており、RTX 2060 SUPERと比べると20%程度劣る事からも、純粋にメモリ容量の多さで対応力を増すタイプのモデルと考えた方がいいでしょう。

消費電力に関しても170Wと比較的抑えられており、RTX 2060と比べると微増、RTX 2060 SUPERと比べると微減という中間に位置しています。

GeForce RTX 2070 SUPERにも手が届く

GeForce RTX 3060は、RTX 2070ともほぼ同等、フルHD環境でRTX2070SUPER前後にも手が届く性能と言えそうです。

4Kでは、2070SUPERに負けますが、クリエイト性能は、2070SUPER以上でしょう。

VRAM が12GBなのと、3,500以上のCUDAコアは強いです。

また、第2世代RTコアでレイトレ性能は1.5倍と大幅に強化。

従来のRTX 20シリーズだと、リアルタイムレイトレーシング(NVIDIA RTX)を使うとフレームレート落ちすぎで、正直なところ不人気な機能でしたが、今回のRTX 30シリーズは、レイトレを処理するRTコアに力を入れている事がわかります。

更に、グラボに大きな負荷が掛かるアンチエイリアシング(AA)を、ディープラーニング技術を使って超高速で処理する「NVIDIA DLSS」も進化してます。

より少ないTensorコアで高性能なDLSSが可能で、4K ~ 8Kゲーミングに手を出しやすくコストカットにも貢献しています。

GeForce RTX 2070 SUPERの後継機種が出れば負ける可能性あり

RTX 3060 TiがRTX 2080 SUPERと同等の性能、RTX 3060がRTX 2060 SUPERと同等の性能の位置付けであるのに、RTX 2070 SUPERと同等の性能となるGPUはまだ存在しません。

今までのグラボの流れからすると、今後必ずRTX 2070SUPERの性能に近い製品が登場する可能性は高く、無印とTiの中間となるRTX 3060 SUPERのようなモデルがでるかもしれません。

元々RTX 3060の12GBはTiの上となるUltraという名が付くと噂されており、メモリ容量を抑えたモデルはRTX 3050との中間を担うポジションになってきます。

そうなると、Ultraと付かなかったのはSUPERのようなモデルの登場があるからではないだろうか。

まだ正式な発表はないが、RTX 3060とRTX 3060 Tiの隙間を埋める製品が登場すれば、RTX 3060の評価は一変するかもしれません。

RTX 3060 Tiとの比較

項目 RTX 3060 RTX 3060Ti
コードネーム Ampere Ampere
GPU GA106 GA104
製造プロセス 8nm 8nm
CUDAコア 3584基 4864
Tensorコア 112基 152基
RTコア 28基 38基
ベースクロック 1320 MHz 1410 MHz
ブーストクロック 1,777MHz 1,665MHz
メモリ容量 12GB (GDDR6) 8GB (GDDR6)
メモリスピード 15Gbps 14Gbps
メモリインターフェース 192bit
メモリ帯域 360GB/s 448GB/s
消費電力 170W 200W
価格 約56,000円 約60,000円

TDPは170Wに抑えられており、上位のRTX 3060Tiと比べると30Wも低いです。

CUDAコアは「RTX 3060 Ti」の4,864から3,584になり、約26%の減少です。

価格の減少が約17.5%に対し、メインのユニット数が約26%減っているので、コスパ的には負けている可能性が高いように見えます。

RTX 3060はVRAM(メモリ容量)が12GBで、3060 Ti(8GB)より大容量で、ブーストクロック(最高稼働周波数)に至ってはTiを若干上回るほどなのですが、いかんせんメモリバス幅がわずか192bitなので、これが足を引っ張っています(メモリバス幅が小さいほど、GPUとビデオメモリの間で転送できるデータ量は限られてしまう)。

その他の各コア数も大体2割以上削減されている事からも、高コストなメモリのシワ寄せがきているように思えます。

とはいっても、シングルファンモデルもあるので、省スペースPCでの採用は上位モデルよりし易いはずです。

特に省スペースPCでは、必然的にケースやマザーボードも小型で安価なものが採用されるため、PCの総額としては大きなコストカットに繋がる可能性もあります。

Tiとの性能差を考えたら、Rtx 3060もメモリ容量8GG、メモリバス幅256bitにしてればよかったのにと思ってしまいますが、その場合は比例して価格も上がっていたので、「3060もいいけど、買うなら3060Ti!」と判断する人がいてもおかしくありません。

価格

RTX 3060の正規の販売価格は329ドルで、先代のRTX 2060より20ドル、上位モデルのRTX 3060 Ti」よりも70ドル安いです。

RTX 2060より安く、RTX 2060 SUPERよりも高い性能ということを考えればこれから主流になってもおかしくないポテンシャルです。

そもそもRTX 2060 SUPERは、RTX 20シリーズの中では元々影の薄いGPUであり、その後RTX 30シリーズの登場で価格が下がり、最終版になってようやく台頭した遅咲きのグラボの印象が強いです。

そんなRTX 2060 SUPERと同等の性能になってもメリットがないと思われるかもしれませんが、RTX 2060 SUPERがイマイチの評価だった原因は価格でした。

上位のRTX 2070 SUPER搭載モデルとの価格差がほとんどなかったRTX 2060 SUPERが格段に安くなったと考えれば、RTX 3060は買う価値はあるグラボと言えるでしょう。

日本国内のスタート価格はボッタクリ

RTX 3060を搭載するグラフィックボードは、日本円では5.8~7.3万円の価格帯で購入できます。

全体的にデュアルファンモデルが多く、トリプルファンモデルは6万円台からですが、329ドルが約57000円に膨れ上がって販売されているのは、ハッキリ言ってボッタクリ価格です。

上位モデルのRTX 3060 Tiのスタート価格である約58000円にとても近い価格で、RTX 3060に求められる性能的なハードルは非常に高いです。

そもそも、RTX 2060は45900円でスタート、RTX 2060 Superですら約54000円がスタート価格でした。

NVIDIAは一言も値上げについては情報を提供しておらず、一貫して329ドルを主張しているため、おそらく国内代理店のマージンが過去に例がないほど膨れ上がっていると予想できます。

RTX 2060より大幅に強化されたスペックですが、派手にボッタクリ気味の国内販売価格のせいでユーザーが購入を躊躇、良いグラボなのにコスパが極端に悪いという評価が付き纏いつつあります。

発売時の価格的にはミドルレンジとは到底思えない価格です。

RTX3060の買い時は?

RTX3060は、既に3万円台の安価版モデルが海外で発売されています。

本来はコストパフォーマンスが非常に高いモデルなので、輸入や国内販売まで待つのも良いでしょう。

また、ASUS TUFのような高性能版もしばらく経てば価格が落ち着いて来ると思われます。

ゲームもそうですが、特にクリエイティブ用途での性能は非常に高いので、購入しても充分に満足できるでしょう。

ただし、現状、半導体の生産状況がGPUやメモリに波及しており、半導体市場全体で需要が逼迫しているようです。

さらにここ最近の仮想通貨市場の過熱感から、さらにマイニング需要が増加しており、需要も増えていることが一因で価格が上昇することに寄与しています。

価格が一定程度まで下がるまでは多少様子見も良いかもしれませんが、21年10月現在、半導体市場を取り巻く環境(主に天災や、火災が原因)がさらに悪化し、減産傾向にあるのでもう暫くは高止まりしそうです。

また、ビデオカード市場の枯渇をなんとかしようということで、Nvidiaは旧製品RTX 2060の再入荷を発表しています。

再入荷の時期はまだ不明ですが、2060が復活したらRTX 3060の存在感はますます薄
れそうです。

そもそも、RTX 3060は旧製品より5~15fpsしかリードを広げていなくて、旧製品だって負荷の高いゲーム(「Metro Exodus」など)をUltra 1,080pでプレイ中は60fpsまで出ます。

全ゲームを1,080p解像度で楽しめて、1,440p解像度は数ゲーム遊べる程度でいい人は、RTX 3060よりものすごく安かったらRTX 2060買う人がいてもおかしくありません。

また、AMD Radeon RX 6900 XT/6800 XT/6800の発売により、RTX 3060 TiやRTX 3060にも強力なライバルが出現します。

RTX 6800 XTとRTX 6800はレイトレを使わないときの性能がNvidiaより圧倒的に上で、 Nvidiaの旗艦モデルさえも凌駕しています。

レイトレ使用時の性能ではRTX 3060のほうがAMDより上の可能性大ですが、現状でレイトレ性能を活かしきっているゲームタイトルがまだ少ない事も考えると、他の性能で凌駕して安いAMDを優先して買うのも一つの選択肢と言えそうです。

rtx3060 性能 /テスト環境

実際にゲームのベンチマークスコアを検証してみました。

用意したテスト環境は以下の通りです。

OS Windows 10 Pro 64bit(Ver1809)
CPU Core i9 9900K
グラボ RTX 3060他
メモリ DDR4-2666 8GB x2
マザーボード Intel Z390
SSD SATA 250GB
HDD SATA 2TB
電源ユニット 1200W(80+ Platinum)
ドライバ NVIDIA 417.71 WQHL(RTXシリーズ対応ドライバ)
ディスプレイ 1920 x 1080 240Hz(BenQ XL2546)

ボトルネックが発生しにくい事で定評がある安定感抜群のCPU「Core i9 9900K」を軸に、メモリはごく標準的なDDR4-2666を2枚組で使って合計16 GBにしています。

検証に使用したグラフィックドライバは、NVIDIA GeForce Driver 441.08(レビューを行った時点の最新版)です。

用意したグラボ

GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC
  • クロック 15,000MHz
  • 映像出力端子 DisplayPort×3、HDMI ×1
  • サイズ 23.62 x 4.32 x 12.45 cm
  • 重さ 1.02 Kg
  • メモリクロック数 1807 MHz
  • インターフェース PCI-Express x16
  • 補助電源コネクタ 8ピン×1

今回使用したのはMSIのVENTUS 2xです。

RTX3060は、TUF製が特に人気があるのですが、秋葉原の実店舗ではほぼ売り切れ、ネットで買えても物凄く高かったりします。

その点、VENTUS 2xはRTX3060の中では比較的安価なほうに位置するモデルであり、入手もしやすいです。

rtx3060 性能 /ゲームベンチマーク

フォートナイト(DX12)

グラフィックボード フルHD高画質
※カッコ内はレイトレDLSS/ON時
4K高画質
※カッコ内はレイトレDLSS/ON時
RTX 3060 207 fps(82 fps) 95 fps(-)
RTX 3060 Ti 245 fps(102 fps) 122 fps(-)
RTX 2070 SUPER 241 fps(101 fps) 120 fps(-)
RTX 2060 SUPER 203 fps(80 fps) 92 fps(-)
RTX 2060 120 fps(72 fps) 80 fps(-)

1920×1080(FHD)と3840×2160(4K)を最高設定でそれぞれ測定。

フルHDであれば十分な性能で、高画質144fpsでも余裕で確保。

前世代RTX2060に対して、DirectX11では2~3割程度アップですが、DirectX12の場合はDLSSを利用するほど7割ほどアップしますので、新世代のTensorコアの影響が大きいです。

ゲーミングモニター利用も問題ないでしょう。

Apex Legends

グラフィックボード フルHD最高画質 4K最高画質
RTX 3060 183 fps 73 fps
RTX 3060 Ti 236 fps 96 fps
RTX 2070 SUPER 189 fps 78 fps
RTX 2060 SUPER 169 fps 69 fps
RTX 2060 171 fps 65 fps

1920×1080(FHD)と3840×2160(4K)を最高設定でそれぞれ測定。

このレベルのスペックのゲームであれば、最高画質だけでなく極画質設定でも144fps以上確保できますので、安定的にゲーミングモニター利用可能、低画質であれば240fpsの超高FPSも狙えます。

ただ、そこまでRTX2060と差が感じられず、体感的には旧世代のグラボに対してあまりメリットが感じられない結果となりました。

Escape From Tarkov

グラフィックボード フルHD高画質 4K高画質
RTX 3060 130 fps 39 fps
RTX 3060 Ti 145 fps 54 fps
RTX 2070 SUPER 139 fps 72 fps
RTX 2060 SUPER 134 fps 68 fps
RTX 2060 127 fps 35 fps

タルコフはβ版でありながら日本でも話題になっているハードコアFPSです。

今のところ上限値は146fpsとなっていますが、フルHDでは、ほぼ上限値に張り付いているので、かなり快適に遊ぶのに十分な性能ですが、4Kは厳しいです。

また、4K計測結果から見ても、RTX2060との大きな差もないようです。

モンスターハンターワールド

グラフィックボード フルHD最高 4K最高
※4KはレイトレDLSS/ON時
RTX 3060 105 fps 48 fps
RTX 3060 Ti 131 fps 64 fps
RTX 2070 SUPER 128 fps 61 fps
RTX 2060 SUPER 105 fps 49 fps
RTX 2060 85 fps 41 fps

最近、WQHD画質以上ならDLSSが利用できるようになりました。

フルHDはもちろん、低画質であればDLSSをONにすれば4Kで遊べます。

RTX3060tiとの差は大きく、RTX2060とは15fpsくらいの差です。

Call of Duty Black Ops Cold War

グラフィックボード フルHD最高
※カッコ内はレイトレDLSS/ON時
4K最高
※カッコ内はレイトレDLSS/ON時
RTX 3060 180 fps(94 fps) 100 fps(58 fps)
RTX 3060 Ti 185 fps(109 fps) 108 fps(70 fps)
RTX 2070 SUPER 187 fps(115 fps) 111 fps(75 fps)
RTX 2060 SUPER 178 fps(90 fps) 89 fps(43 fps)
RTX 2060 88 fps(160 fps) 43 fps(66 fps)

重量級ゲームで、DLSSやレイトレに対応しています。

DLSS利用の場合はフルHD最高画質で144fps以上はOK、高画質高FPSでゲーミングモニターも利用可能、レイトレ利用の場合は60fps以上で遊べそうです。

4Kに関しても100fps前後と結構でていますが、RTX2060との違いは10~20fpsほどであまり差は開きません。

ウォッチドッグスレギオン(DX12)

グラフィックボード フルHD最高画質
※カッコ内はレイトレDLSS/ON時
4K最高画質
※カッコ内はレイトレDLSS/ON時
RTX 3060 60 fps(64 fps) -(-)
RTX 3060 Ti 77 fps(79 fps) 34 fps(41 fps)
RTX 2070 SUPER 78 fps(76 fps) 35 fps(40 fps)
RTX 2060 SUPER 58 fps(61 fps) -(-)
RTX 2060 46 fps(42 fps) -(-)

DirectX 12対応はもちろん、DLSSおよびレイトレも対応しているタイトル。

RTX3060であればDLSS利用で、フルHD60fps以上は確保でき、綺麗な環境でゲームができますし、DLSSだけなら4K低~中画質でも遊べます。

このゲームでは、RTX2060ではフルHD最高画質60fpsでプレイが厳しいので、RTX3060にする事でフルHD最高設定で平均60 fpsを越えるのは大きいです。

サイバーパンク2077

グラフィックボード フルHDウルトラ画質
※カッコ内はレイトレウルトラ画質
4Kウルトラ画質
※カッコ内はレイトレウルトラ画質
RTX 3060 122 fps(69 fps) 50 fps(30 fps)
RTX 3060 Ti 149 fps(88 fps) 64 fps(35 fps)
RTX 2070 SUPER 145 fps(85 fps) 63 fps(33 fps)
RTX 2060 SUPER 119 fps(66 fps) 48 fps(35 fps)
RTX 2060 116 fps(62 fps) 46 fps(32 fps)

「サイバーパンク2077」もかなり重いゲームですが、最高設定で平均60 fpsを越えます。

DLSSやレイトレに対応しており、NVidiaロゴが出るRTX3000系に有利なゲームに見受けられます。

対人戦ではないですが、DLSS利用フルHDであれば高FPSで遊ぶことが可能。

レイトレ利用も中設定なら60fps以上で遊べるので、世界観を味わうには十分な性能です。

4Kも低画質ならいけるので、DLSSに対応しているのは本当に大きいです。

ただ最適化問題もあるのかRTX2060とほとんど差がなく、むしろ負けているときもある点が気になりました。

VALHEIM

グラフィックボード フルHD最高設定
※カッコ内はVulkan起動
4K
※カッコ内はVulkan起動
RTX 3060 76 fps(86 fps) 30 fps(37 fps)
RTX 3060 Ti 114 fps(124 fps) 51 fps(49 fps)
RTX 2070 SUPER 113 fps(127 fps) 55 fps(57 fps)
RTX 2060 SUPER 78 fps(85 fps) 32 fps(34 fps)
RTX 2060 61 fps(75 fps) 28 fps(-)

昨今のゲームでは中級程度の負荷のタイトル。

意外に重いのか最適化不足なのか、高負荷になると数値があまり伸びません。

RTX2060との差も微差ですし、RTX3060tiとの差は50fpsくらいであり、コスパを考えるとどうしても見劣りしてしまいます。

ゲーム自体は次世代のAPIであるVulkan起動に対応しており、新アーキテクチャのRTX3060との相性が良い事が分かります。

ボーダーランズ3(DX12)

グラフィックボード フルHD最高設定 4K最高設定
RTX 3060 77 fps 31 fps
RTX 3060 Ti 101 fps 42 fps
RTX 2070 SUPER 80 fps 32 fps
RTX 2060 SUPER 68 fps 27 fps

重めのゲームのボーダーランズ3では、フルHDなら快適、4Kプレイは厳しいです。

スコア的にはRTX 2060 SUPERより10近く勝つ結果に。

ファイナルファンタジー 14 漆黒のヴィランズ(DX11)

グラフィックボード フルHD 4K
RTX 3060 136 fps 48 fps
RTX 3060 Ti 158 fps 67 fps
RTX 2070 SUPER 132 fps 55 fps
RTX 2060 SUPER 118 fps 45 fps

FF14もフルHDなら最高設定で余裕、4Kだと最高設定は厳しいです。

ただし、スコア的には132 fpsに迫る勢いの数値でした。

Shadow of the Tomb Raider

グラフィックボード フルHD 4K
※カッコ内はレイトレDLSS/ON時
RTX 3060 120 fps 43 fps(31 fps)
RTX 3060 Ti 142 fps 54 fps(40 fps)
RTX 2070 SUPER 131 fps 48 fps(30 fps)
RTX 2060 SUPER 113 fps 40 fps(21 fps)
RTX 2060 97 fps 33 fps(19 fps)

Shadow of the Tomb Raiderでの性能は概ね順番通りに並んだ形になりました。

WQHDと4Kの高解像度環境ではRTX 2060 SUPERがRTX 3060を上回っており、メモリ容量を活かせる場面だと考えていたがあまり恩恵はないようです。

ただ、Shadow of the Tomb Raiderは少し古いタイトルであり、メモリ容量よりも純粋な処理性能が求められます。

Metro Exodus

グラフィックボード フルHD 4K
※カッコ内はレイトレDLSS/ON時
RTX 3060 67 fps 32 fps(30 fps)
RTX 3060 Ti 96 fps 47 fps(39 fps)
RTX 2070 SUPER 76 fps 37 fps(27 fps)
RTX 2060 SUPER 62 fps 36 fps(22 fps)
RTX 2060 56 fps 24 fps(13 fps)

Metro Exodusは既存のタイトルの中でも負荷の高いタイトルですが、RTX 3060はRTX 2060 SUPERに対して大きなアドバンテージは感じられませんでした。

リアルタイムレイトレーシングとDLSSを適用していれば体感できるほどの差はつけることはできますが、フルHDでは同等、WQHDや4Kではリードを許しています。

つまり、次世代の環境には強くても既存の環境ではRTX 2060 SUPERと同等ということが分かります。

RTX 2070 SUPERに並ぶ事はできませんでしたが、それでもリアルタイムレイトレーシングとDLSSを適用した環境では同等と言えるまでに迫っています。

第2世代のRTコアの性能の高さを示す結果と言えますが、やはりRTX 3060は4K環境が苦手なので実用的ではないかもしれません。

ただ、フルHDで適用すればRTX 2070 SUPERの持つ性能から考えて差は開く可能性もある。

この結果からも、RTX 3060はリニューアルされて安くなったRTX 2060 SUPERと言えます。

Wolfenstein: Youngblood

グラフィックボード フルHD 4K
※カッコ内はレイトレDLSS/ON時
RTX 3060 215 fps 71 fps(97 fps)
RTX 3060 Ti 288 fps 105 fps(111 fps)
RTX 2070 SUPER 244 fps 84 fps(91 fps)
RTX 2060 SUPER 197 fps 61 fps(77 fps)
RTX 2060 187 fps 55 fps(70 fps)

Wolfenstein: Youngbloodも比較的新しい部類のタイトルですが、ここでもRTX 3060がRTX 2060 SUPERに対してはっきりと差をつけています。

新しいタイトルでは最新のGPUに適正があるようですが、やはりスコアに差はあっても実用面に大きな違いが出るほどではないです。

4K環境でリアルタイムレイトレーシングとDLSSを適用した場合を除き、基本的には同等と考えた方がいいでしょう。

RTX 2060と比べると実用面でも体感できるほどの差をつけており、計測した全ての環境で明らかな差があります。

新しいタイトルになるに連れて性能を示していることから、これからのゲームに対しては対応力は高いと言えますが、負荷の低いタイトルはともかく、少し負荷が高くなると高解像度へ対応しにくいので、そこはRTX 2060やRTX 2060 SUPERと変わらないと言えそうです。

レインボーシックスシージ

グラフィックボード フルHD最高品質
※カッコ内はVulkan起動
4K最高品質
※カッコ内はVulkan起動
RTX 3060 378 fps(437 fps) 170 fps(231 fps)
RTX 3060 Ti 385 fps(449 fps) 172 fps(238 fps)
RTX 2060 305 fps(324 fps) 122 fps(154 fps)

レインボーシックスは最近、軽量化されており、昔ほどは重たくなくなりました。

AMD環境下のCPUの場合だと、RTX3060のResizable BARを有効にした時と、無効にした時では、ほぼ同じ動作でしたが、数値上では、有効にした時の方が若干下がる結果になりました。

rtx3060 性能 /3D Mark

3DMark Time Spy

グラフィックボード スコア
RTX 3070 13393
RTX 3060Ti 11526
RTX 3060 8650
RTX 2070 SUPER 9922
RTX 2070 8751
RTX 2060 SUPER 8669
GTX 1080 Ti 8444
RTX 2060 7620
Radeon Ⅶ 8596
RX 5700 XT 8728

3DMark Time Spyのベンチマークスコアです。

通常のTime Spy、4K環境でのTime Spy Extremeともに、RTX 2060 SUPERよりもやや高いスコアとなっています。

3DMark Fire Strike

グラフィックボード スコア
GeForce RTX 3070 33933
GeForce RTX 3060 Ti 29208
GeForce RTX 3060 22678
RTX 2070 SUPER 26026
RTX 2070 18984
RTX 2060 SUPER 18958
GTX 1080 Ti 20459
RTX 2060 16857
GTX 1080 17869
Radeon Ⅶ 21122
RX 5700 XT 21090

DX11で動作するフルHD向けベンチマーク「FireStrike」では、RTX 3060は約21900点です。

RTX 2060 Superに対して、わずかに劣るスコアとなりました。

rtx3060 性能 /VRのベンチマーク

VRMark BlueRoom

グラフィックボード スコア
GeForce RTX 3070 4198
GeForce RTX 3060 Ti 3482
GeForce RTX 3060 2645
RTX 2070 SUPER 3344
RTX 2070 2761
RTX 2060 SUPER 2723
GTX 1080 Ti 3291
RTX 2060 2344
GTX 1080 2246
Radeon Ⅶ 2635
RX 5700 XT 2489

VRMarkのBlueRoomで測定しました。

「Blue Room」は将来のハードウェアを前提として用意された、重量級VRベンチマークです。

5K解像度の高負荷VRの性能指標を測定できます。

結果は、RTX 2060 Superよりも低いスコアとなりました。

SteamVR OrangeRoom

グラフィックボード スコア
GeForce RTX 3070 15067
GeForce RTX 3060 Ti 14929
GeForce RTX 3060 12084
RTX 2070 SUPER 14761
RTX 2070 10816
RTX 2060 SUPER 9878
GTX 1080 Ti 11241
GTX 1080 11100
RTX 2060 9878
Radeon Ⅶ 10084
RX 5700 XT 10019

htc VIVEやOculus Rift等の最新世代のVR性能の基準となるOrangeRoomで測定しました。

VRAMが12 GBあるのでVRゲーム性能で期待されているようですが、結果はRTX 2060とほぼ同じ結果に。

rtx3060 性能 /DLSS有効時のベンチマーク

GeForce RTX 30シリーズでは、第3世代「Tensorコア」により、AIレンダリング技術がより強化されており、画質を落とさずに、ゲームのパフォーマンスを向上させることが可能である事が可能です。

NVIDIA DLSS feature test

グラフィックボード スコア(2560×1440) スコア(3840×2160)
GeForce RTX 3070 91 fps [DLSS ON]
38 fps [DLSS OFF]
48 fps [DLSS ON]
17 fps [DLSS OFF]
GeForce RTX 3060 Ti 79 fps [DLSS ON]
32 fps [DLSS OFF]
41 fps [DLSS ON]
15 fps [DLSS OFF]
GeForce RTX 3060 58 fps [DLSS ON]
23 fps [DLSS OFF]
30 fps [DLSS ON]
10 fps [DLSS OFF]
RTX 2070 SUPER 66 fps [DLSS ON]
27 fps [DLSS OFF]
34 fps [DLSS ON]
11 fps [DLSS OFF]
RTX 2060 SUPER 57 fps [DLSS ON]
23 fps [DLSS OFF]
29 fps [DLSS ON]
10 fps [DLSS OFF]

RTX 3060は、RTX 2060 SUPERよりわずかに高いフレームレートですが、DLSS有効時のフレームレートの伸びは2.5倍~3倍となっています。

rtx3060 性能 /レイトレーシングのベンチマーク

レイトレーシングは、光の反射を追跡シミュレートしてグラフィックを生成するレンダリング技法で、「RTX」シリーズは専用回路「RTコア」によって、リアルタイムに処理する事が可能です。

Port Royal

グラフィックボード スコア
GeForce RTX 3070 8200
GeForce RTX 3060 Ti 6918
GeForce RTX 3060 5062
RTX 2080 Ti 7860
RTX 2080 6037
RTX 2070 SUPER 5810
RTX 2060 SUPER 4884
RTX 2070 4834
RTX 2060 3734

3DMARKのリアルタイムレイトレーシングベンチマークテスト「Port Royal」のベンチマーク結果です。

レイトレーシング環境では、第2世代「RTコア」と大容量VRAMにより、RTX 2060 SUPERとのスコア差が大きくなっています。

DirectX Raytracing

グラフィックボード スコア
GeForce RTX 3070 31 fps
GeForce RTX 3060 Ti 26 fps
GeForce RTX 3060 19 fps
RTX 2080 Ti 30 fps
Radeon RX 6800 21 fps
RTX 2070 SUPER 18 fps
RTX 2060 SUPER 15 fps

3DMarkの「DirectX Raytracing feature test」のベンチマークは、シーン全体をレイトレーシングでレンダリングするため、純粋な「DirectX Raytracing(DXR)」性能が分かります。

RTX 3060はRTX 2060 SUPERのフレームレートを大きく離し、RTX 2070 SUPERよりもわずかに高い結果となっています。

更新されたRTコアのおかげか、前世代よりも効率的になっています。

前世代GPUのレイトレーシング性能と、329ドルという価格を考えれば優れたパフォーマンスです。

rtx3060 性能 /Resizable BAR有効時のベンチマーク

「Resizable BAR」とは、AMDの「Smart Access Memory」と同様の機能で、CPUがGPUのVRAMメモリ全体にフルアクセスすることができ、効率的かつ複数の要求に対する同時転送が可能になり、多くのゲームでパフォーマンスが改善するというものです。

現在対応しているGeForceのグラフィックスは、デスクトップ用RTX 3060シリーズと、ノートPC向けのRTX 30シリーズですが、他のグラフィックスについても、3月末より順次対応を開始するとの事。

「Resizable BAR」に対応したCPUは、AMDではRyzen 5000シリーズと、マザーボードAMD 500/400チップセット、インテルでは第10世代Coreプロセッサーと、マザーボードZ490/H470/B460/H410チップセットです。

第11世代Coreプロセッサーでは全チップセットで利用可能となっています。

Resizable BARの使い方

「Resizable BAR」を利用するには、GPUドライバーの更新はもちろん、対応のCPUを搭載したマザーボードのBIOS更新が必要となります。

メーカーによってはベータ版のBIOSしかない場合があり、更新作業はあくまでも自己責任で行ってください。

BIOSを更新すると、上のメニューに「Resizable BAR」という項目が追加されますので、ここをクリックし、ONにすることで「Resizable BAR」の有効化は完了。

NVIDIAのシステム情報を確認すると、「Resizable BAR」という欄がYesになっているのがわかります。

なお、メーカーによってBIOS画面での有効化方法は異なりますので、詳しくは各メーカーのHPを確認して下さい。

Resizable BAR有効時のフレームレート

Resizable BARに対応しているゲームタイトル
  • Assassin’s Creed Valhalla
  • Borderlands 3
  • Forza Horizon 4
  • Gears 5
  • Metro Exodus
  • Red Dead Redemption 2
  • Watch Dogs: Legion

Resizable BARに対応しているゲームタイトルは8タイトルのみとなっており、今後増える予定ですが、現状ではまだ少ないです。

ゲーム名 設定 フルHD(1920×1080) WQHD(2560×1440)
サイバーパンク2077(DX12) ウルトラ 62 fps [Resizable BAR]
62 fps
41 fps [Resizable BAR]
41 fps
ウォッチドッグス レギオン(DX12) 最大 64 fps [Resizable BAR]
61 fps
48 fps [Resizable BAR]
46 fps
Horizon Zero Dawn(DX12) 最高画質 93 fps [Resizable BAR]
93 fps
74 fps [Resizable BAR]
74 fps
レッド・デッド・リデンプション2(VULKAN) ウルトラ 69 fps [Resizable BAR]
68 fps
55 fps [Resizable BAR]
54 fps
ボーダーランズ3(DX12) ウルトラ 80 fps [Resizable BAR]
78 fps
57 fps [Resizable BAR]
56 fps
ファイナルファンタジー 15(DX11) 高品質 89 fps [Resizable BAR]
89 fps
67 fps [Resizable BAR]
67 fps
シャドウオブザトゥームレイダー(DX12) 最高 120 fps [Resizable BAR]
120 fps
81 fps [Resizable BAR]
81 fps

「ウォッチドッグス レギオン」「レッド・デッド・リデンプション2」「ボーダーランズ3」ではわずかにフレームレートが上昇している程度で大幅に向上とまではいきませんでした。

対応していないタイトルも、念のためベンチマークを実行してみましたが、フレームレートに特に変化はありませんでした。

上記以外に、OpenCLに関する検証Geekbench5でも測定してみましたが、RTX3060は「Resizable BAR」を有効にした場合、2070SUPERに対して2,000ほど高い数値になりました。

無効の場合、2070SUPERに対して1,000ほど高い数値です。

どちらも2070SUPERに対して優先している事が分かりました。

rtx3060 性能 /クリエイティブ性能のベンチマーク

TMPGEnc(NVENCエンコード時間)

グラフィックボード エンコード時間(NVENC)
GeForce RTX 2080 SUPER 51秒
GeForce GTX 1660 SUPER 52秒
GeForce RTX 2070 SUPER 52秒
GeForce RTX 3070 53秒
GeForce RTX 2060 SUPER 53秒
GeForce RTX 3090 53秒
GeForce RTX 3080 53秒
GeForce RTX 3060Ti 54秒
GeForce RTX 3060 56秒

TMPGEnc Video Mastering Works 7にて、XAVC Sの動画(約2分、4K)をH.265/HEVC変換したときにすべてNVENCでエンコードして計測。

どのグラフィックカードもそれほど差はありませんでしたが、RTX 2060 SUPERよりも遅い結果となりました。

Adobe Premiere Pro CC(書き出し時間)

グラフィックボード 書き出し時間(Adobe Premiere Pro CC)
GeForce RTX 3090 3分53秒
GeForce RTX 3080 3分56秒
GeForce RTX 2080 SUPER 4分20秒
GeForce RTX 2070 SUPER 4分22秒
GeForce RTX 3070 4分23秒
GeForce RTX 2060 SUPER 4分24秒
GeForce RTX 3060Ti 4分28秒
GeForce RTX 3060 4分40秒

Premiere Proで、4K動画の書き出し時間を計測。

4K/30p動画(約10分)に、「テキスト」+「露光量」+「自然な彩度」+「トランジション」のエフェクトおよびBGMとなるオーディオを加え、H.264形式、YouTube 2160p 4K Ultra HDのプリセットで書き出したときの時間が分かります。

Premiere Proでの4Kエンコード時間でも、RTX 2060 SUPERより遅い結果となりました。

Blender Benchmark(レンダリング時間)

グラフィックボード 書き出し時間(Adobe Premiere Pro CC)
GeForce RTX 3090 3分40秒
GeForce RTX 3080 4分22秒
GeForce RTX 3070 5分45秒
GeForce RTX 3060Ti 6分27秒
GeForce RTX 2080 SUPER 8分36秒
GeForce RTX 2070 SUPER 11分35秒
GeForce RTX 3060 11分35秒
GeForce RTX 2060 SUPER 14分39秒

Blenderの公式サイトで無料配布されているCycles Render向けの3D CGソフト「Blender」でOptiXでの実行、6種類のプロジェクトのレンダリング時間を測定し、合計したベンチマークスコアとして比較しています。

描画に掛かった時間が短いほど高性能です。

先代のRTX 2060より約33 ~ 39%もレンダリング性能が向上しています。

レンダリング速度ではRTX 2060 SUPERを大きく離して11分台、RTX 2070 SUPERと同じレンダリング時間でした。

LuxMark(GPUレンダリング)

グラフィックボード スコア(LuxBall HDR)
GeForce RTX 3060Ti 46133
GeForce RTX 2080 Ti 42944
GeForce RTX 3060 33180
GeForce RTX 2080 SUPER 30368
GeForce RTX 2070 SUPER 30210
GeForce RTX 2060 SUPER 30318

LuxMarkはレンダリングソフト「LuxRender」のパフォーマンスを評価できるベンチマークソフト。

Cycles Renderと違って、NVIDIA / AMDのどちらでも「OpenCL」を使ってテストが実行されます。

Blenderと同様、RTX 3060のレンダリング性能は優秀で、3パターンすべてでRTX 2060を1.5倍以上も上回り、RTX 2080 Superすら超える性能を発揮しました。

GPUレンダリングはコア数(シェーダー数)がモノを言う処理内容ですので、3584個のシェーダーを備えるRTX 3060にとってかなり有利です。

SPECviewperf 13(OpenGL処理)

グラフィックボード 3ds MAX(3dmax-06) Maya(maya-05) Solidworks(sw-04)
GeForce RTX 2080 SUPER 246 344 112
GeForce RTX 3060Ti 237 326 107
GeForce RTX 2070 Super 231 318 112
RX 6800 223 297 169
GeForce RTX 2060 SUPER 210 275 100
GeForce RTX 3060 198 287 98
RX 5700 XT 174 242 135

ワークステーション向けのベンチマークソフト「SPECviewperf 13」を使って、有名な3DCG / 3DCAD系ソフト「3ds Max」「Maya」「Solidworks」の性能を検証しました。

結果は、BlenderやLuxMarkのように性能は伸びませんでした。

3ds MaxとSolidworksはRTX 2060 Superを超えられず、MayaのみRTX 2060 Superに迫る性能である事が分かりました。

rtx3060 性能 /温度と消費電力

温度

グラフィックボード グラボの温度(最大値)
RTX 2080 Ti 75度
RTX 2080 Super 70度
RTX 2070 Super 68度
GeForce RTX 3070 67度
GeForce RTX 3060Ti 65度
GeForce RTX 3060 57度

FF15ベンチマーク(3840 x 2160)を実行中に、HWiNFOを使ってGPUコア温度を計測しました。

グラフィックボードの温度はオリファンモデルの出来によって大きく左右されるため、各GPUの比較は参考程度になります。

安価なMSIのモデルでも、温度は最大58.9℃(平均57.2℃)となり、大変優秀な熱効率である事が分かりました。

ファンの動作音も至って静音でした。

消費電力

グラフィックボード 消費電力
RX 5700 XT 229 W
GeForce RTX 3070 214 W
RTX 2070 Super 206 W
GeForce RTX 3060Ti 189 W
RTX 2060 SUPER 183 W
RTX 2060 172 W
GeForce RTX 3060 147 W

FF15ベンチマーク(設定:高品質)を実行中に、グラフィックボード本体の消費電力を計測しました。

測定はグラフィックカード単体の消費電力ではなく、PC全体の消費電力で、測定機器にはワットチェッカーを使用しています。

TDPではRTX 3060が170W、RTX 2060 SUPERが175Wとなっていますが、実際の測定結果では、RTX 3060の方が消費電力は低い結果となりました。

RTX 2060より性能が高いのに、消費電力は減っているため、RTX 3060の電力効率はかなり高いと言えます。

RTX 3070やRTX 3060 Tiと同レベルの優れたワットパフォーマンスでであり、電力面だけで言えば、これからのゲームに対してはやはりRTX 3060に分があって、RTX 2060 SUPERを選択するメリットはない事が分かります。

今後のゲーミングPCに搭載する電源は500W~650Wあたりが主流になり、Core i5なら500W、Core i7なら500W~650Wと言った感じになり、80PLUS認証の規格ではBRONZE~GOLDで、特に主流になるのはBRONZEになる可能性が高そうですね。

rtx3060 性能 /マイニングのハッシュレート

マイニングとは、大量のハッシュ値の計算をし、その報酬として仮想通貨を受け取ることのできるシステムのことです。

最近ではビットコインなどをはじめ、仮想通貨が高騰していることから、グラフィックカードの需要が急激に伸びています。

もちろんコロナの影響によるゲーミングPCの需要が伸びているのもありますが、グラフィックカードが店舗から突然姿を消したのは、マイナーたちによる買い占めの影響がほとんどと言われています。

NVIDIAとしてはゲーマーへの販売をより優先するため、GeForce RTX 3060において、ハッシュレートおよびマイニング効率を約50%に制限すると発表し、マイニング向けには、映像出力端子のない「CMP HX」というカードが別途提供する事で、ゲーマーへの在庫切れ対策に乗り出しました。

マイニングのハッシュレートをどのように制限しているのかというと、ドライバにより、Ethereumマイニングのアルゴリズム特有パターンを検知し、ハッシュレートを抑えるというものです。

実際に最新のグラフィックスドライバーにて、マイニングをし、ハッシュレートを比較してみました。

Ethereumマイニングにおけるハッシュレート制限

グラフィックボード Ethereum/ETH(PhoenixMiner/Ethash) Bitcoin/BTC(NiceHash Miner/Octopus)
RTX 3090 106.851 MH/s(341W) 101.00 MH/s(346W)
RTX 3060Ti 51.752 MH/s(180W) 47.14 MH/s(198W)
RTX 3070 51.652 MH/s(180W) 48.33 MH/s(219W)
RTX 2070 SUPER 36.910 MH/s(150W) 47.03 MH/s(213W)
RTX 2060 SUPER 36.855 MH/s(170W) 38.37 MH/s(173W)
RTX 3060 21.931 MH/s(116W) 35.53 MH/s(169W)

ハッシュレート制限がかけられているのは、Ethereumマイニングのみとのことですが、念のためにBitcoinマイニングも計測して、ハッシュレートとGPUの消費電力を出してみました。

Ethereumマイニングは「PhoenixMiner」を使用し、アルゴリズムはEthashで。

Bitcoinマイニングには、「NiceHash Miner」を使用し、アルゴリズムはOctopusで検証を行いました。

結果ではEthereumマイニングにおいてハッシュレートは21.930 MH/s(116W)と、RTX 2060 SUPERよりもかなり低く、ハッシュレート制限がかけられているのは本当のようです。

マイニング開始後数十秒は41.54 MH/s辺りまで出ていたものの、徐々に下がっていき、32.15 MH/sから最終的には21.93 MH/s辺りまで下がっていました。

電力制限がかけられているのか、GPU電力も116Wと、極端に低いです。

Bitcoinマイニングでは、制限がないのか35.50 MH/sとそれほど下がりませんが、RTX 2060 SUPERよりもやや低いハッシュレートとなっています。

RTX 3060は確実にマイニングには向いていません。

rtx3060 性能 /GeForce RTX 3060搭載おすすめゲーミングPC

デスクトップ

G-Tune PG-I7G60

正式名称 G-Tune PG-I7G60
CPU Core i7-13700F
グラフィックス GeForce RTX 3060
メモリ 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル)
ストレージ 512GB NVMe SSD
無線 Wi-Fi 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 + Bluetooth 5内蔵
価格 239,800円(税込)
販売元 G-TUNE

ゲームを最高の環境で楽しみたいヘビーゲーマーの為のモデル。

高性能CPUだけでなく、前世代のRTX2070SUPER以上のグラフィックスGeForce RTX 3060を採用しており、ゲーミングモニターでも快適にプレイする事ができます。

筺体の両側面、及び底面がメッシュ加工となっているため、多方面からのエアフローを実現した優れた冷却性能となっており、CPUやグラフィックスカード周囲のスペースを確保しているのでカスタマイズ性も抜群。

ハンドル付属のケースもついており、持ち運びにも便利で、LANパーティやイベントにも使えるのでお得感もあります。

G-Tune PG-I7G60の詳細

LEVEL-M0P5-R55G-RBX

正式名称 LEVEL-M0P5-R55G-RBX
CPU Ryzen 5 5600G
グラボ GeForce RTX 3060 12GB GDDR6
メモリ DDR4-3200 DIMM (PC4-25600) 16GB(8GB×2)
ストレージ 500GB NVMe対応 M.2 SSD
価格 166,980円(税込)
販売元 パソコン工房

コンパクトなミニタワーMicroATXフォームを採用した、ミドルクラスの新定番のグラフィックボードGeForce RTX 3060を搭載したゲーミングPCです。

ミニタワーケースでありながら、ゆとりある内部マージンを持ち併せているので、様々なカスタムにも対応。

電源ボタンやUSB端子等のインターフェースが側面に配置されており、全体的にスッキリした造りとなっており、場所も取りません。

安心の国内生産でトラブルサポートも万全、無料の1年保証もついているので、パソコンの知識がない人が初めて購入するマシンとしてもおすすめできます。

LEVEL-M0P5-R55G-RBXの詳細
icon

ゲーミングノート

G-Tune E5-165-WA

正式名称 G-Tune E5-165-WA
液晶 15.6型 フルHDノングレア (144Hz)
重量 約1.73kg
CPU Core i7-12700H
グラフィックス GeForce RTX 3060 Laptop
メモリ 16GB (8GB×1 / シングルチャネル)
ストレージ SSD MVNe512GB
価格 199,800円(税込)
販売元 G-TUNE

演算処理に優れたデスクトップ用のCPUと 速い動きも滑らかに表現するリフレッシュレート144Hz液晶パネルを採用した 15.6型ゲーミングノートPC。

前モデルのE5-Dに搭載していた GeForce RTX 2060に比べ、グラフィック性能では約27%、レイトレーシングでは約87%の性能向上を実現しています。

HDMI、Mini DisplayPort、USB Type-Cの3系統出力により 最大で4画面の同時出力にも対応しています。

無線LANは、最大2.4Gbpsの高速通信が可能なWi-Fi6に対応しており、ワイヤレスでも快適なネットワーク接続を可能となっています。

G-Tune E5-165-WAの詳細

rtx3060 性能 /RTX 3060おすすめ機種Best3

RTX3060は同じ機種の中でもメーカー間で差が分かれており、OC版と通常版ではパフォーマンスに大きな差がでます。

特に風景が広がったり、プレイヤーが複数同画面内に存在する負荷がかかるような場面では10FPS程度変わる事も多いので、基本的にはOC版を選ぶようにしましょう。

1位:MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X

当サイトの検証で使用したモデルで、価格と性能のバランスが取れているタイプです。

冷却効率を向上させる「トルクスファン 3.0」を2基搭載しており、ディスプレイ出力端子にDisplayPort 1.4×3、HDMI 2.1を搭載。

高解像度でのゲーミングや4画面出力が可能で、独自のユーティリティー「アフターバーナー」に対応しています。

2位:TUF GAMING OC

冷却性能と静音性で抜きん出ているモデル。

2.7スロット占有の分厚い設計と、3つのAxial-Techファンで170 Wの発熱を徹底的に抑えています。

ただし、人気がありすぎて、価格がめちゃくちゃ高くなっているので、相場をよく見てから購入するようにしましょう。

3位:GeForce RTX 3060 Twin Edge OC

RTX 3060で最も価格安いモデルの一つ。

デュアルファンのシンプルなモデルですが、基本的な性能は十分であり、価格重視の人なら買う価値があります。

rtx3060 性能 /まとめ

GeForce RTX 3060の短所

  • 国内の販売価格が高い
  • 性能はRTX 2060SUPERよりやや高い程度
  • ゲームでは12GBメモリを活かしきるシチュエーションが少ない
  • RTX2060との差が少なく、現状は買いは推奨できない
  • 4Kゲーミングは性能不足
  • 最高設定のレイトレには耐えられない

RTX 3060は、せっかくの12GBの大容量メモリも、ゲームにおいてはバス幅が影響して、効果を発揮しづらく、VRAMを食うレイトレーシングにおいても、RTコア数が少ないので、これも性能がいまいち発揮できていない印象です。

とはいっても、性能は「順当な進化」であるといえますし、正規価格についてはむしろ20ドル値下げしているので、コストパフォーマンスは明らかに前モデルより改善しています。

しかし、せっかくの前モデルからの値下げと性能アップに水を差す日本国内の「ボッタクリ価格」は、買うのを躊躇してしまう人も多いはず。

海外市場ももしかして割高になっているのでは、と思って調べたところ、最安価モデルは揃って329ドルで販売されています(※即売り切れですが)。

ただ、329ドルのモデルに限って、まだ国内に入ってきた在庫を確認できていません。

EVGA以外は、今後の入荷次第で4万円台のRTX 3060に期待できるかもしれません。

GeForce RTX 3060の長所

  • フルHDならほどんどのゲームで100 fps以上が可能
  • WQHDゲーミングもできる
  • 「レイトレ」対応
  • フレームレートを底上げする「DLSS」
  • RTX 2080 Super並のレンダリング性能
  • Mini-ITXで使いやすいショートモデルもあるので小型PCに搭載しやすい
  • 人気ゲームはDLSS/レイトレ対応が増えており、性能を活かしやすい
  • RTX3000系では消費電力は控えめ
  • mod系などグラボメモリの消費が激しいゲームでは強い
  • ハッシュレート制限でマイナーによる買い占め回避
  • 12 GBのVRAMは動画編集と相性よし
  • 在庫が比較的余裕がある

RTX 3060は、RTX 2060より20ドルも安い329ドルで、RTX 2060の1.2~1.3倍の性能を提供しており、本来なら非常にコスパに優れたモデルです。(国内販売価格が台無しにしているだけで)

性能はRTX 2060 Superと互角レベルで、性能の伸び幅だけを見ると3060 Tiや3080ほどのインパクトはありませんが、きちんと順当な進化を遂げた優れたグラボです。

クリエイティブ性能もレンダリングは大幅に性能アップしており、VRAMが12 GBなので動画編集ソフト(特にDavinci Resolve)との相性もOKで、明らかにRTX 2060より提供する価値は大きいです。

また、現状では価格が近くより性能が高いRTX3060tiを狙うか、価格が安いRTX2060を買う方がメリットは多いように思えるかもしれませんが、昨今のグラボ在庫枯渇状況がありますので、比較的潤沢なRTX3060の選択肢は十分にありえます。

GeForce RTX 3060はどんな人におすすめ?

  • GTX 1660 Ti以下のエントリーモデルからの買い替えを検討しているゲーマー
  • フルHDゲーミングを楽しみたいゲーマー
  • VRAM容量が欲しいクリエイター

RTX 3060を買って特に得するのは、現在GTX 1660 Ti以下のモデルを使っている人たちです。

RTX 2060以上のモデルから乗り換えてもさほどの性能UPは望めませんが、エントリークラスからの乗り換えならコスパ的にかなりお得。

本来はフルHDターゲットですが、DLSS対応ゲームならWQHDや4Kゲーミングも視野にいれられますし、mod系など組み込むゲームで、グラフィックメモリを大量消費するゲームでも強いです。(DLSSはCPU性能も重要なので、CPUにもよります)

また、クリエイターにとって12GBの大容量VRAMは魅力的です。

扱う素材によっては雪だるま式にVRAM使用量は増えていくので、VRAMは多ければ多いほど良いもので、クリエイターの方たちにとっては、RTX 3060 Tiよりも、RTX 3060の方が満足度は高いはずです。

関連記事:グラボ おすすめ /グラフィックボード(GPU)を比較して評価【2022年】