ryzen 5 3400g グラフィック性能

ryzen 5 3400g グラフィック性能 /特徴

第3世代Ryzenは進化が凄まじく人気沸騰ですが、同様に安定した人気なのがVegaグラフィックとセットになったAPUのRyzenGシリーズです。

APUとはかんたんに言えば、「CPUと高性能グラフィックスが一緒に詰め込まれた」CPUです。

インテルCPUも内蔵グラフィックスを搭載していますが、APUは軽いゲームもマトモに動いてしまうほど高性能なグラフィックスを搭載しているのが、大きな違いです。

APUが1個あれば、(重たいゲームを除き)だいたいのタスクをこなせます。

新しくRyzen PROシリーズもリリースされ、Ryzen5 3400Gは旧世代となりましたが、相対的に安くなっているため、性能によってはコスト的に選択肢となりえます。

オンボードグラフィック(内蔵GPU)である事から、本来は単体のパーツとしてPCに搭載されているはずのGPUのコストが丸々浮くメリットはかなり大きいです

GPUはPCのパーツの中でも非常に高価で、高性能なものだと20万円近くしますし、GPUは搭載するのにスペースを確保する必要があるうえ、消費電力や発熱も多くなってしまうのに対して、内蔵GPUはスペースと消費電力、発熱を抑えることもできます。

ただし、内蔵GPUとしてのデメリットも存在しており、単体のGPUと比べてしまうと圧倒的に性能が劣りますし、特に性能が優れたものでも、ミドルレンジのGPUとすら勝負になりません。

Webの閲覧やメール、Word、Excelなどを使う分には、内蔵GPUでも問題ありませんが、3Dのゲームをちゃんと遊びたいなら単体のGPUを搭載したほうがいいでしょう。

内蔵GPUはゲームで使える?

内蔵GPUのPCで、どんなゲームが楽しめるのか。結論からいうと、3Dのゲームでも軽いタイトルならプレイできます。

代表的なタイトルは、『ドラゴンクエストX』や『リーグ・オブ・レジェンド』などです。

グラフィックの設定や解像度を低く設定することで、重たい3Dのゲームが動く可能性はありますが、快適にプレイしたい人にはおすすめはできません。

ビジネス向けとしてはコストパフォーマンスが高い!

低価格でかつ最低限必要な性能を持っていることで、ビジネス用途では様々な場面で性能を活かすことができます。

国内BTOメーカーからもビジネス向けモデルとして販売されている事が多いです。

ただ、Ryzen 5 3400GはCPU内蔵GPUが搭載されているという強みがあるので、ライトユーザーであるならゲームも遊べるパソコンとして購入してもいいかもしれません。

ただし、グラフィックボードを必要とするならRyzen 5 2600のほうがコストパフォーマンスが高く、Ryzen 5 3500が登場したことで更に選ぶ理由がより薄くなっています。

やはりゲーム用途で考えるとCPUの低価格を上手く活かすことが難しいため、これから購入を検討している人は、純粋なゲーミングPCを選択した方が無難です。

基本スペック

CPU/APU Ryzen 5 PRO 4650G Ryzen 5 3400G Ryzen 3 3200G Ryzen 3 2200G
コードネーム Renoir Picasso Picasso Raven Ridge
コア数 6 4 4 4
スレッド数 12 8 4 4
定格クロック 3.7GHz 3.7GHz 3.6GHz 3.5GHz
最大クロック 4.2GHz 4.2GHz 4.0GHz 3.7GHz
(L3)キャッシュ 8MB 4MB 4MB 4MB
最大メモリー速度 DDR4-3200 DDR4-2933 DDR4-2933 DDR4-2933
内蔵グラフィック Radeon Graphics 7 Vega11 Graphics(11CU) Vega 8 Graphics(8CU) Vega 8 Graphics(8CU)
グラフィック周波数 1900 MHz 1400 MHz 1250 MHz 1100 MHz
TDP 65W 65W 65W 65W
参考価格 34,000円 19,000円 12,000円 正規販売終了

ノートパソコンで既にあったコードネームPicassoで開発され、話題の第3世代RyzenのZen2アーキテクチャではなく、第2世代Ryzenと同じZen+なので、第3世代Ryzenのような目新しさはなく、思ったほど違いがありません。

違うのはまずCPUの周波数、ベース・ブーストそれぞれが向上している点と、3400Gだけは自動オーバークロック機能「Precision Boost Overdrive」に対応しています。

加えて付属のオリジナルファンも、「Wraith Stealth」よりも強い「Wraith Spire」に変化しています。

3400Gはソルダリング仕様に加えてCPUの冷却性能をあげるためソルダリング仕様になっており、前世代よりもトータルで冷却力が強く、特にOCをする場合に力を発揮します。

内蔵グラフィックのCUは増加がないものの駆動周波数も向上させています。

初代Ryzen APUとの違い

初代Ryzen APUの「Ryzen 5 2400G」と「Ryzen 3 2200G」は、現時点で公式ではすでに終売扱いになっていますが、初代と第2世代で大きな違いは4つあります。

タイトルが入ります。
  • 世代が「Zen(初代)」から「Zen+(第2世代)」に更新
  • 高いクロック周波数で動作するようにCPU内部の熱伝導材を「ソルダリング」に変更
  • 内蔵グラフィックスは少しだけ性能アップ
  • コストが約2,000円安い

まず、世代が新しくなった事により、今まで以上に高いクロック周波数で動作可能となっており、最大3.9 GHzが4.2 GHzまで引き上げられ、シングルスレッド性能(1コアあたりの性能)が改善されています。

内蔵グラフィックスの動作クロックも、1250 MHzから1400 MHzに引き上げられパワフルに。

ただ、動作クロックが上がった分だけ、CPUの温度も比例して高くなってしまっている為、熱対策として第2世代Ryzen APUでは、CPUの殻の中に使っている熱伝導材を「サーマルグリス」から「ソルダリング(はんだ付け)」に切り替わっています。

グリスよりも金属の方が効率よく熱を伝えられるので、CPUをラクに冷却可能です。

一般的にサーマルグリスよりソルダリングの方がコストは高いですが、価格は据え置き、AMDは太っ腹でユーザーフレンドリーなCPUメーカーであると言えるでしょう。

また、前世代よりも$20安くなっているのはメリットが大きいです。

Ryzen 5 2400Gの価格は$169、Ryzen 5 3400Gの価格は$149となっており、当然性能はRyzen 5 3400Gのほうが高いため、純粋な上位互換として登場している事になります。

ただ、性能は伸びたとは言っても同じ性能帯であり、そこまで大きく伸びたわけでもないです。

旧世代の価格次第ではRyzen 5 3400GよりもRyzen 5 2400Gのほうがお得であることもあります。

少なくとも、Ryzen 5 2400Gから3400Gへの買い替えは恩恵が薄いため注意が必要です。

3400Gのオーバークロックは冷却性能で真価を発揮

オーバークロックする事で性能的な向上はあるものの、大幅な性能向上は見られないのは、Vega11のCU数が増えない限りは、多少のベースクロックアップでは影響が少ない事が考えられます。

ただし、3400Gの変更点は、ソルダリング仕様とwraith spireへの純正クーラーアップグレードによる冷却性能にあります。

実際に定格運用時の3400G/2400Gにおいて、OCCTのソフトを用いてCPUに100%負荷をかけて温度をみてみると、3400Gは2400Gよりも最大で17℃ほど低い結果となります。

ポイントになるのがAMDの自動OC機能で、実はAMDでは自動OC機能は主に3つあります。

  • Presision boost(1or2)
  • XFR1or2(Extended Frequency Range)
  • Precision boost overdrive

3400G/2400GともにPresision boost2に対応していますが、熱と消費電力をトリガーとしてOCするので、CPU温度が低いほどOCしやすくなります。

実際Presision boostを作動させると、2400Gは3650~3700MHzと+100MHz程度であるのに対して、3400Gは4000MHzと+300MHzもOCできます。

つまり、デフォルト構成でPresision boost2の力を引き出すなら3400Gの方が強力です。

ただし、この冷却性能がゲーム性能に対しても良い影響があるかというと、ちょっと微妙です。

後述するCINEベンチではboost on時ではスコアが伸びていますが、ゲーム実測のFPS、また各種PC操作のPC Mark10においても大して差がありませんでした。

やはりCPUのクロック数があがったところで、Vegaグラフィックがパワーアップしないと厳しいということでしょう。

また、別途CPUクーラーを用意した場合の伸びしろは2400Gのほうが上です。

もし2400Gからの買い替えを考えるのであれば、冷却性能が高いCPUクーラーに変えると、性能アップのお得感があります。

Intel製CPUと比較

CPU/APU Ryzen 5 3400G Core i3-9300
メーカー AMD Intel
プロセス 12nm 14nm
コードネーム Zen+[Picasso] Coffee Lake
CPUコア数 4 4
スレッド数 8 4
定格クロック 3.7 GHz 3.7 GHz
最大クロック 4.2 GHz 4.3 GHz
L3キャッシュ 4MB 8MB
TDP 65W 62W
価格 19,000円 17,000円
発売日 2019年7月7日 2019年4月23日

Intel HDシリーズと、Radeon VEGAシリーズではどちらが高性能なのか、気になるところですが、Passmark で測定してみると、Ryzen 5 3400Gは10世代 i3相当に当たる事が分かります。

Intel製のCore i3-9300と比較した場合、Ryzen 5 3400Gはスレッド数が8と競合の2倍となっている分、マルチスレッドに対応した作業においては優位性があります。

なお、Intelが手掛ける内蔵GPUは、「Intel HD Graphics」と呼ばれる製品が搭載されており、現在の主流は、「Intel UHD Graphics 620」(Intel第8世代CPUのノートPCに搭載)や「Intel UHD Graphics 630」(Intel第8、9世代CPUのデスクトップPCに搭載)、「Intel HD Graphics 630」(Intel第7世代CPUのデスクトップPCに搭載)など多岐に渡ります。

最新世代のIntel製内蔵GPU「Intel UHD Graphics 630」と、対抗馬となる「Ryzen 5 3400G」に内蔵されている「Radeon RX Vega 11」を比較してみると、2.7倍ほどの差をつけて「Radeon RX Vega 11」が上回りますが、性能差に比例して価格も異なる点には注意が必要です。

「Radeon RX Vega 11」は「Ryzen 5 3400G」のようなミドルエンド(2万円前後)以降の製品にしか搭載されておりませんが、「Intel UHD Graphics 630」は「Core i3 9100」など、低価格帯のCPUにも搭載されている点が魅力です。

その対抗馬としては「Radeon Vega 8 Graphics」を搭載する「Ryzen 3 3200G」が挙げられますが、そちらはCPU自体のコスパの面では「Core i3 9100」が上回っています。

ryzen 5 3400g グラフィック性能 /実機レビュー

こちらがパッケージ。

GrForceと違ってシンプルなデザインですね。

反対側もシンプルなデザインで、保証の表記で一部隠れていますが、シルバー色の背景に黒色のフォントで「Zen+ Architecture(Zen+設計)」と主張してます。

封を切って、中身を引っ張り出すスタンダードな開封タイプです。

なお、CPU本体のデザインは第2世代とはまったく同じであり、第3世代Ryzenとは細かい部分でデザインが異なってます。

特に大きな違いが、CPUの向きを示すマークです。

第2世代Ryzenは左下の三角形マークが大きく印刷されていて、パッと見でCPUの向きが分かります。

付属品はAMD純正CPUクーラーの他には保証書と説明書のみ。

Ryzen 5 3400GのCPUクーラーには「Wraith Spire」が搭載されており、スペック上は最大65 Wの熱に対応します。

テスト環境

APU AMD「Ryzen 5 3400G」(4コア/8スレッド、3.7~4.2GHz)
ベースキット ASRock「DeskMini A300」(AMD A300)
メモリー Kingstone「HX429S17IBK2/32」(16GB DDR4-2933)
ストレージ 480GB SSD(SATA)
OS Microsoft「Windows 10 Home 64bit版」(May 2019 Update適用)

GPU内蔵型のCPUとしては高水準のグラフィックス処理能力を備え、低価格な自作PCや小型PCへの採用率が高いAMDの「Ryzen G」シリーズこと第2世代Ryzen APUは、特にASRockの小型PC「DeskMini A300」との取り合わせで人気を博しており、セットで購入する人も多いです。

そこで、今回の検証環境は、流行の組み合わせである「DeskMini A300」を使用して、ベンチマークを実施。

CPUクーラーはオプションの純正モデルではなく、Noctuaの「NH-L9a-AM4」を用意。

メモリーは高価にはなるが、APUの性能を可能な限り引き出すために、対応する最大メモリー速度2933MHzになるKingstone「HX429S17IBK2/32」を使用しました。

ryzen 5 3400g グラフィック性能 /動画編集・ゲーム配信性能

動画編集

まずは、フリー動画編集ソフトとして、Aviutlと並んで完成度の高いソフト「Davinci Resolve」でRyzen 5 3400gがどれだけ快適に動画編集を行えるかについて検証しました。

カラーグレーディングやVFX合成などプロ仕様な機能に加え、PCスペックをフルに活用できる洗練された設計が大きな強みのソフトです。

Davinci Resolve 4K動画編集
Ryzen 5 3400G 616
Ryzen 3 3200G 502
Ryzen 5 3500 684
Core i3 9100F 567

Puget Systems社のベンチマークプリセットを使って、Davinci Resolve 16における動画編集のパフォーマンスを計測した数値です。

バッチ処理でDavinci Resolveを動かして、それぞれの処理にかかった時間からスコアを出す仕組みで、スコアは1000点満点です。

Ryzen 5 3400Gは、8スレッドらしくCore i3 9100Fより速い性能である事が分かりました。

動画編集速度

有名な編集ソフト「Adobe Premiere Pro 2020」も使って編集にかかるスピードも検証しました。

動画の長さは15分60fps、フルHDにてH.264/365のパターン、GPUと負荷分散するハードウェアエンコードでも計測しました。

CPU 数値
Ryzen5 PRO 4650G (グラボ無し) 47:30
Ryzen3 PRO 4350G (グラボ無し) 17:22
Ryzen5 3400G (グラボ無し) 58:09
Core i3 10100 14:59

結論を言ってしまうと、正直快適とはいえない結果です。

おなじZen+アーキテクチャのRyzen5 1600Fにも15分以上差がでており、ハードウェアエンコードでエンコード時間の短縮は多少見られますが、満足度は低いです。

Adobeの最適化の問題もあるかもしれませんが、PROシリーズも今回はあまり良い結果が出ていなかったので、ソフトによってはパフォーマンスは期待できないといえます。

ゲーム配信能力

ゲーム配信ソフトで特に有名な「OBS(略:Open Broadcaster Software)」を使って、CPUの配信性能も検証してみました。

FF14ベンチマーク(紅蓮のリベレーター)を最高設定で実行中に、OBSで録画と配信を同時に行い、配信設定は60 fpsのフルHDで、プリセットは標準よりもやや軽い「veryfast」で測定しました。

CPU レンダリングラグ エンコードラグ 平均fps
Ryzen 5 3400G 0.0% 64.0% 59.6 fps
Ryzen 3 3200G 0.0% 93.0% 83.0 fps
Ryzen 5 3500 0.5% 5.2% 74.5 fps
Core i3 9100F 0.4% 78.3% 110.2 fps

統計タブに表示されるドロップフレーム率で「コマ落ちしたフレーム数」を記録し、配信した総フレーム数で割り算して割合を計算、0%がベストで、5%を超えたらイライラする配信になります。

4コア4スレッドはほぼ全部コマ落ちでまったく配信できません。

4コア8スレッド以上でギリギリ5%未満で安定しますが、シーンによってはすぐにコマ落ちする可能性が高く、4コアCPUでゲーム配信は厳しいです。

ryzen 5 3400g グラフィック性能 /ゲームベンチマーク

FINAL FANTASY XIV

CPU(グラボ無し) fps値(フルHD最高画質)
Ryzen5 PRO 4650G 32fps (やや快適)
Ryzen3 PRO 4350G 30fps (やや快適)
Ryzen5 3400G(boost on) 30fps(やや快適)
Ryzen5 3400G(boost off) 30fps(やや快適)

元々NVidaよりに作られたベンチマークなのもあるかもしれませんが、全体的に差があまりありません。

スコア上ではRyzen 5 PRO 4650Gが一歩上ですが、結果的にRyzen5 3400Gと変わらない「やや快適」という結果をみれば分かる通り、ゲームでの体感差はほぼ無いです。

フォートナイト

CPU(グラボ無し) fps値(フルHD低画質)
Ryzen5 PRO 4650G 185fps
Ryzen3 PRO 4350G 169fps
Ryzen5 3400G(boost on) 172fps

ライトなバトロワゲームといえばフォートナイト。

解像度変更の自由度が高いので、画質を気にしないのであれば低スペックでもわりと遊べます。

フルHDの場合でも、描写のアップデートもあり、Ryzen5 3400Gでも低画質170fpsが出るようになっています。

以前プレイした時は80fps台でしたので、ゲーム側の最適化がかなり進んだといえます。

ただしこれはあくまで平均値で、グラフィック性能を目いっぱい使っているからか、カクつく場面も見られます。

安定性を考慮するなら60fps固定にして遊ぶくらいで考えたほうが安心して遊べます。

それでも、PROシリーズと比較してもFPS値にほとんど違いがなく、価格を考えれば、Ryzen5 3400Gのコスパはかなり高いことになります。

Apex Legends

CPU(グラボ無し) fps値(フルHD低画質)
Ryzen5 PRO 4650G 53fps
Ryzen3 PRO 4350G 41fps
Ryzen5 3400G(boost on) 51fps
Ryzen5 3400G(boost off) 51fps

Apexはバトロワとしては要求スペックはかなり高めです。

テクスチャが最大だとVRAMを8GBも要求するゲームなので、ハイクオリティでやるならハイエンドグラボが必須。

実際に、フルHDの場合、最低の画質設定でも60fps安定確保は難しかったです。

また爆発描写や激しい描写のときは、著しくfpsが低下するので、快適に遊ぶのは厳しいです。

ただ、Apexでは解像度を調整することでFPSを固定にする機能がありますので、画質にこだわらなければ、Ryzen5 3400Gでも問題なく遊ぶことができました。

モンスターハンターワールド

CPU(グラボ無し) fps値(フルHD低画質)
Ryzen5 3400G(boost on) 29fps
Ryzen5 3400G(boost off) 30fps

MHWは低画質にしても30fpsを下回り、遊ぶこと自体が難しかったです。

特にグラフィックメモリが4GB必要なのですが、3400Gには2GBしかないため、メモリ不足になっている事もあり、相性は良くないゲームであると言えるでしょう。

VALORANT

CPU(グラボ無し) fps値(フルHD低画質) fps値(フルHD中画質) fps値(フルHD高画質)
Ryzen5 PRO 4650G 137fps 105fps 84fps
Ryzen3 PRO 4350G 127fps 96fps 81fps
Ryzen5 3400G(boost on) 140fps 101fps 83fps

5vs5の対戦FPSですが、かなり軽いゲームに相当し、大抵のグラボで余裕で遊ぶことができます。

さすがに軽いだけあって、高画質でも80fps付近と十分快適に遊べました。

残念ながら低画質144fps越えとまではいきませんでしたが、75Hzモニターくらいであれば利用できそうです。

Ryzen PROシリーズとも遜色ない数値差です。

SATISFACTORY

CPU(グラボ無し) fps値(フルHD低画質)
Ryzen5 PRO 4650G 55fps
Ryzen3 PRO 4350G 53fps
Ryzen5 3400G(boost on) 54fps

惑星開拓ゲーム、サティスファクトリーは、スペックとしては中程度に位置します。

60fpsを安定して超えるのは難しかったですが、アーリーアクセス版なので今後改善されそうな可能性がある事と、30fps越えとして割り切れば余裕でゲームができました。

やはりPROシリーズとはあまり差が無いです。

CS : GO

CPU(グラボ無し) fps値(フルHD低画質)
Ryzen5 3400G 84fps
Ryzen5 3200G 82fps

3400と3200の世代による性能差を検証する為に測定。

Ryzen 5 3400Gが「Radeon RX Vega 11」、Ryzen 3 3200Gは「Radeon RX Vega 8」が内蔵GPUとして搭載されています。

CS:GOのマップ「Dust II」にて検証したtころ最高画質でも平均60 fpsは余裕でクリアしました。

どちらのAPUでも内蔵グラフィックスでFPSゲームがプレイできます。

Minecraft

CPU(グラボ無し) fps値(フルHD低画質) fps値(フルHD影MOD有り)
Ryzen5 3400G 113fps 15fps
Ryzen5 3200G 105fps 14

マインクラフト1.14.4を、建築物が盛りだくさんな「MAIKURA CITY 2.0」にて検証。

バニラ + Optifineなら、余裕で100 fps超えでスムーズに動きます。

高画質な影MOD「SEUS Renew」を入れると、一気に動作が重くなり、カクカクとして酔いやすい動作になります。

Call of Duty : Black Ops IV

CPU(RTX2080Ti搭載) fps値(フルHD最高設定)
Ryzen5 3400G 155fps
Ryzen3 3200G 79fps
Ryzen5 3500 183fps
Core i3 9100F 117fps

「CPUボトルネック」を見る為に、RTX 2080 Tiを搭載して測定。

異様なCPU負荷を誇る事で有名なコールオブデューティーのマップ「Contraband」で計測しました。

マルチスレッド性能もそれなりに必要なゲームなので、4コア4スレッドのRyzen 3 3200Gは完全にヘタってしまいます。

8スレッドのRyzen 5 3400Gは逆に相性がいいですね。

Overwatch

CPU(RTX2080Ti搭載) fps値(フルHDエピック設定)
Ryzen5 3400G 195fps
Ryzen3 3200G 168fps
Ryzen5 3500 248fps
Core i3 9100F 274fps

オーバーウォッチはそれほど重たいゲームではないので、どのCPUでもかなりの数値が出ています。

ただし、高フレームレートになるとCPUの性能差が出ている事も分かります。

PUBG

CPU(RTX2080Ti搭載) fps値(フルHDウルトラ設定)
Ryzen5 3400G 121fps
Ryzen3 3200G 119fps
Ryzen5 3500 153fps
Core i3 9100F 142fps

PUBGもインテルCPUと第3世代Ryzenが有利なゲームです。

エイムを激しくふった時のフレームレートの急落も体感できる程の差があるので、第2世代のRyzenでのプレイは避けた方が無難です。

Rainbow Six Siege

CPU(RTX2080Ti搭載) fps値(フルHD最高設定)
Ryzen5 3400G 158fps
Ryzen3 3200G 146fps
Ryzen5 3500 175fps
Core i3 9100F 142fps

虹六は「ファベーラ」にて計測。

Ryzenでも意外と性能が出やすいゲームである事が判明しました。

ARK Survival Evolve

CPU(RTX2080Ti搭載) fps値(フルHD高設定)
Ryzen5 3400G 78fps
Ryzen3 3200G 87fps
Ryzen5 3500 137fps
Core i3 9100F 138fps

超重い事で有名なARK Survival Evolveは、最高設定はあまりにも重たすぎて非現実的なので、ひとつ下の高設定で測定。

結果はかなりのインテル有利で、Core i3 9100FがRyzen 5 3400Gに対して2倍近い性能差を叩き出しました。

Ryzenでプレイするのは避けた方がいいですね。

Shadow of the Tomb Raider

CPU(RTX2080Ti搭載) fps値(フルHD最高設定)
Ryzen5 3400G 65fps
Ryzen3 3200G 69fps
Ryzen5 3500 76fps
Core i3 9100F 93fps

「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」もIntelのCPUが有利なゲームです。

第3世代RyzenのRyzen 5 3500ですら苦戦するのが実情で、性能の問題以上に「最適化の壁」が大きいタイトルである事が分かります。

黒い砂漠

CPU(RTX2080Ti搭載) fps値(フルHD最高設定)
Ryzen5 3400G 90fps
Ryzen3 3200G 72fps
Ryzen5 3500 121fps
Core i3 9100F 118fps

黒い砂漠は、無料MMORPGとして世界最高峰のグラフィックを誇るタイトルな割には、ソフトの最適化はイマイチです。

2080Tiを搭載してもこの程度?という結果になりました。

Assassin’s Creed : Odyssey

CPU(GTX1080搭載) fps値(フルHD最高設定)
Ryzen5 3600 99fps
Ryzen5 2600 82fps
Ryzen5 3400G 69fps
Core i3 9300 66fps

ゲームのスコア計測方法はフルHD環境でグラフィックボードを統一してCPUの性能を計測。

重めのゲームなので、GTX 1080を搭載しての計測としました。

最高設定でも最高68.7と比較的高めで、Core i3-9300を上回っていますが、Ryzen 5 2600には劣る結果に。

Battlefield 5

CPU(GTX1080搭載) fps値(フルHD最高設定)
Ryzen5 3600 150fps
Ryzen5 2600 127fps
Ryzen5 3400G 115fps
Core i3 9300 111fps

BF5もGTX1080搭載で測定。

Battlefiled VはCPU負荷がかなり大きいゲームで、そもそも4コアだと厳しいのに、シングルスレッド性能の不足が性能低下にさらに拍車を掛けてしまいます。

それでも、Ryzenシリーズが得意とするタイトルではないと言われている割には、十分なスコアを出しています。

Far Cry New Dawn

CPU(GTX1080搭載) fps値(フルHD最高画質)
Ryzen5 3600 104fps
Ryzen5 2600 93fps
Ryzen5 3400G 89fps
Core i3 9300 90fps

Ryzenが苦手とするタイトルですが、Ryzen 5 2600に大きく迫っています。

ただ、今回記載はしていないですが、最低数値は3400Gのほうがかなり低く、安定感ではまだまだ追いつけていないのが実情です。

ryzen 5 3400g グラフィック性能 /3DMark

3D Mark Fire Strike

CPU Graphics Physics
Athlon 200GE 1413 5421
Ryzen 3 2200G 3022 6856
Ryzen 5 2400G 3573 9870
Ryzen 5 3400G 3621 13102

まずは、3D Mark Fire Strike の Physics を用いて、CPUの演算性能を見てみます。

CPUに物理演算をさせてその処理速度を数値化したもので、CGレンダリングや動画のエンコードと同じくCPUのコア・スレッド数の多さが有利に働くテストです。

Ryzen 5 3400GのスコアはRyzen 5 2400Gから25%も大幅に向上。

フルHD(1920 x 1080)のFire Strikeだけでなく、WQHD(2560 x 1440)のFire Strike Extremeや4K(3840 x 2160)のFire Strike Ultraでも同様の結果となっていた事から、自動オーバークロック機能「Precision Boost Overdrive」が効果的に機能したのかも知れません。

内蔵グラフィックスの3D性能は、Graphicsを見ると分かります。

3Dグラフィックス性能は、グラフィックスコア数の多い順、動作クロックの高い順に綺麗に並んでおり、順当な結果となりました。

Ryzen 5 シリーズに搭載されているRadeon RX VEGA 11とRyzen 3 シリーズに搭載されているRadeon RX VEGA 8の間にも明確な性能差が有る事が確認できます。

Night Raid

CPU(型番) Graphics CPU(スコア)
Athlon 200GE 5587 2795
Ryzen 3 2200G 11657 4184
Ryzen 5 2400G 14202 5354
Ryzen 5 3400G 15800 6212

3Dマークから新しく登場したDirext12用統合ベンチマークです。

こちらに関してはトータルでRyzen3 PRO 4350Gに若干、Ryzen5 PRO 4650Gには19%ほど負けている結果となりました。

このあたりはアーキテクチャの違いが出たかもしれませんが、CPUスコアで大きく差が開いたわけで、グラフィック性能スコアは大差が無いと言えるでしょう。

ryzen 5 3400g グラフィック性能 /その他のベンチマーク

Cinebench R20

CPU CPU(Multi) CPU(Single)
Ryzen 5 3600 3614 480
Ryzen 5 3400G 1998 417
Ryzen 5 2600 2803 379
Core i3 1815 344
Core i5 2569 442

Cinebench R20はCPU性能をシングルコア、マルチコアで計測することが可能なツールです。

マルチコアではRyzen 5 2600に大差をつけられていますが、シングルコアでは上回る結果に。

シングルコアを活かせる用途ではRyzen 5 2600よりも適している事が分かります。

Handbreak

CPU CPU(Multi) CPU(Single)
Ryzen 5 3600 802 355
Ryzen 5 3400G 1657 606
Ryzen 5 2600 1208 402
Core i3 1814 652
Core i5 1345 472

HandBreakは動画のエンコードツールです。

グラフは計測時間を表しており、数値が短いほうが高性能となります。

Ryzen 5 3400Gはどちらも善戦とは言い難く、性能が一つ下であることを明確にする結果に。

PC Mark10

CPU Essentials Productivity Digital CC TOTAL
Athlon 200GE 6478 5452 2355 3129
Ryzen 3 2200G 7253 6619 3610 3997
Ryzen 5 2400G 7194 6076 3963 3996
Ryzen 5 3400G 7213 6571 4442 4121
Core i3-8100(with1050ti) 7950 6644 4688 4502

日常的なPCの快適さをみるためにPC Mark10で測定。

CINEベンチ結果からみても、3400GはCPU性能が結構向上しており、ゲーム以外の快適性も向上している事が分かります。

ただ、Ryzen PROシリーズと比べると、格下のRyzen3 PRO 4350Gにも22%ほど負けてしまった事からCPU性能の違いは明確にあります。

ゲーム以外の快適性を追求した場合、新しいPROシリーズを選んだ方が無難です。

ryzen 5 3400g グラフィック性能 /Ryzen 5 3400G搭載のBTOパソコン一覧

LEVEL-M0B4-R53G-VHS(パソコン工房)

正式名称 LEVEL-M0B4-R53G-VHS
CPU Ryzen 5 3400G
GPU Radeon RX Vega 11 CPU内蔵
メモリ 8GB DDR4
ストレージ 240GB Serial-ATA SSD
電源 350W 静音電源 80PLUS
価格 60,478円(税込)
販売元 パソコン工房

利便性が高くて値段もかなりお得な小型モデル。

メモリ8GB、SSD 240GB NVMe対応と最小構成ながらバランスが良く、ビジネス用途としても優秀です。

エクセル、ワードはもちろん軽い動画編集やRAW現像なら対応可能です。

※販売終了しました。

STYLE-S0B4-R53G-VHS(パソコン工房)

正式名称 STYLE-S0B4-R53G-VHS
CPU Ryzen 5 3400G
GPU Radeon RX Vega 11 CPU内蔵
メモリ 8GB DDR4
ストレージ 240TB NVMe対応
電源 350W 静音電源 80PLUS
価格 73,678円(税込)
販売元 パソコン工房

設置場所に困らないスリムケースを使用した省スペースデスクトップパソコン。

センターにシルバーのラインを施し、メタリック風の装いをワンポイントとして取り入れる事で力強さを表現したデザインも◯。

フロント部分にはUSBポートを装備しているので、デジカメや外付け記憶装置の接続時はパソコンの裏側にケーブルを取り回す必要がなく、実用性に優れています。

Office 搭載なので仕事用にも使える点もおすすめポイントです。

※販売終了しました。

ryzen 5 3400g グラフィック性能 /消費電力

CPU 最小電力(W) 最大電力(W) 平均電力(W)
Core i5 9400F 5 70 29
Core i3 10100 7 35 19
Ryzen5 1600AF 12 45 37
Ryzen5 3400G 2 36 18
Ryzen3 3100 19 43 32
Ryzen3 3300X 17 49 40
Ryzen5 3500 18 54 42
Ryzen5 3600 20 76 43

FFベンチマークを換装した際のCPU電圧を測定してみたところ、Ryzen5 3400Gの消費電力は群を抜いて低く、特にアイドリング時の電圧が低い事が分かりました。

Ryzen PRO シリーズの消費電力もかなり低かったのですが、平均値ではRyzen5 3400Gの方が断然省エネです。

長期間PCをつけっぱなしに~とかいう用途なら3400Gは最適です。

更に、Ryzen 5 3400Gは、手動オーバークロックに対応しており、性能はそのままに、電圧だけを下げて消費電力(温度)を下げる事ができます。

性能は据え置きで、消費電力だけ約30~40%程度下げる事ができるので、Ryzenは低電圧化が美味しいCPUであると言えるでしょう。

ryzen 5 3400g グラフィック性能 /まとめ

Ryzen5 3400Gのメリットとデメリットをまとめてみます。

Ryzen5 3400Gのデメリット
  • Zen+なので、今後の正式サポートは期待できない
  • VRAMが少ないので、最新ゲームになるほど不利

コスパは良いのですが、Zen+アーキテクチャはすでに現行を終えており、新しいマザーボードの規格である500番台シリーズでも基本的には正式サポートしていません。

VRAMも少なく、将来性はほとんどないので、ゲーム用途は+αぐらいで考えるくらいでないと買った後に必ず後悔します。

安定してゲームをやりたいのであれば、やはりグラボ搭載のゲーミングPCを選ぶべきです。

Ryzen5 3400Gのメリット
  • PROシリーズと比べて価格が安く、ゲームのコスパが高い
  • 低電圧で超小型PCや長時間電源ONとかに向いている
  • ゲームを選べばある程度ゲーム配信もできる

ゲーミングPCという観点だけでみても、価格が高いRyzen PROシリーズよりもコスパが良いです。

CPU性能では劣っているものの、普段使いでも問題なく快適に利用できるので、オフィス利用や、ゲーム以外の用途に関しても十分コスパ高いです。

消費電力も飛び抜けて低いので、ずっとつけっぱなしでも安心なのもメリット。

とにかく値段を抑えて、低画質で良いのでゲームも遊びたい人にはお勧めできるAPUであると言えます。