GeForce RTX 3070 Tiの性能 /ベンチマーク、おすすめゲーミングPC

3070ti 性能 /仕様とスペック

RTX 3070 TiはRTX 2070 Superの後継モデルで、無印RTX 3070とRTX 3080の間を埋めるグラボです。

実際の構成としては、RTX 3070で搭載されているGA104のフルスペックバージョンを採用し、さらにRTX 3080の高性能なメモリを融合しており、既存のアーキテクチャを強化したモデルとなっています。

価格的にも、GeForce RTX 3070 Tiは希望小売価格が600ドルとなっており、約500ドルのRTX 3070と約700ドルのRTX 3080の中間を丁度埋める価格帯として登場しています。

関連記事:グラボのおすすめ /グラフィックボード(GPU)を比較して評価【2023年】

基本スペック

項目 GeForce RTX 3070 GeForce RTX 3070 Ti GeForce RTX 3080
GPU GA104 GA104 GA102
製造プロセス 8n㎡ 8n㎡ 8n㎡
CUDAコア 5,888基 6,144基 8,704基
Tensorコア 184基 192基 272基
RTコア 46基 48基 68基
ベースクロック 1,500MHz 1,575MHz 1,440Mhz
ブーストクロック 1,725MHz 1,770Mhz 1,710Mhz
メモリ容量 8GB (GDDR6) 8GB (GDDR6X) 10GB (GDDR6X)
メモリ帯域 448GB/s 608GB/s 760GB/s
消費電力 220W 290W 320W
MSRP $499 $599 $699
参考価格 約70,000円 約80,000円 約110,000円
発売日 2020/10/29 2021/06/10 2020/09/17

GeForce RTX 3070 Ti vs RTX 3070

  • RTX 3070 Tiはフルスペック版のGA104を搭載
  • ダイサイズとトランジスタ数は共通
  • ベースクロックとブーストクロックは微増
  • GPUメモリはGDDR6Xにアップグレード
  • 搭載PCのコスパはRTX 3070 Tiの方が良い場合が多い
  • 消費電力がRTX 3070に対して30%以上アップ
  • RTX 3070よりも20%価格が高いのに対して、性能は10%程度の上昇

RTX 3070 Tiは、ダイサイズやトランジスタ数はそれぞれ392m㎡・174億とRTX 3070と共通で、RTX 3070と同じGA104を搭載しています。

G104ではフルスペックで48基のSMs(ストリーミングプロセッサ)がありますが、RTX 3070では2基無効化されているのに対して、RTX 3070 Tiではそれらがすべて有効化されていますので、RTX 3070 Tiの方が2基分多いです。

CUDAコアは5888(46×128)→6144(48×128)へと4%程度増加しており、RTコアはSMsに依存するため48基です。

ベースクロックはRTX 3070よりも5%高く、ブーストクロックも2%高いですが、際立った差と言えるほどではありません。

RTX 3070 Tiが、RTX 3070より優れているのはむしろ、GPUメモリが上位モデルのRTX 3080と同様のGDDR6Xへとアップグレードされている点です。

RTX 3070ではGDDR6のためこの変化は大きく、VRAMの高速化に繋がっています。

実際、メモリクロックについては、14.0 Gbpsから19.0 Gbpsへと高速化されており、メモリバスはRTX 3070と同じ256 bit、帯域幅は448.0 GB/sから35%アップの608.3 GB/sとなっていますが、これはボトルネックの軽減に影響があります。

CUDAコアやクロック周波数よりもこのメモリの強化が大きなポイントです。

ただ、GDDR6Xを搭載したことによる代償で、消費電力の目安となるTDPは220 → 290 Wと30%も高くなってしまっています。

ゲーミング性能が向上していれば消費電力が上がるのは仕方ないのですが、総合的にはRTX 3070寄りの性能ですし、消費電力が高くなるということは電源ユニットなどにコストをかけなければいけないというデメリットもあります。

それでいて、希望小売価格は100ドルの値上げとなっている点は気になるところです。

RTX 3070よりも20%価格が高いのに対して、総合的な性能は10%程度の上昇に留まっている点は微妙です。

ただ、RTX 3070Ti搭載PCはハイグレードとして扱われることが多く、パーツ構成がRTX3070モデルより良いモノを搭載されている場合が多いです。

  • 拡張性の高いケース
  • 大容量メモリ
  • 水冷CPUクーラー
  • 高速メモリ(DDR5)
  • 大容量電源

よって、RTX 3070 TiとRTX 3070で迷った時は以下の基準で選ぶと良いです。

  • ワットパフォーマンス重視=RTX 3070
  • パフォーマンス重視=RTX 3070 Ti
  • ハイグレードなPCが欲しい=RTX 3070 Ti

GeForce RTX 3070 Ti vs RTX 2070 SUPER

  • RTX 2070 SUPERよりも約1.45倍高速に
  • CUDAコア数はGeForce RTX 2070 SUPER の2倍以上
  • 消費電力も100Wアップ

GeForce RTX 3070 Tiは、旧世代のRTX 2070 SUPERと比較しておよそ1.45倍、無印のRTX 3070よりも約1.1倍スコアがアップしています。

これは旧世代のフラッグシップモデルであるRTX 2080 Tiを超える性能です。

実際にNVIDIAによると 『前シリーズのGeForce RTX 2070 SUPER の最大1.5倍のパフォーマンスを誇る』 とされており、CUDAコア数はGeForce RTX 2070 SUPER の2倍以上搭載されています。

一方でパフォーマンスが向上した分消費電力も大きくなっており、GeForce RTX 2070 SUPERより100Wも出力の大きい電源が推奨されていますので、、GeForce RTX 20シリーズから交換する場合には電源容量にも注意する必要が有ります。

GeForce RTX 3070 Ti vs RTX 3080

  • メモリスピードは同じ
  • CUDAコアの数とメモリバス幅はRTX 3080が上
  • 消費電力はRTX 3080が30W多い

メモリスピードはRTX 3080、RTX 3070 Tiどちらも19Gbpsですが、CUDAコアの数とメモリバス幅はRTX 3070 Tiの方が少ないです。

また、上位モデルのRTX 3080ではより大きなGA102を搭載していることからやはり総合的にはRTX 3080の方が早く処理ができます。

消費電力については、RTX 3070 Tiで70W、RTX 3080は100Wと約30Wの差があります。

3070ti 性能 /特徴

RTX 20シリーズの1.5倍のレイトレ性能

従来のRTX 20シリーズでは、リアルタイムレイトレーシング(NVIDIA RTX)はフレームレートが落ちすぎて、正直なところ不人気な機能でした。

RTX 30シリーズは、レイトレを処理するRTコアを進化させ、性能は1.5倍に改善しています。

さらに、グラボに大きな負荷が掛かるアンチエイリアシング(AA)を、ディープラーニング技術を使って超高速で処理する「NVIDIA DLSS」も進化しており、より少ないTensorコアで高性能なDLSSを可能にし、コストカットに貢献します。

単品の価格設定はリーズナブル

高騰時は127,000円という価格が付いていたRTX 3070 Tiですが、2023年1月時点では税込79,800円で購入できますので、36%前後価格が下がっています。

RTX 3070の価格よりも9%程度高く、RTX 3080よりも24%程度安いですが、性能はRTX 3070より6%高く、RTX 3080よりも13%低いので、コストパ的にはまずまずだといったところです。

50%のマイニング制限

RTX 3070 Tiは、マイニング性能が制限されているLHR(低ハッシュレート)モデルとなっており、50%に制限される仕様です。

ゲーマー中心の一般消費者への供給が減らないようにするための対策ですが、以前のLHRモデルでは制限を解除する方法が見つかってしまい、実質意味が無いという状況もありましたが今回の制限は厳しいです。

代理店がRTX 3070 TiをRTX 3070より価格を安く設定している理由の1つかもしれません。

3070ti 性能 /ゲーミング性能

3DMark – Time Spy

グラフィックボード スコア
RTX 3080 17064
RTX 3070 Ti 14787
RTX 2080 Ti 13872
RTX 3070 13393
RTX 2080 SUPER 11315
RTX 3060Ti 11526
RTX 3060 8650
RTX 2070 SUPER 9922
RTX 2070 8751
RTX 2060 SUPER 8669
GTX 1080 Ti 8444
RTX 2060 7620
Radeon Ⅶ 8596
RX 5700 XT 8728

DX12で動作する、WQHD向けかつ比較的新しいゲーム向けの「TimeSpy」。

かつてのハイエンド最上位、RTX 2080 Tiを超えるスコアです。

VRMark Blue Room

グラフィックボード スコア
GeForce RTX 3080 5432
RTX 2080 Ti 4933
GeForce RTX 3070 Ti 4562
GeForce RTX 3070 4198
RTX 2080 SUPER 3823
GeForce RTX 3060 Ti 3482
GeForce RTX 3060 2645
RTX 2070 SUPER 3344
RTX 2070 2761
RTX 2060 SUPER 2723
GTX 1080 Ti 3291
RTX 2060 2344
GTX 1080 2246
Radeon Ⅶ 2635
RX 5700 XT 2489

将来のハードウェアを前提として用意された、「Blue Room」。

5K解像度の重量級VRベンチマークとなっています。

RTX 2080 Tiには少し差をつけられていますが、RTX 3070よりは上回っており、VR性能は高めと言えそうです。

Borderlands 3

グラフィックボード フルHD高品質 WQHD高品質 4K高品質
RX 6800 XT 173 fps 128 fps 70 fps
RX 6800 152 fps 111 fps 60 fps
RTX 3080 142 fps 108 fps 62 fps
RTX 3070 Ti 122 fps 89 fps 49 fps
RTX 3070 115 fps 84 fps 46 fps

RTX 3070 Tiは、RTX 3070よりも8%、RTX 3080との差は17%-24%となっており、4K解像度で一番差がつく結果に。

Radeon RX 6800に対しては、18%-24%高い結果になりました。

特にフルHD環境ではGPUメモリ容量が多いRadeon RX 6800が有利なスコアになりました。

Metro Exodus

グラフィックボード フルHD高品質 WQHD高品質 4K高品質
RTX 3080 121 fps 100 fps 64 fps
RX 6800 XT 118 fps 97 fps 61 fps
RTX 3070 Ti 102 fps 81 fps 51 fps
RX 6800 100 fps 83 fps 52 fps
RTX 3070 96 fps 74 fps 45 fps

フルHD環境でのみRadeon RX 6800よりもフレームレートが3%高くなりましたが、WQHDや4Kでは2%劣る結果になりました。

RTX 3070とは6%-7%の性能差がありますが、価格差20%と考えるとやはり気になります。

RTX 3080との性能差は20%-27%とかなり大きくなっており、特に4K解像度で安定したゲームプレイを行いたいならRTX 3080を選んだ方が満足度は高そうです。

Red Dead Redemption 2

グラフィックボード フルHD高品質 WQHD高品質 4K高品質
RX 6800 XT 129 fps 105 fps 69 fps
RTX 3080 119 fps 101 fps 69 fps
RX 6800 103 fps 94 fps 61 fps
RTX 3070 Ti 101 fps 85 fps 58 fps
RTX 3070 94 fps 76 fps 52 fps

RTX 3070よりは8%-12%程度高い性能を発揮しましたが、RX 6800との差も最大11%と大きく引き離されています。

RTX 3080との差も18%-20%となっており、RTX 3070とRTX 3080の間に収まっているものの性能差はかなり大きいです。

Apex Legends

グラフィックボード フルHD高品質 WQHD高品質 4K高品質
RX 6800 XT 226 fps 221 fps 132 fps
RTX 3080 211 fps 210 fps 126 fps
RX 6800 210 fps 181 fps 104 fps
RTX 3070 Ti 208 fps 174 fps 108 fps
RTX 3070 180 fps 157 fps 98 fps

WQHD以上になるとやはりRTX 3070 TiよりもRTX 3080の方が良い結果を出しており、240Hzモニターのように高リフレッシュレートを活かすならRTX 3080が有利と言えるでしょう。

Cod MW2

グラフィックボード フルHD高品質 WQHD高品質 4K高品質
RX 6800 XT 165 fps 145 fps 106 fps
RTX 3080 153 fps 133 fps 87 fps
RX 6800 145 fps 122 fps 81 fps
RTX 3070 Ti 133 fps 116 fps 55 fps
RTX 3070 133 fps 102 fps 53 fps

FPSゲームの中でも処理負荷の高いCod MW2じゃ、ドミネーションで計測をしています。

4Kでプレイする場合、RTX 3080にしないと低設定でも厳しいですが、WQHDの低設定までなら平気120fps以上出ているので、RTX 3070 Tiでも快適にプレイが可能です。

ただし、やはりRTX 3080の方が、全体的にRTX 3070 Tiよりも15fps~20fps高くなり、より快適にCod MW2をプレイすることができます。

FF14

グラフィックボード フルHD高設定 WQHD高設定 4K高設定
RX 6800 XT 26543 23012 16078
RTX 3080 25402 22089 15066
RX 6800 25002 22891 14031
RTX 3070 Ti 24870 20966 13742
RTX 3070 22389 19970 11823

FF14では、4K高設定のときだけ「とても快適」、それ以外はすべて「非常に快適」の判定になりました。

4Kモニターでもスムーズにゲームプレイをすることが可能です。

FF15

グラフィックボード フルHD高設定 WQHD高設定 4K高設定
RX 6800 XT 14901 13081 8005
RTX 3080 13890 11564 7201
RX 6800 13801 11503 7109
RTX 3070 Ti 13700 10851 6325
RTX 3070 11476 9467 5501

RTX 3070 Tiなら、4Kでも「快適(スコア6000以上)」以上の結果が得られました。

FF15のようなRPGでは高いfpsが必要ありませんが、より安定動作を求めるならRTX 3080を選択するとよいでしょう。

3070ti 性能 /DLSS有効時のベンチマーク

NVIDIA DLSS feature test

グラフィックボード スコア(2560×1440) スコア(3840×2160)
GeForce RTX 3080 116 fps [DLSS ON]
51 fps [DLSS OFF]
63 fps [DLSS ON]
24 fps [DLSS OFF]
RTX 3070 Ti 102 fps [DLSS ON]
47 fps [DLSS OFF]
56 fps [DLSS ON]
20 fps [DLSS OFF]
GeForce RTX 2080 Ti 92 fps [DLSS ON]
40 fps [DLSS OFF]
49 fps [DLSS ON]
18 fps [DLSS OFF]
GeForce RTX 3070 91 fps [DLSS ON]
38 fps [DLSS OFF]
48 fps [DLSS ON]
17 fps [DLSS OFF]
GeForce RTX 2080 SUPER 76 fps [DLSS ON]
32 fps [DLSS OFF]
39 fps [DLSS ON]
15 fps [DLSS OFF]
GeForce RTX 3060 Ti 79 fps [DLSS ON]
32 fps [DLSS OFF]
41 fps [DLSS ON]
15 fps [DLSS OFF]
GeForce RTX 3060 58 fps [DLSS ON]
23 fps [DLSS OFF]
30 fps [DLSS ON]
10 fps [DLSS OFF]
RTX 2070 SUPER 66 fps [DLSS ON]
27 fps [DLSS OFF]
34 fps [DLSS ON]
11 fps [DLSS OFF]
RTX 2060 SUPER 57 fps [DLSS ON]
23 fps [DLSS OFF]
29 fps [DLSS ON]
10 fps [DLSS OFF]

RTX 3070 TiはRTX 3070に対して、約17%の性能アップを確認できました。

とは言っても、4Kモニターを使う場合、RTX 3070 TiでDLSSをオンにしても144fpsまで届かないことがあります。

4Kで高リフレッシュレート(144Hz以上)のモニターを使うなら、RTX 3080をおすすめします。

Cod BocW

グラフィックボード スコア(3840×2160)最高設定
GeForce RTX 3080 102 fps [DLSS ON]
76 fps [DLSS OFF]
RTX 3070 Ti 89 fps [DLSS ON]
66 fps [DLSS OFF]
GeForce RTX 3070 82 fps [DLSS ON]
59 fps [DLSS OFF]
GeForce RTX 3060 Ti 67 fps [DLSS ON]
42 fps [DLSS OFF]
GeForce RTX 3060 59 fps [DLSS ON]
33 fps [DLSS OFF]

コールオブデューティー:コールド・ウォーでは、安定したDLSSの効果を得られます。

DLSS無しだとギリギリ60 fps台だったRTX 3070 Tiが、DLSSによって平均90 fps近くまで押し上げられます。

モンスターハンターワールド

グラフィックボード スコア(3840×2160)最高設定
GeForce RTX 3080 101 fps [DLSS ON]
70 fps [DLSS OFF]
RTX 3070 Ti 83 fps [DLSS ON]
57 fps [DLSS OFF]
GeForce RTX 3070 75 fps [DLSS ON]
50 fps [DLSS OFF]
GeForce RTX 3060 Ti 63 fps [DLSS ON]
43 fps [DLSS OFF]
GeForce RTX 3060 56 fps [DLSS ON]
37 fps [DLSS OFF]

DLSSを使えばRTX 3070 Tiでモンハンワールドを4K、60 fpsでプレイできます。

ノーマル画質よりシャープネスの効いた映像になり、フレームレートはおよそ1.4~1.5倍になります。

3070ti 性能 /レイトレーシング性能

Port Royal

グラフィックボード スコア(2560×1440)
GeForce RTX 3080 11052
GeForce RTX 3070 Ti 8745
GeForce RTX 3070 8360
GeForce RTX 3060 Ti 6918
GeForce RTX 3060 5062
RTX 2080 Ti 7860
RTX 2080 SUPER 6900
RTX 2080 6037
RTX 2070 SUPER 5810
RTX 2060 SUPER 4884

3DMARKのリアルタイムレイトレーシングベンチマークテスト「Port Royal」のベンチマークでは、RTX 3070 Tiは、RTX 3070と比べて、RTコア数は微増程度なので、それほどスコアは伸びていません。

対して、RTX 3070TiとRTX 3080の性能差は28.1なので、RTX 3080の方が明らかに処理が早くなります。

DirectX Raytracing

グラフィックボード スコア(2560×1440)
GeForce RTX 3080 47 fps
GeForce RTX 3070 Ti 34 fps
GeForce RTX 3070 31 fps
GeForce RTX 3060 Ti 26 fps
GeForce RTX 3060 19 fps
RTX 2080 Ti 30 fps
Radeon RX 6800 21 fps

3DMarkの「DirectX Raytracing feature test」は、シーン全体をレイトレーシングでレンダリングするため、純粋な「DirectX Raytracing(DXR)」性能を見ることができます。

RTX 3070TiとRTX 3080の性能差は38.2%となっており、こちらも大きな差をつけられている事が分かります。

Fortnite

グラフィックボード フルHD WQHD
RTX 3070 Ti DLSS&レイトレ 71 fps 45 fps
RTX 3080 46 fps 30 fps
RTX 3070 Ti 39 fps 23 fps
RX 6800 XT 38 fps 24 fps
RX 6800 37 fps 20 fps
RTX 3070 34 fps 19 fps

RTX 3070と比べると10%-16%程度フレームレートが向上しており、DLSSも活用すれば69.4fpsと十分快適にゲームを楽しめます。

ただ、RTX 3080との差は大きく18%-26%となっています。

また、Radeon RX 6800よりも6%-9%高くなっていますが、こちらもDLSSがあることからこそのスコアです。

Metro Exodus

グラフィックボード フルHD WQHD
RTX 3080 108 fps 81 fps
RTX 3070 Ti 91 fps 68 fps
RX 6800 XT 88 fps 66 fps
RTX 3070 85 fps 64 fps
RX 6800 75 fps 56 fps

RTX 3070に対して7%-8%しか差がない一方で、RTX 3080との差は18%-20%と大きくなっており、RTコアが多い分だけRTX 3080に引き離されています。

Radeon RX 6800と比べると22%前後フレームレートが高くなっており、AMD製グラフィックボードとの差は大きいです。

Shadow of the Tomb Raider

グラフィックボード フルHD WQHD
RTX 3080 123 fps 88 fps
RX 6800 XT 106 fps 77 fps
RTX 3070 Ti 105 fps 74 fps
RTX 3070 95 fps 66 fps
RX 6800 91 fps 65 fps

RTX 3070よりも11%-13%、RTX 3080との差は17%-19%となっており、Shadow of the Tomb RaiderではRTX 3080との差は大きくありませんでした。

Radeon RX 6800との差は15%前後ですが、こちらはRadeon RX 6800 XTとほぼ同等のスコアです。

Cyberpunk 2077

グラフィックボード フルHD WQHD
RTX 3080 59 fps 38 fps
RX 6800 XT 55 fps 37 fps
RTX 3070 Ti 48 fps 30 fps
RTX 3070 46 fps 29 fps
RX 6800 43 fps 26 fps

PCゲームの中では最重量級のCyberPunk 2077では、最高設定ではレイトレを使っても、画面のカクツキを感じました。

RTX 3080でもレイトレーシングをオンにしてのプレイは厳しく、DLSSもオンするのは必須。

ただ、グラフィック設定を調整すればRTX 3070 Tiでも快適にプレイすることも可能です。

3070ti 性能 /消費電力

消費電力

グラフィックボード 消費電力(フルHD)
GeForce RTX 3080 289 W
GeForce RTX 3070 Ti 265 W
RX 5700 XT 229 W
GeForce RTX 3070 214 W
RTX 2070 Super 206 W
GeForce RTX 3060Ti 189 W
RTX 2060 SUPER 183 W
RTX 2060 172 W
GeForce RTX 3060 147 W

FF15ベンチマーク(設定:高品質)を実行中に、グラフィックボード本体の消費電力を計測。

消費電力はかなり激しくなっており、上位モデルのRTX 3080と20 W程度しか違いません。

上位モデルと性能差が大きい割に、消費電力に差がないのは致命的です。

RTX 3070 Tiは基本的に「RTX 3070のVRAM強化版」ですので、GDDR6Xが消費電力増加の原因になっていると考えられます。

ワットパフォーマンス

グラフィックボード ワットパフォーマンス
GeForce RTX 3080 0.6 fps/W
GeForce RTX 3070 Ti 0.55 fps/W
GeForce RTX 3070 0.65 fps/W

FF15ベンチマークの平均フレームレートを消費電力で割り算して、ワットパフォーマンス(= 消費電力1 Wあたりのフレームレート)を算出。

電力効率も最新世代の他のハイエンドGPUと比べるとかなり悪く、RTX 3070より約20%、RTX 3080より約8%劣ります。

3070ti 性能 /RTX 3070 Ti搭載おすすめゲーミングPC

G-GEAR GA5J-E223

正式名称 G-GEAR GA5J-E223
CPU Core i5-13600KF
GPU NVIDIAR GeForce RTX 3070 Ti / 8GB (GDDR6X)
メモリ 16GB DDR4 SDRAM
SSD 1TB SSD※ (M.2規格 / NVMe Gen4接続)
HDD オプション
価格 \238,300(税込)
販売元 TSUKUMO(ツクモ)

TSUKUMO(ツクモ)のハイエンドモデルの中でも良コスパで知られているモデルです。

TSUKUMO(ツクモ)の強みは、CPUにRyzenを採用する事で高コストパフォーマンスな事ですが、本機は敢えてIntelを採用し、RTX 3070 Tiと相性の良いCore i5-13600を組み合わせている事で安さと性能の両立を実現しています。

4K画質のゲームも快適ですし、フルHDのゲームであれば120fps以上は余裕で叩き出します。

※販売終了しました。

G-GEAR GA9A-J211/XT2

正式名称 G-GEAR GA9A-J211/XT2
CPU AMD Ryzen 9 5900X
GPU NVIDIAR GeForce RTX 3070 Ti / 8GB (GDDR6X)
メモリ 16GB DDR4 SDRAM
SSD 1TB SSD※ (M.2規格 / NVMe Gen4接続)
HDD オプション
価格 \307,800(税込)
販売元 TSUKUMO(ツクモ)

TSUKUMO(ツクモ)のゲーミングPCのラインナップの中で最強クラスのスペックを誇るモデルです。

TSUKUMO(ツクモ)の強みは、CPUにRyzenを採用する事で高コストパフォーマンスを実現していまる事ですが、RTX 3070 Tiと相性の良いAMD Ryzen 9 5900Xを組み合わせている事で安さと性能の両立を実現しています。

4K画質のゲームも快適ですし、フルHDのゲームであれば120fps以上は余裕で叩き出します。

G-GEAR GA9A-J211/XT2のおすすめポイント

本機は、グラボやCPU以外のパーツにも長寿命の部品を数多く搭載しているのも特徴。普通に使っても10年は現役を貫けますので、長期間プレイする事を考えると、非常にコスパが良いマシンです。

G-GEAR GA9A-J211/XT2の詳細

Astromeda Sirius

正式名称 Astromeda Sirius
CPU Intel Core i7-12700F
グラフィックス Nvidia GeForce RTX 3070Ti 8GB
メモリ 8GB
ストレージ 240GB(SATA)
電源 850W【80PLUS BRONZE】
価格 234,132円(税込)
販売元 マイニングベース

空冷式ながらも高い冷却性能を誇るハイエンドモデル。

一般的なゲーミングPCはファンが2つ搭載されていますが、本機はファンが4つもついており、他のメーカーの4倍搭載されているのが特徴です。

静音性も高いため、ノイズが少ない安定動作するゲーミングPCを求めているユーザーに特におすすめです。

GeForce RTX 3070Tiを搭載しながら20万円台前半で買えるコスパの良さといい、今もっとも熱いゲーミングPCの1つです。

ASTROMEDA SIRIUSの詳細

3070ti 性能 /まとめ

GeForce RTX 3070 Tiの良いところ

  • RTX 3070とRTX 3080より安い
  • フルHDで200 fps以上が可能
  • WQHDまでなら、ゲームによってはRTX 3080同等の性能
  • DLSSで4Kゲーミングもできる
  • 旧世代の最強グラボRTX 2080 Tiよりも高いパフォーマンス

RTX 3070 Tiの最大のメリットは、ハイエンドでありながらRTX 3070やRTX 3080よりも安い点です。

価格差の大きな原因はマイニング性能の有無だけなので、ゲーミング用として考えるならかなり良コスパのグラボと言えるでしょう。

GeForce RTX 3070 Tiの悪いところ

  • 最高設定のレイトレはややきつい
  • 4Kゲーミング性能は高くない
  • RTX 3070との性能差は小さい
  • RTX 3080との性能差が大きい
  • 消費電力がかなり多い
  • ハッシュレート制限によりマイニングはできない
  • 本体が大きいため、小さいPCケースに入らないことがある

RTX 3070 Ti単体で見るなら決して悪くないグラボですが、RTX 3070と比較すると性能差は思ったより小さい上に、消費電力が増加しており、ワッパはかなり良くないです。

おまけに、4KゲーミングだとRTX 3080に迫る消費電力を見せながら、性能はまったく届かないので、全体的に中途半端な印象。

さらにサイズも大きいので、搭載できるpc

搭載PCを安く買えるならアリですが、自作PC用に単品でわざわざ買うのはおすすめできないグラボと言えるでしょう。